どうもこんにちわ、こんばんわ。Takahiroです。
今回のレビューは
「ポータブル音楽プレイヤー」
となります。機種は””SHANLING””のM3S(赤色)です。
なお、使用するヘッドフォンはソニーの「MDR-V6」というモデルとなります。”MDR-7506のドライバ部分の帯色違い”のモデルです。
ついでにイヤホンでも試してみました。
機種はオーディオテクニカのATH-IM50となります。
では、宜しくお願いします。
Dual「AK4490EN」なので・・・
気になる製品の紹介です。
本体サイズ:113mm×53mm×14.5mm(幅x高さx厚さ)
*大きさはこんな感じです。幅に関しては単3電池3本分です。
重さ:135g
液晶:3インチRetina HDディスプレイ(480x800、タッチパネル非対応)
DSD再生:~DSD256
DAC:PCM 384kHz / 32bitまで
Bluetooth: Bluetooth4.1(APT-X対応)
DAC IC:AK4490EN ×2
アンプ IC:AD8397×2
ローパスフィルタ IC:MUSES8920x2
ゲイン:high / low手動切り替え
対応フォーマット:MP3、WAV、WMA、FLAC、AAC、ALAC、APE、IOS、DSF、DFF、cue、m3u、m3u
対応サンプリングレート:44.1kHz ~ 384kHz / ~ DSD256
出力端子:3.5 mmジャックx1、2.5 mmバランスジャックx1
出力:130mW@32ohm(3.5 mm)、230mW@32ohm(2.5 mm)
外部メモリ:MicroSD 256GB対応
バッテリー:2600mAH (リチウムポリマーバッテリー)
再生時間:13時間(3.5 mm)、8時間(2.5 mmバランス)
USB端子:USB Type-C(USB2.0)
付属品:充電/データ転送用 USBケーブル(USB Type-C用)x1、MicroSD用カードリーダーx1、リセットピンx1、保護フィルム、クイックスタートガイド、説明書、保証書
サクサクッと使ってみた感想ですが
『スマホや5年前の音楽プレイヤーとは音質自体(良い方に)違うな』
『安物イヤホン(=オーディオテクニカATH-IM50)がこれほど鳴るなんて...』
というのが最初の印象です。
あと、これは最初から分かってた事なんですがバランス接続のためにICを2個ずつ、しかもこのサイズの中に詰め込んだので発熱は少しはありますね。
それも1時間くらいなら別に問題はないんですが、3時間くらい経つと『カイロ代わりに丁度いい』レベルになります。
ただ、通勤通学の時間だけ(想定時間:1.0~1.5時間)しか使わないのであれば発熱は全く気にならないので大丈夫だと思います。
世界中探してもこれほど鮮やかな赤色を持つ音楽プレイヤーはない!
開封して最初の感想は
「これほど綺麗な赤色を出せるのか・・・」
と驚きました。流行りの言葉を使うなら『インスタ映えするわぁ~』ってやつでしょう。
SHANLING M3Sには赤色(パッショネイドレッド)の他にも「ミッドナイトブラック」「ロイヤルブルー」「チタニウムグレー」の計4色が設定されています。
ただし、日本でパッショネイドレッドを扱っている店は大阪に本店を構える”e-Earphone”他数軒と非常に少ないので売り切れの場合はAliexpressで購入することとなります。国内でサポートを受けたいって人はお早めに。
それでは、プレイヤーを見ていきます。
見ての通り『2.5mmバランスジャック』『3.5mmステレオジャック』を搭載しています。2.5mmジャックの極性は”AK互換(アイリバー、Pioneer、オンキヨーetc)”となっているので敷居はかなり低くなっています。4.4mmプラグのケーブルしかないって方は自分で作るか”E4UA”ってサイトに作成を依頼するといいでしょう。
また、これはデザイン・・・って言うのか微妙ですが今時らしくUSB Type-Cコネクタを採用しています。スマホと同じ「キャップレス」方式となっています。
USB Type-Cケーブルは付属してきますがどこの会社であれ『付属ケーブルは半年以内に断線する』と相場が決まっていますので”MicroUSB→Type-C変換コネクタ(アキバで500円くらい)”を1個買っておくと安心できると思います。
次にサイドを見ていきます。
左側から順番に『1回押すと頭出し、2回押すと1曲戻す』『再生/一時停止』『次の曲へ』となっています。
そして右サイドのこのダイヤルで音量を調整したり、決定ボタンの役割をします。
イヤホンorヘッドフォンをしながらダイヤルを思いっきり弄ると「突然音量が大きくなり鼓膜を痛める可能性があるため大変危険」なので止めましょう。 面倒でもイヤホンを1度外して少しずつ調整することをお薦めします。
ちなみに、このダイヤルなんですが使ってて”勝手に回る”時があります。主に「プレイヤーをズボンのポケットに入れるとき」です。それさえなければ結構良いんですが・・・。
ダイヤルの隣にある謎のボタンは「1分類前に戻る」です。
要するにこの画面から
この画面に戻るという事です。
メーカー純正カーナビだとBluetoothが使えない+タッチパネルじゃない。
我が家の日産NoteだとM3SのBluetooth機能は使えませんでした。
ちなみにディーラー試乗車でもBluetooth機能を試させて貰ったのですがダメでした・・・。
海外メーカーのプレイヤーでBluetoothを使えない場合が多いので、純正ナビ装着車はAUXから有線で直接入れるか、FMトランスミッターを使うしか方法はないみたいです。 残念...。
「じゃあBluetoothイヤホンやヘッドフォンはどうなの?」と思う方も居ると思いますが、残念ながら使っていないので分かりません。
俺は有線イヤホン・ヘッドフォンしか使わない人なので・・・。
もっと残念なのは「タッチパネルじゃない点」です。今のスマホは全部タッチパネルなのでその感覚が抜けきれない俺にはちょっと使いにくいと感じるときがあります。
サイドボタンとダイヤルで感覚的に操作する方式なので、慣れるまでは少し時間が掛かると思います。 ただ、操作を覚えるのは非常に簡単です。
すごーーーーーーーーーーーーーく昔のガラケーには「ジョグダイヤル」「スピードセレクター」ってありましたよね(って言っても20歳以下だと分からないよなぁ...。)
操作は本当に昔のガラケーみたいな物です。あの感覚を思い出してくれば、かなりサクサク動かす事が出来ます。
中国の漢字が表示されることはない
皆さんが購入前に不安に思われる部分として考えられる点は
『日本の漢字でちゃんと曲名が表示されるのか???』
だと思います。 ”安心して下さい、表示されますよ!”
確認したのですが、「あ ~ ん」「ア ~ ン」「A ~ Z」「半濁点(ぱぴぷぺぽ等)、濁点、句読点」までは怪しい部分も無く大丈夫でした。
流石に漢字だけは常用だけでも『2136字/4388音訓(*内閣告示 常用漢字表)』と結構な数になっている上に、非 常用漢字も含めたらとんでもない数になるのでチェックしていくのは無理です!
なので使ってる間に中国漢字が出てしまったら、国内正規品なら国内代理店(伊藤屋国際)へ、個人輸入ならSHANLINGへメールor電話してファームウェアの更新に含んでくれるようお願いするしかないでしょう。
しかし、洋楽しか聴かない人なら問題は起こらないはずです。
スマホで聴くよりも満足度は高い
今回使用したヘッドフォンはソニーのMDR-V6というモニターヘッドフォンです。また、ケーブルは純正ではなくモガミ電線株式会社の「MOGAMI PART No.2893(4芯シールドケーブル)」へ、プラグはNEUTRIKの「NC4MXX」に交換してあります。
なお、このままだとこのプレイヤーには使えませんので「B&H GH2025」「MOGAMI PART No.2893」「NEUTRIK NC4FXX」を使ったXLR4ピン→ステレオミニ変換ケーブルに繋いであります。
そして、SHANLING M3Sの再生設定は
「イコライザはOFF」「ゲインはHIGH」「デジタルフィルタはSharp」にしてあります。
1曲目
白玉楼階段の幻闘(東京アクティブNEETS)
透明感のある音で1つ1つの音の粒立ちがハッキリしています。そして何より良いのは「ピアノの音の透明感」が素晴らしいです。
地元のレストランで1ヶ月~2ヶ月に1度JAZZライブがあるのですが、その場でしか聴くことの出来ない響きを感じることが出来るのでとても心地良いです。 スマホや6年前の音楽プレイヤー(COWON PlenueZ2)では絶対に出せない心地よさ・解像度の高さを持っていると思います。
JAZZやオーケストラがメインだというならこのプレイヤーを第1選択にすべきです。
2曲目
My Soul , Your beats(Lia)
色々余分なだけでなく音が重い上に濁ってる感じがします。解像度も悪い上にVoも遠く感じますし。 うるさい家電量販店で100円ショップで販売しているモノラルイヤホンを使って試聴してるんじゃないかと思いたくなる濁りを感じます。
このプレイヤーとの相性はあまり良くないと俺は感じます。
3曲目
Indigo Star(佐々木詩織)
全域に渡ってバランス良く出ています。そして上であったような濁りを感じることもなく、素直に音源通りに鳴らしてくれている印象を受けます。
1つ1つの音の粒立ちがもう少しハッキリしてくればよりよく感じられると思います。
他にも色々な曲で試してみたんですが、全てにおいてバランス良く鳴らしてくれている感じでした。ただ、たまーに相性も悪い曲がありましたが 、そこは得意/不得意があるでしょうし目を瞑ろうと思います。
ただし、音質以外でどーにもならない点が1つあります。
「リレーの作動音(プツッ、プツン)」
これは全部の場面ではありません。特定の操作(自分でダイヤルやサイドボタンを使って曲を選択&再生するとき)時のみ発生する物なんですが、そこがどうにかならなかったのかなと少し残念に思いました。 今後発売するモデルではその点を改善して貰いたいです。
余談ですが、この画像にもあるように「Panasonic製コンデンサ」を使っている・・・らしいです。確認しようにも分解は出来ないのでこの記載を信用するしか...。
そしてオムロン社製リレーが原因で”特定の操作時にプツンって感じの音が出る”ものと思います。まぁ~他の中国メーカーもおそらくリレーが原因でしょう。
まとめ
今主流のタッチパネルではなく、昔のガラケーと似た「サイドダイヤルとボタンの併用方式」となっています。
スマホしか触ったことがない世代でも10分程度もあれば簡単に使いこなすことが出来るようになっているのが高ポイントだと思います。
最近の音楽プレイヤーは何でもかんでも大きく・重く・高価格化している上に、操作が複雑化しすぎて購入する気さえおきません。
しかし、このプレイヤーは「片手に収まるコンパクトさ」と「操作の簡易性」、そしてなにより高音質として名高い旭化成AK4490、新日本無線MUSES8920などを載せてるだけでなく、2.5mmバランス接続ジャックも搭載して「30,000円弱(*個人輸入の場合)」とコスパがずば抜けているので音楽プレイヤーを久しぶりに買い替えようと考えている方にはかなりお薦めです。
ありがたいことにこのクイックスタートガイドには日本語表記があります。なので基本的な操作で困ることもないでしょう。
音質に関しては(一部満足出来ない所もありましたが)価格を考えると満足出来るレベルになっていました。
『操作しやすい』『バランス接続』であればSHANLINGのM3Sしか選択肢はありません!
是非皆さんもM3S試して下さい!!
参考資料
SHANLING http://www.shanling.com
SHANLING M3S製品ページ http://www.shanling.com/Product/Detail?id=676ee710720c4f54940ee2e0c70d33ed
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購入金額
0円
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購入日
2018年02月23日
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購入場所
月夜叉一穂さん
2018/04/28
eイヤホンで購入しました。
AK4490デュアル+Muses8920デュアル
ということで、高級機の雰囲気を味わえるのでは、
と考えたのがきっかけになります。
AzlaやZS5、ZS10などの、パワーを要求する
ハイブリッド機のバランス駆動でも、
力強く聴かせてくれる、そして、小さくて、
持ち歩きに最適なので、外出、出勤のお供になっています。
リレーのプツプツは、再生停止後しばらくすると発生するので、やはり気になります。
Takahiroさん
2018/05/25
初めまして。返信が遅れてしまい申し訳ありません。
今使っているイヤホン(オーディオテクニカATH-IM50)&ヘッドフォン(ソニーMDR-V6/MDR-7506)はリケーブル+バランス化して使っていますが
バランス化したことで音圧がかなり上がってビックリしました。
月夜叉一穂さんと同じく今では外出のお供になっています。
上でも書きましたが、リレーの音は気になりますよね。妥協せずに作って欲しかった。
バランス接続だと結構気になる・・・気が...します。