かつてKORGから発売されていた音源モジュールです。1Uハーフラックサイズで、05R/Wの改良版に当たります。05R/Wと比べ、同時発音数が32ボイスから64ボイスになり、プリセットが100音色から200音色(いずれもドラム含む)になりました。
ちなみに32ボイスはMU50と同じでSC-55mkIIより少し多く、64ボイスはMU80、MU100、SC-88、SC-88Proと同じです。
伝説の「M1」を発売したメーカーだけあって、ローランドやヤマハのDTM音源と比べてシンセサイザー色が強いとされています。
筐体の特徴
サイズは1Uハーフラックで、電源はACアダプタを使用します。サイズが大きめで通気孔らしきものがあるのでトランスを使っているのかもしれません(現在はスイッチング電源が主流ですが、昔ながらのトランス電源も一部で使用されています)。
USBがまだ無かった時代なので、PCとはシリアルケーブルで接続するようになっています。しかし、現在シリアルポートを搭載しているPCは稀なので、USB MIDIインターフェイスを使用しましょう。
音色の特徴
MU2000やSC-88Pro、NS5Rと比べて、ギター(ディストーション)の主張が(ストリングスと比べて)強い気がします。SC-88世代の音源ですので今の音源と比べてローファイなのはしょうがないのですが、GM以外に特徴的なプリセットを搭載しています。
バンクG(トーンはMSB=56、リズムはMSB=62。LSBは無視される)にはGeneral MIDIに対応する音色が、バンクA(MSB=0、LSB=0)には編集可能な100種類の音色が用意されています。また、プリセットAにはM1で人気だった音色を含む100種類が、プリセットBには05R/Wと同じ100種類が収録されています。
- Sputnik (0, 0, 31; preset A) なんかUFOか何かが出てきそう。名前は旧ソ連の人工衛星です。
- Lore (0, 0, 34; preset A) M1の特徴的な音の1つです。
- M1 Piano (0, 0, 42; preset A) 人気のM1ピアノの音です。
- Universe X (0, 0, 91; preset A) 女声にLoreを重ねた感じで、M1の特徴的な音の1つです。
- Neutron (0, 0, 41; preset B) 音程が上がっていく、コロコロ言した乾いた音。
- DreamWorld (0, 0, 51; preset B) 幽霊でも出そうな不気味な音。
- Africana (0, 0, 56; preset B) なんかハープみたい。アフリカーナって書いてあるからアフリカの何かなんだろう。
- Isabelle (0, 0, 66; preset B) ローファイなベルの音。
- InTheTrees (0, 0, 71; preset B) 風の音に音階が付いたような感じ。
- EtherBells (0, 0, 86; preset B) ベルにBrightness的なパッドの音を足した感じの音。
- Perc Organ (56, 0, 18; GM) M1オルガンの音が収録されています。
バンクAはプログラムナンバーの1の位でグループ分けされています(この分け方はKORG以外では見かけません)。なお、バンクGと違ってバンクAは0起番なのでMIDIメッセージを送るときは注意が必要です。但し、デフォルトではバンクセレクトを受信しないようになっているので、必要な場合は設定の02CでPRG:ENAにしておきましょう。
- 0:非現実音
- 1:ピアノ、オルガン
- 2:(A)擦弦楽器と金管楽器 (B)管楽器
- 3:(A)エスニック (B)電子ピアノと電子オルガン
- 4:ギター
- 5:鐘
- 6:ベース
- 7:(A)木管楽器と声 (B)擦弦楽器と声
- 8:シンセサイザー
- 9:打楽器
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購入金額
14,000円
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購入日
2019年12月08日
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購入場所
ヤフオク
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