レビューメディア「ジグソー」

水準はクリアしているが…

今まで長らく、炊飯器は日立製の圧力IHモデル、RZ-XT180BKという製品を使ってきました。

 

これは以前千葉市にあったコジマアウトレット館で2万円以下ながら一升炊きの圧力IHということで、深く調べないまま適当に買ったものでした。後で調べたら元値は意外と高いということが判ったのですが…。

 

この製品は現時点に至るまでこれといって不満点はありませんでした。強いて言えば一升炊きは今となっては大きすぎるという程度でしょうか。体が弱っている親が使うには内釜も本体も大きく重いということが弱点でした。

 

それに加えて、最近になって内釜のコーティング剥がれが目立つようになってきました。内釜はサービスパーツで購入できるのですが、価格は12,600円と、本体の購入価格と大差ない金額となってしまうのです。

 

そこで5.5合炊きクラスを中心に後継候補を探してみて、手頃なものがあれば炊飯器の買い替え、無ければ内釜を部品で買うという方針で家電量販店などを見て回りました。

 

丁度車の点検と修理で半日以上都内で待つという日があったため、代車を使っていくつか家電量販店を回ってみて、結果的に購入したのが、Panasonic SR-MPA101-Kでした。

 

 

実は購入時点で既に後継モデルのSR-MPA102系に入れ替わってそこそこ経過しているというタイミングだったのですが、アイリスオーヤマを除く国内メーカー製の圧力IHとしては最も手頃な価格帯まで下がっていて、元々使っていたRZ-XT180BKに負けない程度の炊き上がりが期待できるものということが購入の決め手となりました。

 

 

もっとも、米は毎日のように炊きますし、RZ-XT180BKが壊れていたわけではありませんので、入れ替えを急がなかった結果、ようやく使い始めたということで、ここで紹介しておこうと思います。

更新: 2023/08/08
総評

日立と比べるとモチモチ感重視かな?

実は今日の夕方になって急に入れ替えようという話になってしまったので、急いで設置と初期の準備をして即炊飯開始という状況でしたので、初期状態の写真を残しておくことが出来ませんでした。

 

 

 

 

 

 

 

今までの一升炊きの半分の容量ですから、本体のフットプリントは結構小さくなったと思います。

 

 

 

 

 

 

 

このシリーズの外観で目を引くのは、上蓋部分がかなり分厚いということです。そのため、本体の高さは結構かさみますので占有体積は意外と大きくなります。

 

これは、このシリーズの製品は5合前後クラスとしてもヒーターがかなり小型化されていて、本体形状や熱循環の工夫で大型ヒーターの製品に負けない炊き上がりを実現したことによるものらしいです。

 

個人的に生活家電やキッチン家電にさほど通じているわけではなく、この辺りはメーカーの説明を素直に受け入れているだけなのですが、やはり火力が強いに越したことはないのではと思ってしまう部分もあります。

 

 

 

 

 

 

 

従来の一升炊きと比べて小さくなったことを最も実感するのは、この内蓋の面積の小ささです。手入れの難易度などはこれまでとあまり変わらないように感じられますが、実際に使い込んでいくことで結論が出るでしょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

ヒーターが大幅に小型化されたといいますが、外観上は正直差が判りません。

 

本機は炊き上げメニューの豊富さが売りとなっている製品で、米の旨味を引き出すという「銀シャリ」モードだけでも「銀シャリ(標準)、かため、やわらか、もちもち」と4種類用意されています。ただ、正直言ってしまうとどのモードを使うのが適切なのか、判断が難しい部分があります。結局まず味を確認することが目的だったので、メーカー推奨の「銀シャリ(標準)」で炊くことにしました。

 

 

炊き上がった後味を見てみましたが、米が一粒ごとにシャキッと立っている印象だった日立と比べ、糊化がより進むというべきなのか、もちっとした食感と粘りのような感じが強まった気がします。

 

以前量販店を見て回ったときに店員の方に伺ったのですが、粒が立った硬めの食感が好みであれば、大手メーカーでは唯一圧力IHを展開していない、三菱電機製が良いということでした。圧力IHは柔らかくふっくらという方向性を目指すことが多いため、硬め好きにはしっくり来ないことが多いというのです。確かにSR-MPA101-Kの説明書を読むと、銀シャリモードで「かため」を選択した場合圧力は使用しないと記載されています。

 

個人的にはそれぞれの炊き方にそれぞれ良さはあると思っていますので、一概にどれが良いというつもりはないのですが、恐らく今までに近い食感を狙うのであれば銀シャリ「かため」が正解という気がします。

 

 

率直に言って基本性能だけを比較するのであれば、10年前の製品である従来のRZ-XT180BKから殆ど進歩していないと思います。ただ、モードやメニューの豊富さを活かしていろいろな炊き上がりを楽しむことは出来ると思いますので、しばらくは色々試しながら使うことになるのではないかと思います。

  • 購入金額

    21,280円

  • 購入日

    2023年06月03日

  • 購入場所

    ジョーシンアウトレット

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