レビューメディア「ジグソー」

鍵盤が目当て

Native Instruments から発売されているMIDIキーボードです。今回は49鍵モデルを買いました。姉妹品に25鍵、61鍵のモデル、上位モデルのSシリーズ(49鍵、61鍵、88鍵)、小型モデルのM32もあります。

49キーか61キーで鍵盤重視(セミウェイトであること)で選んでいたのですが、店頭で試し弾きしたところこの機種が一番鍵盤が良くできているようで、当方の場所の関係で49鍵を選びました。

 

まぁ私はピアノ弾けないんですが、ステップ入力とか怠いのでリアルタイム入力(但し等速だと弾けないので遅回し。BPMが180の曲を45で入力して180に戻すとか)したいタチで、ベロシティとか弾きやすさにはこだわりたいのです。

更新: 2022/05/03

まず製品の登録

NIのハードウェアを買ったら、パッケージに書いてあるURLにアクセスして、書かれている手順に従ってシリアルコードを登録しておきましょう。私は Native ID を持っていなかったのでそっちの登録(無料)から行う必要がありました。

 

登録が終わったら、Native Access というツールをインストールします。Native Access を起動し、Native ID でログインすると、Komplete Kontrol というツールが一覧に出てくるので(バンドルソフトも一覧に出てくる)インストールします。

更新: 2022/05/03
使い勝手

ハーフダンパー対応

MIDIキーボードにあって然るべきダンパーペダル端子は、筐体奥側に搭載されています。実はこの端子はTRS標準ジャックになっており、ハーフダンパー対応ペダル(ヤマハ FC3A、ローランド DP-10が対応している旨公式にアナウンスされています。)を接続することができます。いうまでもなく、音源側がハーフダンパーに対応していなければハーフダンパー対応ペダルを使用する意味がありません。私の持っている音源では、SC-88Pro、SC-8850、SD-90(ネイティブモード)、SonicCell、INTEGRA-7(EXPCMをロードしていない場合のGM2を除く)、TRITON-Rack が対応しています。MU2000、NS5R、JV-1010は対応していないようです。

ハーフダンパーを使用しない場合はデュアルペダル(ハーフペダル非対応でダンパーとソフトの2本セットになったもの)を接続することができます(Fatar VFP2-10が対応しているようですが、取り扱いがないので不明です。Y字ケーブルでシングルペダル(ハーフダンパー非対応のもの)を2本つなぐ力業もできなくはなさそうですが)。

なお、Sシリーズにはペダル端子が2つありトリプルペダル(グランドピアノと同じ3本ペダル)が使用できるようです。

 

コントローラは、ツマミが8つついています。小さいグラフィックOLED(有機EL。LCDではない)が付いており、ツマミに触れると(正確には指を近づけただけで反応する)何のコントロールかが表示されます(これも Komplete Kontrol ソフトウェアから設定可能)。MIDIモードでは4ページ存在し、32個のコントロールを割り当てることができます。

 

更新: 2022/05/03

ハードウェア音源派が持て余す機能

一応、DAWインテグレーションはあるようですが私はDAWを使っていないため不明です。あと、NIのソフトウェア音源を使うときに便利な機能があるようですが私はハードウェア音源派で対応している音源が私の環境には皆無だったのでこちらもレビューできません。

私の場合は専らMIDIキーボードとしての使用となります。但し、MIDIポートがなくUSB接続のみなので母艦(PC)が必要です。

更新: 2022/05/03
鍵盤

2万円台で買えるガチ鍵盤

この機種はセミウェイト鍵盤ですが、セミウェイトの中では重めで、はっきりした押し応えがあります。店頭で弾いた他社のセミウェイト鍵盤にはやけに軽くコレジャナイ感がしたり、白鍵の押し応えが良いのに黒鍵がダメだったりするようなものもありました。「NI独自開発」とカタログには書かれていますが、ガチでキーボードを作っているという感じがします。中国の下請けが作っているようですが設計はドイツで行われているとラベルに書かれていました(NIの発祥はベルリン)。

鍵盤重視で探していることを店員に伝えたところKKA・KKSのほかはローランドのA-49あたりがおすすめとのことでした。でもローランドのA-49はセミウェイトじゃないようなので(全然ライトじゃないライトウェイト鍵盤、というかガチのシンセアクション鍵盤)残念ながら候補から外れました。あとLaunchKeyも悪くはなかったですが最終的に候補に残ったのはKKAでした。

 

更新: 2022/05/03
コストパフォーマンス

鍵盤目当てで買っても良い

AシリーズはSシリーズの廉価版でありながらキーボードの質は「クラス最上級」と紹介されていて、本格的なセミウェイト鍵盤がこの価格で手に入るのはすごいです。

  • 購入金額

    24,500円

  • 購入日

    2021年09月15日

  • 購入場所

    島村楽器 梅田ロフト店

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