先日、ドローンデビューをしてから少しずつ操作に慣れてきました。元々ラジコンの操作は下手だったので習熟するまで非常に時間がかかります(笑)。そんな中、機種を追加しました。
新たに購入したドローンは、話題にもなっていたRyze社のTelloです。
Tello
https://www.ryzerobotics.com/jp/tello
このサイズにこのスペックをこの価格で詰め込めるのはすごいの一言。
Ryze社はドローンメーカーとして大手のDJI、さらにはIntelをパートナー会社としている会社で、DJIの持つドローンの技術とIntelの処理技術を活用できる会社として、SNS上で発表された時から話題になっていました。案の定発表されたドローン・Telloはかなり期待できると話題を集め発売前から気になっていました。
で、いつもの通りポイントを使って購入です(笑)。ヘッドフォンくらいの大きさのブリスターパッケージに入っていました。
中は本体のみかと思いきや、底面にまだ付属品が隠れていました。
バッテリーと予備のプロペラ、マニュアルです。
バッテリーは本体重量の約1/3くらいの約26g、容量は1100mAhとなっていました。本体バランスにもよると思いますが、サードパーティ製でさらに大容量の物が出てきそうな感じもします。
バッテリーはFW GUNDAM CONVERGEのオリジン版ガンダムと並べてみてほぼ同じ大きさです。
マニュアルはかなり読みづらいです(笑)。
本体総重量はバッテリーとプロペラ部分を含めても約80gと、航空法には抵触しない重さです。法律の詳しい内容については、以下を参照した方が良いですね。
航空:無人航空機(ドローン・ラジコン機等)の飛行ルール – 国土交通省
http://www.mlit.go.jp/koku/koku_tk10_000003.html
80gの重さは非常に軽いのもあって本体は商品写真で見るよりもかなり小さい印象です。CX-OFの時は軽くても大きさとの比率であまり違和感を感じませんでしたが、Telloはこれで本当に安定した飛行が可能なのか?少し不安になるくらいです。
底面には、センサーがあり、このセンサーで高度や障害物を検知しているようですね。
バッテリーは本体後ろから挿入します。かなりサイズがピッタリ作られているので、挿入する時も固いです。飛行中に抜ける方がもっと怖いのでこれで良いと思うのですが、バッテリー1本での飛行時間13分を考えるとスペアのバッテリーの抜き差しが発生するので、この辺りはギミックを考えてほしいところですね。
バッテリーのみの充電は公式には非対応なので、バッテリーを本体に装着してからUBSケーブルで充電します。そういえばケーブルは付属していませんでした。ちょっと前に購入していたmicroUSBケーブルを使って充電しました。このUSB端子の反対側には電源ボタンがあります。
気になるカメラ部分は、500万画素、HD720p画質での動画撮影が可能です。現行のスマートフォンのカメラ画質に比べると見劣りしてしまいますが、電子式映像ブレ補正も搭載していて大画面で表示しないのであれば、十分な性能だと思います。後は、Intelの技術でどこまでレンズから入ってくる映像をうまく処理できるかだと思います。
テスト飛行をしてみましたが、CX-OFで記憶していたドローンの安定飛行の基準を大幅に上回ってくれました。室内では当たり前なのですが、外でも思ったより安定して飛行してくれるので、ちょっとCX-OFでドローンにマイナスイメージを持っていた部分を払拭してくれました。
下は初飛行を近所の公園で行った時にTelloから撮影した画像です。
焦点距離は2.0mm、F値は2.2で固定されているようですね。シャッタースピードやISO値が撮影シーンによって変わる仕様のようです。
屋外ではその軽さがネックになることも。ですが安定性は群を抜いています。
Ryze Telloを飛ばしてみました。屋外でドローンを飛ばしてみるのは実は初めてだったりします。
CX-OFの時はその大きさもあって室内のみでした。Ryze Telloは80gという軽さですが、大きさは手のひら大くらいのサイズ(98cm × 92cmほど)なので飛ばせるだろうと思い、晴れの日を狙って屋外に持ち出してみました。
当日Telloを飛ばした時の風の強さはこのくらいでした。試した公園のすぐそばに川が流れているので、絶えず空気の対流があって常に微風が吹いているような状態です。この日は時折風が強く吹く場面もありました。ドローンを飛ばすには少し敬遠する状況です。
記録を撮ろうと思って、トイドローンよりも撮影機材の方が多い結果になりました(笑)。RICOH THETA Sはオマケですが(笑)。
まだドローン用の着陸マットみたいなものは持っていませんし、場所が公園ということもあって砂利も多く着陸時に傷が付くのも気になるのでカメラ保護用のクロスをベンチに敷いて代用しました。
準備は大がかりでしたが、実際にTelloを飛ばす際は簡単です。Telloの電源を入れた後、スマートフォンからWi-FiでTelloのアクセスポイントへ接続してからアプリで飛行開始するだけです。
CX-OFのようにボタン1つで離陸ではなく、離陸アイコンをタップ後、本当に離陸して良いか?の確認ダイアログが表示されてからスライドさせて離陸します。誤った操作で離陸してしまうことを避けるための予防策だと思います。
上空だと風が強めに吹いていたと思うのですが、それでもホバリングの性能が高くその場を維持しようとしてくれます。下の動画を見てもらえればわかると思いますが、上空でホバリングがかなり安定しているのが分かります。
今までは小さな部屋でしか飛ばしたことがが無かったので、細かな操作しかしたことが無く窮屈な思いをしていたので(笑)、今回は思う存分飛ばしてみました。操作はモード1です。設定でモード2にも変更可能ですが、設定内容を覚えてくれないので飛ばす前に都度設定を確認する必要があるのは少し面倒ですね。
本当に障害物が無い屋外での飛行は楽しいですね。下は固定のままだったのであまり撮れていませんが、先日から使っているDJI OSMO MOBILE 2で飛ばしているところを撮影してみました。
高度が低い時に一度セルフィー代わりに撮影してみました。この画角だと5~8人くらいがフレームインするくらいでしょうか。
もう少し高度を上げて撮影。この状態だと15~20人くらいは綺麗に全身がフレームインするくらい。
さらに限界高度10mまで高度を上げて、周囲を撮影してみました。元画像はこちらです。デジタル一眼レフや最近のスマートフォンのカメラ画質と比べると500万画素ゆえかさすがに細かいディテール部分は見劣りする部分はありますが、このサイズでこの安定感、手ブレ補正まで搭載していてこの画質と考えると十分な画質です。
個人的には高度5mくらいでの団体グループの記念撮影くらいには使えるレベルなんじゃないかと思いました。画質的には一眼レフには遠く及ばないですが、一眼レフだと苦労する団体撮影時の画角を画期的に解決できます。
ちなみにここまでの撮影は設定アイコンから写真画質を「高画質」に変更してから撮影しました。
この設定ですが、アプリ起動時なのか、Telloとの接続確立時なのかはわかりませんが、毎回初期値に戻ってしまうのは気になりますね。つい設定を変更することを忘れてしまいそうです。アプリ側で解決できそうな感じもするのですが。
着陸時は失敗しないか緊張しますね(笑)。動画は4分弱ですが、これが一回目のフライトでした。続いてそのまま2回目を飛ばしてみました。
次は、「Throw & Go」で手のひらから飛ばしてみました。Telloを手に持った状態でこの機能を使うとモーターが回転し始めて5秒以内に手のひらから空中へ軽く投げて離陸します。
予め設定された動作を行う「フライトモード」は左上のTelloアイコンからタップして選択します。
2回目のフライトでは、Throw & Goの他にも「8D Flips」で宙返り飛行などを試しています。動画では2:30辺りですね。画面内に用意された枠内をスワイプするとその方向へ宙返りします。
着陸方法は2種類用意されていて、アイコンをタップしたその場で着陸するものと、タップ後にTello本体の下に手をかざすと手のひらに着陸するタイプがあります。2回目のフライトでは手のひら着陸に挑戦してみました。
1回目と、実は3回目のフライトはRICOH THETA Sでも固定撮影していました。でも意識せずに飛ばすのが楽しくなって遊んでいたのでほとんど映っていませんね(笑)。
360度撮影を意識した飛行が思いのままできるようになるには時間がかかりそうですが(笑)、バッテリー一本での飛行可能時間が公称値で13分、体感では10分程度と言うのはやはり非常に短いです。純正のバッテリーを追加購入しようか本気で検討していますが、安いサードパーティ製のものが早く発売されないか密かに期待しています(笑)。
あと、着陸時のゴム足部分の交換用パーツも発売してほしいところですね。
500万画素でも空撮の登竜門としては必要十分。
Ryze Telloには500万画素、720pで撮影できるカメラが搭載されています。通常飛行した段階で気軽に撮影できるので便利ですが、設定で画質を選択できるので比較してみました。
画質の設定は、Telloアプリから行います。歯車アイコンから詳細設定から変更できます。モードは2つあって、アプリ起動時は「標準」になっています。
この設定はアプリ起動時に「標準」に戻ってしまうのが気になりますね。
明暗が強い場所の方が画質の比較が出来るだろうと思い、大きな部屋で試してみました。
飛行状態での比較だと、風でブレた際に撮影環境が少しでも変わってしまうので、着陸した状態で撮影しています。まずは標準です。
次は高画質です。パッと見た感じでは全く違いが分かりませんね。どちらもISO感度、シャッタースピードともに同じ設定値でした。
Photoshopで並べてみました。
若干、高画質だと色のグラデーションが再現されているように感じますが(標準だと2トーンに見える)、画像サイズは2592 x 1936、24ビットで解像度は96dpiで両方とも同じです。ただ、ファイルサイズは662KBと1343KBと約2倍のサイズ差があります。この差がどこに違いとして表れているのかがまだ不明です。
次に画質比較ではないですが、暗所での飛行を試してみました。先程の大きな部屋の奥は照明を消してあり、暗くなっています。
まず進んでいくと、底面のセンサーで地面の情報が得にくくなってきたのか、下のような警告が表示されました。この状態ではまだ飛行は可能です。
さらに奥へ進んでいくと暗くなっっていく中で、センサーが検知できなくなったのでただちに着陸するように警告も表示されました。そのまま継続して目視で飛行もできますが、ホバリングの精度はかなり落ちました。当然墜落が怖かったので、無事に着陸できる場所までバックさせてから着陸させました。
「暗いところだと飛べないのか」という不満が出てきそうですが、逆に考えるとちゃんとセンサーが動作しているという裏付けでもあるので、これはこれで安心できるところだと思います。
気になるのは、画質モードの差ですね。ファイルサイズの差が画質のどこに影響しているのかが不明ですし、何が空撮で最適設定なのか、離陸前に前回飛行時の設定を引き継げないのかとか、少し気になりました。
まだまだアプリのアップデートで改善されていく余地を残しているRyze Telloですが、空撮というものが手軽にしてみたい人にとっては、登竜門になりそうな機種ですね。安価なトイドローンを買ってみて幻滅してしまうよりかは、ある程度の画質で撮影できるRyze Telloでドローンの世界にさらに足を踏み入れてみたくなる気持ちになりますね。
最近では本体のみだと1万円で買えます。
発売当初から半年以上経って、ようやく販売価格も「こなれてきた」感があって、本体のみだと1万円で買えてしまいます。同様のスペックのトイドローンだと、少し大型になってしまったり、価格も上がるものが多いので、コストパフォーマンスはかなり良いと思います。
また、DJIとIntelの技術を使っているというところもセールスポイントですね。
最近では損害賠償保険付きや、ガードやバッテリーも付属したセットモデルも販売されているようなので、かなり環境が整ってきました。
安定さからくる満足度は高いです。
どうしても本格的なドローンと比べてしまうと見劣りする部分はありますが、一昔前のトイドローンと比べると、すぐに体感できる安定感はさすがですし、純粋にドローンを飛ばして「楽しむ」満足度は高いと言えます。
トイドローン初回購入としてはコレ一択と言っても良いくらい。
トイドローンは純粋に飛行を楽しむユーザー向けと思いがちですが、しっかり空撮にも対応していますし、本当に満足度の高いドローンでした。
一回の飛行が13分となっていて、短いと感じるということは大人でも楽しめるという証拠だと思います。
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購入金額
12,800円
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購入日
2018年05月17日
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購入場所
https://amzn.to/2Rf20nn
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