以前も一度掲載したHDDですが、以前はNASでドライブエラーが発生したため、その代替にすぐに使ってしまったため普通にPCに接続して使う機会がありませんでした。
今回は前回掲載した玄人志向製外付けHDDケース、GW3.5AM-SU3Pの動作チェックを兼ねてWD80EAZZを使いましたので、改めて紹介したいと思います。
少し以前までは、3.5インチSATA HDDで最もコストパフォーマンスに優れるのは4TB~6TBクラスのHDDでした。GB単価20円弱という辺りであり、それを上回る8TB以上のクラスよりは圧倒的に安かったのです。
この状況が変わったのはSeagateがBarracuda ST8000DM004を6TBよりも少し高いという価格帯に投入してからでした。速度性能はさほど高くはないため、OSや重量級アプリケーションの起動用には使わず、データ保管用として利用するユーザーからの人気を集めたのです。
ただ、ST8000DM004はランダム性能や信頼性で不利とされるSMR(Shingled Magnetic Recording)方式を採用していたため、NAS等のRAID運用に適しているとはいえず、信頼性を疑問視するユーザーからはあまり評価されていなかったことも事実です。ただ、当時1.3万円程度で売られていたST8000DM004に対して、他社製のCMR方式の製品では2万円台前半程度が相場であり、1万円程度の差額をどう考えるか、なかなか難しいところでした。
そのような中で登場したのが、CMR方式を採用していながらST8000DM004に近い価格帯に展開されたWD Blue WD80EAZZでした。この製品は速度性能はそれほど優秀ではありませんが、オーソドックスな大容量CMRモデルで安価であったことから人気を博します。
通常1.4~1.5万円程度の価格で販売されているのですが、セール価格などを当たると1.2万円前後となることが多く、私も実はこの個体で3台目の購入となります。
私が今回購入した個体は、JANからCFD販売の取扱品であることが判ります。
今まで私が使った他の8TB HDDはいずれもNAS用と銘打たれているものですが、WD80EAZZもそれらと造りの水準は特に変わらないように見えます。さすがに10TB以上クラスのヘリウム充填モデルと比べると剛性は感じられず、オーソドックスなデスクトップHDDという印象です。
現状の8TBクラスでは文句ない一推し
玄人志向GW3.5AM-SU3Pのレビューで触れたとおり、ケースの動作確認を兼ねてWD80EAZZの動作確認も行ったという状況です。
ASUS PRIME X370-Aに接続して、一応最低限の性能測定を行ってみました。
回転数が5,640rpmという辺りが少々変わっていますね。GW3.5AM-SU3P経由でも基本的には大体の情報が表示できるようです。
先日掲載したWestern Digital製外付けHDD、WD Elements Desktopと比べると、あちらは7,200rpmのWD101EDBZを内蔵していたため、速度ではやや劣ります。とはいえ、予想以上にその差は小さいものでした。今時SATAでもシーケンシャル250MB/sクラスのHDDも存在していますので、それと比べれば高性能とはいえませんが、実用上体感出来る差は生じない程度の性能は確保できているように思います。
以前買った個体については、NAS用HDDのトラブルで急遽入れ替えて約11ヶ月そのままになっているのですが、現時点で不安要素等も特に出ておらず、耐久性も問題無さそうです。
今後も8TBクラスのHDDを購入するのであれば、WD80EAZZが最有力候補という構図は当分変わらなさそうです。
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購入金額
11,980円
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購入日
2022年08月06日
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購入場所
パソコン工房
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