とあるメーカー製ノートPCの動作が遅いから何とかして欲しいという相談を受け、手っ取り早く体感速度を改善するためにということで、HDDをSSDに換装することにしました。
PC自体はCore i3-5005Uを搭載していて、高性能というほどではないにせよ実用上十分な性能は確保できていますし、メモリーもDDR3L-1600 4GB×2枚ですから通常利用に不都合がある程でもありません。そう考えると体感速度でネックとなる点はHDDの遅さしか考えられないのです。
実際に使って見ると、そのPCの標準搭載HDDはWesternDigital WD10JPVXだったのですが、確かに強烈に遅いのです。Crystal Disk Info等でS.M.A.R.Tのステータス等を見ても特に異常は無いのですが、一部の新たに導入したソフトが動かない(起動してもエラー無含め無反応)など、HDDの故障を感じさせる要素もありましたので、その意味でもドライブの換装は必須といえました。
普段仕事用として使っているノートPCということで、できる限り短時間で作業が可能な方法ということで、現在のWD10JPVXをクローンコピーでそのまま移行できるよう、容量が同じかより大きいものを用意するということで、自宅近くのケーズデンキで在庫品があった、このCrucial CT1000MX500SSD1/JPを利用することになりました。ちなみにこのSSDは、ケーズデンキで扱っているPCパーツとしては、価格面でも秋葉原のPCパーツショップと遜色ないほど安かったという、嬉しい誤算もありました。
ケーズデンキで販売していただけあり、きちんと国内代理店を通った品です。CrucialのSSDは代理店がASKのものとCFD販売のものとがあるのですが、今回の購入分はCFD販売扱いの方でした。
最近のSSDは付属品が随分シンプルになっていて、この製品では薄いマニュアルと7mm→9.5mmスペーサーだけが入っていました。データ移行に使うクローニングソフトは、特にシリアル番号等は無くてもCrucialのサポートサイトからダウンロードして利用することが出来ます。今回の作業でも、そのダウンロード提供されたソフトを利用しています。
当然ではありますが、外観上は以前紹介している500GBモデルと特に変わりはありません。
今回入れ替えを行ったFUJITSU FMV LIFEBOOK AH45/Uは、HDDやメモリーの位置がわかりやすいという点は好印象でした。それぞれ最低限の部分の開閉だけで換装や増設が可能となっています。
換装に関して、特に手間取るような部分はありません。ただ、元のWD10JPVXが9.5mm厚のHDDであるため、コネクター位置を合わせるために先に添付のスペーサーを挟んでおくと良いでしょう。
旧世代のPCの換装用としては充分
前述の通り、WD10JPVXの内容をセクター単位でクローンコピーして、そのまま換装しています。そのため、Windows 10 v1903がこのSSDから起動していて、アプリケーションやデータもそこそこ入っていることから、新品状態で単体での性能測定を行った場合とはかけ離れたベンチマークテストの結果となってしまうことは予めご了承ください。
なお、作業時間に余裕が無かったので、性能測定はCrystal Disk Mark 6.0.1の結果のみとなります。また、その前にCrystal Disk Infoで取得される情報も掲載しておきましょう。
なお、Crucial MX500の1TBモデルであるCT1000MX500SSD1/JPですが、OS上から認識される総容量は、HDDの1TBモデルであるWD10JPVXと全く同じでした。
シーケンシャルリードについては公称性能通りですが、書き込み全般はあまり奮いませんし、ランダムの値がひどいですね。以前同じMX500の500GB版をThinkPad X220+Windows 8.1で起動ドライブとして使った際の値を掲載していますが、その値よりもかなり落ち込んでいる事が分かります。これは恐らくSSDではなくPC本体と、Windows 10の問題でしょう。
ただ、この換装によってどうしようもないほど遅いという感覚は無くなり、ごく普通に動くPCという印象となりました。1TBクラスのSSDが大幅に安くなったから出来る、贅沢な解決法ではありますが、結果として快適になったのですから良しとするべきでしょう。
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購入金額
12,583円
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購入日
2019年11月07日
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購入場所
ケーズデンキ
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