レビューメディア「ジグソー」

「マツダの魂100まで」とは言い得て妙

最近病院待合室の雑誌や新聞を手に取る気が起きないので、気軽に読めて、呼び出しがあったときに途中で読むのが途切れても問題ないものを入手しようかと書店に。

 

車情報誌「driver」。いくつかある自動車関連月刊誌の中では、

・手頃な価格

・その割にオールカラーで読んでいて楽しい

・車だけでなく、グッズ紹介やオススメ旅行先など周辺情報もあり

・「峠狩り」「高齢者ドライビング」のように硬派なページあり

・車名の由来などウンチクコーナーも興味深い

と結構ウリが多い雑誌。

 

そのほかに「特集」ページがとても充実しているのがポイントで、その内容も特定の車種にグッと寄ったり、国産全車ランクキングだったり、最新SUV比較のようなメーカー横断レビューだったり、1964年からの長い歴史を生かして、同名同一車種の今昔試乗記比較だったりと多岐にわたっている。単一車種本「○○のすべて」の半分ぐらいの情報量(記事量)で、「ちょうど」手頃なため、一番良く購入している車雑誌かも(あと車雑誌にときどきみられる、えちえちなページがないのも外で見やすい)。

 

今回、「暇つぶし本」をコレにしようと思ったのは、やはり特集。

 

祝100周年 コルクから三輪車、ロータリー、スカイアクティブXまで MAZDAはやっぱり面白い

マツダの魂=ヒトと違う方に行く...という感じかも。
マツダの魂=ヒトと違う方に行く...という感じかも。

 

自分は日本のメーカーで購入したことがあるのは、現在通勤に使っている公認改造軽自動車を除けば学生の時に10年落ちの中古を購入したトヨタのコルサ以外は全てマツダ。もともと車検ごとに乗り換えるようなタイプではなく、10年スパンで永く乗るタイプなので、さほどに多くの車種を乗り継いできたわけではないが、マツダの車はスポーツカーからワゴンまで、どれに乗っても

運転していてストレスがない(ドライビングポジションが取りやすい)

人を信じている(機械<人の思想、自動××の装備が意思に反して作動しない)

という2つのポリシーが感じられ、そこに強く共感できる。

 

また日本車では貴重なMTが多い(グレード・エンジン選ばなければ、他社からのOEM供給となる軽自動車と、国内販売では最大サイズのSUV、CX-8以外には全ての車種にMT設定がある)ということもあり、夫婦そろってMTが好きなcybercat家の車の選択のファーストチョイスメーカーであり続けているマツダ。

 

パラッとみたところ、結構面白そうだったので、購入して読んでみた。

実家で乗るマツダ6(所持するのはアテンザ時代のワゴンだが)も解説されている
実家で乗るマツダ6(所持するのは「アテンザ」時代のワゴンだが)も解説されている

 

お目当ての特集は、100周年を迎えたマツダの歴史と各時代のトピックおよび特徴的な車種の紹介や、デザイン評論家ちば・たくみの選ぶ歴代マツダ車のデザイン10傑、エンブレム変遷の解説、R360クーペなどいにしえの小型車を取り上げた「360cc時代から続く挑戦の歴史」などと言った歴史資料系、「本誌レポーター陣が選ぶ 衝撃的だったマツダ車たち」といった思い入れ系、カタログ系の「マツダオールラインアップ 試乗インプレッション」、今後の予想と妄想を書いた「ほかとは違うを大切に・・・・・・ マツダへの期待と不安」などと、てんこ盛りで期待通り。

こ...これは!!某おものだちの愛車っっ!!!
こ...これは!!某おものだちの愛車っっ!!!

 

「衝撃的だったマツダ車たち」には、323GTやサバンナ(RX-3)、ユーノスロードスターといった誰もが識る「名車」から、オートザムAZ-1やボンゴフレンディ、サバンナスポーツワゴンといった尖りに尖った「迷車?」まで、「あ~こんなんあったな~」という懐かしさが。

 

表紙に書いてある、「マツダの魂100まで」だが、技術ヲタクで進取の気性に富み、人(他社)と違ったことで生き残る....というのはマツダのDNAかもね。

今では1BOXを作っていないマツダだが、今の車中泊ブームの時にあればあたったかもナァ...
今は1BOXを作っていないマツダだが、現在の車中泊ブームの時にあれば当たったかもナァ...

 

マツダの特集の他は、日本で発売されていない日本車の特集や、キャンプ・車中泊の特集があって眺めるのは良かったかな。

 

ためになったのは「車内徹底 清浄化大作戦」。まぁ、広告連動記事(清掃に使っている薬品や器具には「社名・アイテム名・参考価格」が記載されている)なのだが、シミ取りや樹脂パーツの補修などは具体的に書いてあって理解が進んだ。

 

この内容なら、保存しておいても良いかな...←そしてまたモノがたまる

 

【内容】

features:

・今秋登場のコンパクトSUVを先取りチェック!トヨタヤリスクロス
・祝100周年 コルクから三輪車、ロータリー、スカイアクティブXまで
 MAZDAはやっぱり面白い
  マツダ100年史/デザインbest10/懐かしのカタログ/エンブレムの変遷/
  ライター厳選「衝撃のマツダ車」/360cc時代の名車たち/現行モデル一挙試乗/
  百年史の裏側/これからのマツダへ

・ぜひ日本でも売ってほしい!世界の日本車大全
・夜が明けたら出かけよう 車中泊&アウトドア最新ガイド
・増ページでお届け! 読者と編集部のぞっこん愛車物語special
・こんなときだから、クルマを清潔にしよう!車内徹底クリーン化計画

 

regular:
・d’s pick up! クルマ業界で支援の輪、広がる
・新車ぞくぞく「NEW CAR INDEX」
・driver’s column
 千葉 匠「カーデザインOld&New」
 「なるほど車名FILE」
 ケニー中嶋「日本人の知らない北米クルマ社会」
 今井亮一「悪い違反者ほどよく眠る」
・読者の広場「クルマノラヂオ」
・峠狩り
・New goods
 パナソニックストラーダを使ってみた
 カロッツェリア新製品紹介
 新型ゴリラはどこが変わった?
 彩速ナビにフローティングタイプ登場
 新製品紹介
・Motorsports
 F1 FOCUS
 トーコのモータースポーツ参戦記

 

八重洲出版 DRIVER@WEB 「ドライバー2020年7月号」

更新: 2020/05/24
コストパフォーマンス

凝縮されていて読み応えがある

特集でピックアップされている車の一部には疑問はあるが....

あとマツダが先鞭をつけ、現在他メーカーにも広がるミラーサイクルエンジンには、もう少し踏み込んで欲しかったかも...(ロータリーとスカイアクティブ系に偏りすぎ)

  • 購入金額

    650円

  • 購入日

    2020年05月22日

  • 購入場所

    宮脇書店

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