かつて赤井電機から発売されていた音源モジュールです。
赤井電機はかつてサンプラーなどを作っていた会社ですが、電子楽器部門を切り離したのち平成12年に倒産、電子楽器事業を継承した AKAI professional M.I. も平成17年に倒産したため、AKAIは香港資本、AKAI professionalは米国資本となっています(AKAI professionalはブランドのみ存続)。
SG01kは赤井電機が作った最初で最後のGM音源モジュールで、姉妹品としてビンテージシンセの音を収録したSG01v、ピアノ専用音源(ソフトウェア音源が非現実的だった時代は、ピアノの音だけを収録した音源モジュールも各社から発売されていました)のSG01pもありました(これらの音源は持っていませんが)。
筐体の特徴
ほかの音源にもみられるような1Uハーフラックモジュールですが、MU2000(ヤマハ)と比べると少し奥行きが長めのようです。
前面パネルには3桁の7セグメントLED、操作用ボタン、メインボリュームのつまみがあります。背面パネルにはMIDI入出力、電源、シリアル入出力(USBが登場する前の機器なのでPCとはシリアルケーブルで接続していました)、ライン入出力、ヘッドホン端子と、電源スイッチがあります。何をトチ狂ったのか電源スイッチが背面にあります。電源スイッチが背面にあります。大事なことなので2度言いました。
電源はACアダプタを使用します。10V800mAのセンタープラスです。現在使われている電子機器で電源電圧に10Vを要求するものは珍しく、10VのACアダプタを探しても汎用品はまず手に入りません。9Vか12Vが普通です(USB給電と同じ5Vも普通)。
なお、DCコネクタの国際標準はセンタープラスですが、電子楽器ではどういうわけかセンターマイナスが多数派で(私が持っているACアダプタ・乾電池併用の古い電卓(表示が液晶ではない)でもセンターマイナスになっているものがありました)、ヤマハがセンタープラスを採用することで知られています(実際MU2000のACアダプタもセンタープラス)。
本機は音色エディット機能を搭載していますが、本体だけでのエディットはボタンが少ない上に表示が7セグメント3桁しかないため操作しづらいと思われます(ちなみにローランドのJV-1010やXV-2020、SC-D70も7セグメントLED3桁表示)。また、操作するチャンネルを切り替えるのも「SELECT PROG + SHAPEのあとにUPまたはDOWN」とやりづらいのも問題です。
音色の特徴
サンプラーが有名だっただけあって、メモリが少なかった当時としては高音質です。GM音源と言いつつSC‐55相当のバリエーション音色を持っていますが(一部のバリエーション音色がないが)、後発なだけあって透明感のある音で、SC‐8850にも引けを取りません。
但し、ピアノ(プログラムチェンジ1番)が明るい(しかもなんか軽い)ため曲によってはミスマッチです(『エリーゼのために』とか、感じが出ない曲がありました)。あと、曲によってはドラムが目立ちすぎる場合があります(特定の音源向けのデータを他社の音源で鳴らした場合によく起こることですが)。その他、SCシリーズとはバランスが異なっているため、ブラスが目立つなどのケースを確認しています。
SCシリーズはどちらかというとアンサンブル向けの音源という感じですが(それでもSC‐88Pro以降は意外といい音がしますが)、SG01kはどちらかというとソロ向けのような気がします(この機種はシングルモードを搭載しています)。
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購入金額
6,121円
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購入日
2020年02月10日
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購入場所
ヤフオク
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