レビューメディア「ジグソー」

プロ向けの音源をDTMでも

ローランドから発売されていた音源モジュールです。プロ向け(ラックマウント)の音源モジュール JV-2080(90年代によく使われたJV-1080の上位互換です)を1UハーフラックのDTM音源サイズにまとめたものです。

更新: 2020/05/03

筐体の特徴

JVシリーズでは唯一の1Uハーフラックモデルです。プロ向けハードウェア音源は19インチラックマウントが一般的でしたが、自宅には場所がないのでこのようなハーフラックモジュールはありがたいです。

DTM音源を意識してか、シリアルポートが搭載されています。しかし、USBポートは搭載されていないので、今DAWに接続して使う(ハードウェア音源派の人が今どれだけ残っているのかは知りませんが)場合はUSB-MIDIインターフェイスを使うことになると思います。

 

パネル表面には、モニタ用ヘッドホンジャック、音量調整ノブ(兼音色試聴ボタン)、チャンネル選択ノブ、3桁7セグメントLED(同じ窓にモード表示とMIDI受信インジケータ)、数値選択ノブ(兼モード選択ボタン)、カテゴリ選択ノブ、電源ボタンがあります。

パネル表面
パネル表面

 

パネル裏面には、電源ジャック、コードをひっかけておく突起部、MIDIポート、DTM用インターフェイス選択スイッチ、シリアルポート、音声出力(標準ジャック)があります。

パネル裏面
パネル裏面(シリアル番号は伏せてあります)

 

更新: 2020/05/09

音色の特徴

本機はGeneral MIDIに対応しているほか、JV-2080相当のパッチを収録しています。さらに、エキスパンションボードで特に人気だった SR-JV80-09 Session を内蔵しています(オンボードで収録しているそうです)。なお、GSには対応していません。

また、SR-JV80シリーズをさらに1枚搭載できますが、SR-JV80シリーズは電解コンデンサの経年劣化で発煙の虞があるとしてリコール対象となっています。

 

本体の音量調節のつまみが押しボタンを兼ねていて、押すと選択中の音色を試聴できます。フレーズプレビューに対応していて、旋律はSC-8850と同じものが使われています。のちのSD-90とは異なります。

 

GMモードではプリセットDの音が鳴ります。GM部分の出音についていえば、SC-88Proと比べて明らかに明瞭な音です(SC-88Proのほうがバランスが取れているのですが)。ただ、SC-88Proが最大2ボイスであるのに対し同じ64ボイス対応でもJV-1010は最大4ボイスのパッチがあるのでボイス超過が発生しやすくなっています。

 

以下、MSB、LSB、音色番号(1起番)の順。

  • JV-1080/2080収録パッチ(プリセットA~C)
    • 64voicePiano (81, 0, 1) 暗すぎず明るすぎない、アタック感も中庸なピアノ。
    • Classique (81, 0, 3) 暗めのピアノ。
    • MIDIed Grand (81, 0, 9) エレピに近いグランドピアノ。
    • Assalt Organ (81, 0, 58) ギター? いいえ、オルガンです。的なディストーションオルガン。
    • Cathedral (81, 0, 60) RPGだと教会とか聖堂とかのBGMに使えそうなオルガン。
    • East Melody (81, 0, 106) 三味線と尺八を合わせたような音。
    • Heavenly Gtr (81, 0, 111) エフェクトがかかっていながらアコースティック系のギター。
    • Tekno Hit 2 (81, 1, 74) どこかで聞いたことがあると思う。オケヒの亜種。
    • Taj Mahal (81, 1, 101) 名前からしてインドっぽい管楽器。
    • Harp On It (81, 2, 49) アタックが柔らかめのハープ。
    • Harp (81, 2, 50) アタックがはっきりしたハープ。
    • ComputerRoom (81, 2, 126) 昔のアニメのコンピュータールームにありがちな音。
  • GMパッチ(プリセットD)
    • Piano 1 (81, 3, 1) GMデフォルトのピアノだが、SC-88Proと比べて明るい。
    • Piano 2 (81, 3, 2) むしろこちらのほうが優しい感じがする。もしかして逆?
    • Seashore (81, 3, 123) 波の音ですが、SCと比べてこもった感じがします。
    • Telephone 1 (81, 3, 125) SCが黒電話のベルだったのに対して、こちらは2音程が交互に鳴る電子音になっています。
    • Helicopter (81, 3, 126) SCと比べてリアルではないヘリコプターの音。全体的にSFXはSC-88Proに負けています。
  • JV-2080収録パッチ(プリセットE)
    • Echo Piano (81, 4, 1) エコー付きのピアノ。
    • Far East (81, 4, 25) どことなく中華風な感じの音色。
    • East Europe (81, 4, 40) エスニック系の撥弦楽器。
    • Civilization (81, 4, 65) テクノっぽいシンセ音。
    • Enlighten (81, 4, 91) どことなく幻想的なパッド系の音。
    • Silky Way (81, 4, 99) やわらかめのシンセ音。
    • D50FantaPerc (81, 4, 114) Fantasiaのアタックを強くした音。
    • 2 0 8 0 (81, 4, 119) 東洋的な感じがしなくもないvox系のパッチ。
    • Unearthly (81, 4, 120) なんか宇宙っぽい(SF映画っぽい)感じの音。
  • Session収録パッチ
    • Euro Classic (84, 0, 4) 大人気のピアノ音色。暗めで優しい感じでクラシックに最適。
    • Vienna Strgs (84, 0, 12) 雰囲気のあるストリングス。
    • Ivory Mist (84, 0, 28) パッド系の性質を帯びたvox(声)系の音。
    • Mysteriouso (84, 0, 30) 幻想的なvox系のパッド。
    • AmbientStory (84, 0, 32) アンビエント的なパッド。
    • SessionBrass (84, 0, 34) ブラスのアンサンブル。これも評価が高いようです。
    • Paris 50's (84, 0, 60) ローファイなアコーディオン。
    • Troubadour (84, 0, 66) アコギにアコーディオンを合わせた感じの音。
    • Mahoroba (84, 0, 121) パッド系やvoxを混ぜたシンセの音。それにしても、まほろば?
    • Euro Hit 1 (84, 1, 7) これもどこかで聞いたことのあるような、オケヒの亜種。
    • Rave Slice (84, 1, 9) ダンスミュージックで出てきそうなテクノヒット系の音。
    • DanceStack 1 (84, 1, 16) ダンスミュージックでよく使われている感じの音です。
    • Creation (84, 1, 99) Korg M1のLore的な音(当然大まかな雰囲気以外異なりますが)を乗せた、天地開闢的なパッド系の音。
  • 購入金額

    18,000円

  • 購入日

    2020年04月21日

  • 購入場所

    ヤフオク

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