レビューメディア「ジグソー」

質実剛健!必要最低限だけど高性能なマザー

すっかりと熱の覚めてしまった自作熱を、久々に熱くしてくれたIntelの第12世代Coreプロセッサー!

あまり、大きなケースを使いたくなくてM-ATXマザーを待ちたかったものの、待ちきれずにチョイスしました。(2021/12/08現在)

 


MSI MAG Z690 TOMAHAWK WIFI DDR4を選んだ理由としては、

  1. DDR5メモリが手に入らなそう。
  2. 手持ちのDDR4メモリが流用出来て、低予算で組める。
  3. WIFI6対応。
  4. 光端子出力がある。
  5. 電源フェーズ周りがなるべく強いマザー。


といった5点から、本商品とASUSのTuf Gaming、ASRockのSteal Legendで悩みましたが、最終的には、電源フェーズが一番強くて、Realtek ALC4080を唯一使っているMSI MAG Z690 TOMAHAWK WIFI DDR4に軍配が上がりました。

本商品の気に入っている点としては、
1,マザー自体がピカピカ光らないでシンプル!
2,ミリタリーデザインでかっこいい!
3,M.2ソケットが4本あり、4本全部にがっつり冷やせる大き目なヒートシンクが付いている。
4,エントリーモデル?!(3.5万がエントリー…)なのに、同価格帯の中で一番電源周りが強く、電源フェーズが16+1+1 70A SPS対応で高負荷時の耐久性にも期待出来る!

逆にイマイチな点は、
1,SATAコネクタが横向きなのが2本で、残り4本はチップセットの下側に垂直に立てる形で設置されていて、カスタムする時に配線が美しくない。
2,12V RGB制御のコネクタが1本しかない。
3,M.2ソケットの熱伝導シートが、上位機種にはヒートスプレッダー側と、裏面の両方に付いていま    すが、本商品には、ヒートスプレッダー側にしか熱伝導シートが付いていない。
4,水冷向けにpomp fanコネクタがあるのに、tempコネクタがないので水温の管理が出来ない。簡易水冷向けかな?

5、CMOSリセットスイッチがリアI/Oパネルに無い
位しか思い浮かばないくらい満足なマザーボードです。

イマイチな点①のSATAコネクタも、光学ドライブは最近ほぼ使わないので使う時しか接続していない事を考えると、むしろ垂直のほうが刺し易いとも考えられます、が、私のビルドの場合、リザーバーを横置きにするスタイルなので、最初に刺しておかないと使えませんw

イマイチな点②の12V RGB制御もZ270からの移行だから必要なだけで、新しく購入する人ならアドレサブルRGBの制御コネクタは、3本あるので十分だと言えます。

イマイチな点③の両面に熱伝導シートがついていないについては、ないよりあった方が良いのでしょうが、現状でもそこまで高温にならないので、価格を考えれば特に問題ではない。

イマイチな点④のtempコネクタについては、上位機種のMEGシリーズ等には、温度センサーに流量センサーなど水冷向けのセンサーが付いているので、エントリーモデルに付いていないのは仕方がないのかなとは思いますが、Z270からの更新組みとしては、1万台のマザーならまだしも、3万半ばのマザーになんで付いていないの?って感じます。
別口で流量計と温度計を付けているので大きな問題はありませんが、PC上でモニター出来ない点が残念。

 

いまいちな点⑤のCMOSリセットスイッチがないのは結構致命的で、安定起動していれば問題ないのですが、いちいちCMOS電池を外すか、ジャンパーピンを使わないとCMOSリセットが使えないので、オーバークロック設定を詰めている時とか、不具合が起きてリセットしたい時にかなり面倒。

特に、私の場合は水冷のリザーバーを横に倒した配置の為、CMOS電池やジャンパーピンに辿り着く為には、水を抜いて解体しないとならない為、かなり不便で延長スイッチの取り付けを検討しています。→早速リセットが出来なくて解体するハメになったので、スイッチを取り付けましたw


PC構成
【CPU】Core i7-12700K 
【M/B】MSI MAG Z690 TOMAHAWK WIFI DDR4
【メモリ】CORSAIR VENGEANCE LED CMU16GX4M2C3000C15
【ビデオカード】Zotac GTX 1080 Founders Edition
【クーラ】Bykski CPU-XPR-C-I
【ラジエーター】 BLACK ICE NEMESIS 280GTS
【ラジエーター】 BARROW Dabel-a series copper Radiator 360
【リザーバー】 Primochill
【ファン】 Fractal Design Aspect 14と12 RGB Black 4pinPWM
【M.2】WD BLACK SN750 SE 1TB
【M.2】WDS500G3HC 500G
【電源】Seasonic SS-750KM3S
【ケース】Fractal Design Define R5

【キーボード】Keychron C1

更新: 2022/05/30
内容物

過不足なく入っている

 

同梱品としては、SATAケーブル2本、ドライバー用USB、M2用ネジ、ヒートシンクカスタム用ステッカー、MSIのプレートという構成です。

 

 

ステッカーは、ヒートシンクに貼るのがメインで、シンプルな見た目を迷彩柄にカスタム出来ます。

 

 

MSIのドラゴンステッカーは、金属製でケース等に貼ると良い感じのアクセントになっています。

 

かなりゴッツイヒートシンクを装備したマザーで、ミリタリー感溢れるデザインがワクワクさせてくれます。

 

 

 

M.2ソケットは4本あって、それぞれ 01,02,03,04とナンバリングをされているのが航空機っぽくてマクロス感満載です。

 

ヒートシンクの裏面に標準で熱伝導シートが付いています。

 

上位機種のマザーボードには、ヒートシンクだけでなく、M.2スロットの裏面も冷やせる様にマザーボード側にも熱伝導シートが取り付けられていて、より温度をさげる効果が期待できますが、Z690のマザーの中では安価な部類に入る本商品にはヒートシンク側だけにしか熱伝導シートが付いていません。

 

一番上のPCIEスロットはメタル製で重量のあるグラフィックスカードでも破損しにくいような造りになっていて、01部分のM.2スロットは、ネジで固定しなくても良いように、くるっと半回転させてM.2ssdを固定するノッチが付いて、固定が便利この上なしです。

この構造であれば、ケースに設置した後に、M.2ssdの交換をする時にも、ネジをうっかり落としてしまう事を防止できるので、全部のスロットに取り付けて欲しい機能です。

 

I/Oパネルはマザーボードに固定されているので、ケースに中々つかなくて指を切ってしまうなんてことのない本商品は便利です。

 

オーディオ回りは、ゲーミング系マザーなら当たり前になってきている他回路と切り離されたユニットになっていて、黄色いシールドがカッコいい。

 

お目当てのカニさんALC4080

 

LRの回線を基板のレイヤーで物理的に分けてノイズ対策をしています。 

 

CPUの電源は8ピン×2になっています。

 

 

 

 

 

更新: 2022/05/30
安定性

安定性バツグン?!

 現状、過度なオーバークロックなどは試していませんが、デフォルト設定でOCCTやlinpakなどしても揺るぎもしません。

 

メモリのオーバークロックも、XMPで、3000MHz 15-17-17-35のメモリが、MSIで設定を用意してくれている【Memory Try It!】Gear1で、CL16で3600MHzで動作してくれました。

 

 

Z270の頃は、10%アップの3300MHz辺りが常用可能なラインで、3600MHzに上げるとチョイチョイ、ブルースクリーンになっていたのに特にタイミングを詰めなくてもお手軽にメモリのオーバークロックが出来て楽ちんです。

 

3733MHzでも問題なく常用できましたが、CL18で3733MHzとCL16で3600MHzでスコアーに大差がなかったのもあって、数字が半端で気持ち悪いのでキリの良い数字で3600MHzの方を常用にしました。

 

更新: 2022/05/30
互換性

DDR4が使えて経済的


 Z270の遺産であるDDR-4が使えて経済的! 

更新: 2022/05/30
拡張性

必要十分

 M.2ポートが4本にSATA接続6本、に光端子もあって必要十分

更新: 2022/05/30
機能性

進化したな~

 M.2ポート全てに大型のヒートシンクが付いている。
M.2ソケット01には、ワンタッチで固定出来る治具が付いて便利!(全部に付けてくれれば良いのに)
あのちっこいネジをマザーに落として探す手間が無くなりました! 
私の環境では必須のwifiも付いていいて十分なのですが、温度センサーと流量センサーが付いていないのと、CMOSリセットボタンがリアI/Oパネルに無いので★4つ

更新: 2022/05/30
総評

私にはベストチョイス!

 

【設定項目】★★★★★
 初MSIなので、UEFI画面に入るのもマニュアルを見ないとわからない(delキー)のはビックリしましたが、概ね問題なし。
ドライバー設定用にCD‐ROMではなく、USBが付属しているのも昨今の状況で考えると高評価。 

【付属ソフト】★★★★☆
 MSIセンターで必要な分だけ追加していく方式なのは好感触! ただ、ファンコントロールだけしたいのに、CPUクロックも変更されちゃうのが微妙。

 

 

 

他社の同価格帯モデルと比べると一歩抜きんでた性能と、ファンとリザーバーとメモリだけ光らせたい私には、ゴテゴテと光らないマザーで、ミリタリー感たっぷりのTOMAHAWKは低コストで移行を考えていた私に刺さる商品です。
その上、wifi対応で光端子出力がついてALC4080を使っているマザーは、この価格帯だとほとんどないので、ベストチョイスでした。

要望を言えば、DDR4対応マザーなので、CPUクーラーマウントをASUSのようにLGA1200にも対応する穴を開けてくれれば、LGA1700対応マウンタを追加で購入しなくても済んで更に低コストで組めたのにって思いました。

 

 

出来上がると、想定していた通り、配管とファンが良い感じに光って、光物のないマザーは背景と同化してシックな感じがします。

 

 

  • 購入金額

    36,800円

  • 購入日

    2021年12月08日

  • 購入場所

    tukumo

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