iナントカのつもりがナントカiになっていたでござる。
というわけでPCサウンド界の雄、Creativeによる携帯音楽プレーヤー。16GBモデルが直販アウトレットで7480円だった。
サウンドブラスターでお馴染みのX-Fiの名を持つ通り、圧縮音源をリカバーする補正エフェクトをウリとするシリーズ。長くなるので機種選択理由は後で書くのだが、私自身は今までノンブランドの格安MP3プレーヤーを使用していたのでA社やS社の携帯プレーヤーとは殆ど比較できない事はご了承いただきたい。
上位機種となるX-Fi2から機能を削った廉価版という位置づけになるが、音楽プレーヤーとしての機能は大差無い。PCとの接続はMiniUSBケーブルを使うシンプルな形で、充電もUSB経由となる。
純正オプションでACアダプターも用意されているが、iCharge付属のUSB充電ACアダプタでも充電できた。
可逆圧縮方式にも対応しているようだが、今までPCに取り込んだ音源は全てMP3。今更CDリッピングしなおす元気もないので現状は既存のMP3を使用している。
液晶画面は2.5インチで動画の再生も可能との事だが、この大きさで動画を見る気はしない。音楽のPV程度ならいいかもしれないが。逆に音楽再生機としてみれば大型液晶の部類なので、曲選択等はわかり易い。
操作性は悪くない。小さいボタンも間が離れているので押しやすい。
電源ボタンとHOLDボタンが兼用な点には慣れが必要だが。
電源オフ時に電源ボタン→電源オン
電源オン時に電源ボタン→HOLD(もう一度押せば解除メニューがでる)
電源オン時に電源ボタン長押し→電源オフ
HOLDボタンくらい別につけようぜ。
ちなみに電源ボタンを押した瞬間からレジューム状態の音楽が鳴るまで15秒程度。今まで使っていた単機能モデルと比べると遅いがその分多機能に鳴っているのだから仕方ない。
また、ファイルを入れ替えた場合はファイルリストの再構築を行うようで+αの時間がかかる。
またメニューの反応もビミョーに遅いので、もっさりというわけではないがサクサクというほどでもない。
しかしメニューのカスタマイズが豊富なのはいい感じ。
動画機能やフォト機能など、使わないメニューは非表示にできるし、本来階層をたどらなければ表示できない項目をトップに持ってくることも可能。
音楽特化のメニューに作り変えると扱いやすい。また、ショートカットキーという好きな機能を割り振れるボタンを持っているのも特徴。初期だと外部スピーカー(音質はオマケ)との切り替えになっているので、道端で間違って押すと外部に音が出てしまうので要変更だが、変更してしまえば心強いボタンになる。
一応専用のソフトも付属しているが、CDの取り込みやプレイリスト生成などシンプルな機能。何よりこのソフトを使わなくてもドラッグアンドドロップで既存のMP3ファイルをぶち込めるのがいい。
但し今まで使っていた安物プレーヤーはファイル名とフォルダによる管理だったのに対して、こちらは基本ID3タグでの管理となる。フォルダ別けしてもプレーヤー上では区別がつかない。
そしてタグが付いていないMP3ファイルは事前にプレイリストに登録するかすべてのトラックで虱潰しに探すしかないので、できればフォルダ単位の管理が欲しかったところだ。
※私の聞く曲はサウンドトラックが多いのでCDDB経由でタグを検索しても無かったり、あってもアーティスト欄がゲーム名だったり作曲者だったりメーカーだったりとバラバラでタグがあまり役に立たない、だからといって付け直す元気もない
また注意すべきはID3タグのコード。ID3v2のUnicode(UTF-16)でないと文字化けを起こすようなので、古いソフトでリッピングしたファイルは軒並み化けてしまった。
幸い文字コードを変換するフリーソフト「ID3Uni(http://www.vector.co.jp/soft/winnt/art/se318387.html)」等で変更すればいいだけなので、古い時期にリッピングした曲はそちらで一括変換しておいた。
まあ、今まで2GBのプレーヤーを使っていたので128kbpsで圧縮した音源が多く、これをきっかけにリッピングしなおせという事かもしれないが。
あくまで主観なのだが、さすがに2000円クラスのノンブランド品と比べると別物の音。私はカナル型イヤホンでないとうまく耳にはまらないので付属イヤホンは使わず早々に今まで使っていたカナル型に変えたのだが、さすがに本体でも結構音が変わるものですね。
特に同クリエイティブ製のカナル型イヤホン(型番失念@2000円くらい)と組み合わせるとすんごい低音が響く。元々このイヤホンが低音響きまくりだった上に、このプレーヤー自体がそういうチューンなのか、相乗効果でとんでもないことになる。
幸い5バンドのマニュアルイコライザをとバス強化、そしてX-Fiエフェクト2種を備えているので、イヤホンにあわせて好みの音に設定する事がてきる。
X-Fiエフェクトは圧縮音源をターゲットにした2種類のエフェクトを強弱10段階で調節可能で、まさにサウンドブラスターについているソレ。強くしすぎると高音域がうるさくなるが、軽く2段階づつくらいかけてやると高圧縮MP3がかなりいい感じになる。
ただし親の使っている旧型ウォークマンNW-E003と比べるとやはり音のクリアさでは負ける。サウンドカードにエフェクト類をたっぷりつけるクリエイティブらしい音。私はサウンドブラスターの音好きなのでどんと来いですが、好みは判れるかも。
また、イコライザ・エフェクト・バスの設定組み合わせ次第では音割れするような音まで出しちゃうのでいじりがいはある。これはこれで楽しい。
どちらも壁紙を明るい画像にしたせいで見難くなっているが本来はもっとわかり易い。
とまあ音楽プレーヤーとしてしか使っていないのだが、よくも悪くもクリエイティブらしさを感じる。案外ソフトはシンプルで使いやすく、曲の入れ替えやプレイリスト生成に(付属ソフトは使う気がなかったのに)ちまちま使っている。
薄型の割りに電池の持ちも悪くなく、バックライトや画面の表示時間の調整など、その辺のカスタマイズは細かくできる印象だ。
音源はCD基本でDL販売は使わない、専用ソフト使用はめんどくさい、タッチパネルは嫌い、でもさすがに安物は飽きてきた…そんな私にはちょうどいい音楽プレーヤーのようだ。
私にあうってことはまあ人を選ぶって事かもしれませんが、ID3タグ前提な点以外は操作性も悪くないので、2大勢力はなんか買う気がしないっていう人には有力な選択肢となるのではないでしょうか。特にサウンドブラスター系に慣れているPCユーザーには違和感無く扱える代物かもしれない。
実は今までの私の音楽プレーヤー遍歴は酷いもので、Panasonic製カセット→PanasonicMD→SONY C404S(所謂ウォークマン携帯電話)と、ここまではまあよかったのだが。
→ノンブランドMP3プレー→Corega CG-SP100B→TOPLAND ML20とどんどん廉価方向に。
1.内蔵バッテリーではなく乾電池式(常にエネループを持ち歩いて切れたら交換)
2.SDカード使用可能(使いまわしと曲の入れ替えがラクだがML20ではアキラメタ)
3.ファイル名等を表示できる操作画面付(さすがにコレがないと死ぬ)
4.専用ソフト不要(ウインドウズエクスプローラー至上主義)
5.安くて壊れても惜しくない(乱暴)
後半3つはこれらの条件で購入していたわけだ。音質?シランガナ。
現在使っていたML20はUSBメモリタイプの2GBモデル。容量不足以外は大した問題ではなかったのだが、年末に電池フタを(自分のミスで)破損、さらにイヤホンジャックが微妙に接触不良になってきており、そろそろ買い替え時だったのだ。
しかし困った事にこれらの条件を満たすプレーヤーは最早市場から消えている。SDカード&単4タイプは超廉価な液晶画面さえ持たないタイプしか残っていないのだ。と言う訳でさすがに条件を時代に沿って変えてみた。
1.内蔵バッテリーは許すが満充電で20時間は欲しい
2.SDカードスロットはあればうれしいな
3.曲名表示程度でいいから電池を食うでかい画面は不要
4.専用ソフト不要(譲らない)
5.価格も1万円くらいなら考えてやろう。
6.音源はCDでDL販売使わんからその辺の対応はどうでもいい。
7.タッチパネルは許さん(超重要)
結局4番の条件のせいで超定番のS社とA社が省かれるのだが。まあS社のほうに関しては私が買わなくとも親が使ってるので聞き比べできるしね。
※コメントで教えてもらったんですが最近のウォークマンはD&Dいけるんですね。古いのしか触ってないんで知りませんでした。ちゃんと調べなきゃダメネー。まあ親がたぶん現行型ウォークマンに買い換えそうなので今回は選択肢から外したというのもあるんですが。
今回はサウンドカードでaimとONKYOを使ってる分Creative分を補充してみる事に。
どうせCreativeのならX-Fiエフェクト入るやつよねと、候補に残ったのはZEN X-Fi2or3のの8GBとこのX-Fi Style16GB。
正直X-Fi2との機能差は私には関係ないレベルなので、SDカードスロットをつけてタッチパネルを許容するか、SDカードスロットを諦めてその分内蔵メモリ倍&物理ボタンにするかの2択。
特にCreative系は内蔵メモリがID3タグでの曲管理、SDカードスロットがフォルダでの曲管理になるので、今まで使用していた廉価プレーヤー系に近い曲管理をするならSDカード搭載機が望ましい。
…でもそれ以上にタッチパネルお断りします(゚ω゚)
ポケットで手探り操作できないのは音楽プレーヤーとして致命的。
と言う訳でZEN Styleさん、色はカバンの中に放り込んでも失くし難そうなレッドにしてみた。見本写真でレッドモデルを見ると少々安っぽく見えたのだが、実際はうっすらチェック模様の入った光沢レッド塗装がされているので案外悪くない。ただボタンは黒で統一して欲しかった。
裏面は白になるのだが、これがまた都合がいい。何がいいって白いYシャツのポケットに濃い色のモノを入れると透けて目だってしまうのだが、コイツは向きを気をつければ薄いし目立たない。
そして実際の使用感は上記の通り。確かに不満点もあるけど、これなら壊れない限り買い換える必要は無さそうだ。
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購入金額
7,480円
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購入日
2012年01月頃
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購入場所
クリエイティブストア
れふれっとさん
2012/01/15
実は最近のウォークマンはD&D”も”対応してるんですよ。
自分はウォークマン一筋ですが、最近はケンウッドのMedia Kegが気になってます。
下小川さん
2012/01/15
音はやっぱり(6年前のモデルでも)ウォークマンさすがって感じですねー。ケンウッドもオーディオの老舗だけに期待できそうですね。
まあこれ買ったばかりなんで当分先の話になりますが。
R-O-G-Eさん
2012/01/16
ポケットで手探り操作できないのは音楽プレーヤーとして致命的。
そ れ だ 。
そこなんですよね…。
だからせめて、ONOFF・音量・進む-戻るくらいは
ボタンがいいんですよね~…。
そういえば昔、Creative NOMAD NX 128MBを買った覚えが。
MDプレーヤーが主流だったので、容量がエラいことになってます(笑)
下小川さん
2012/01/16
一応X-Fi上位モデルも物理ボタンは持っていて、たぶん基本操作はボタンでできるんでしょうが、さすがに説明書ダウンロードして調べる程でないし、近所の店ではZEN扱ってないしで安全策たるタッチパネル無しモデルを選んだ感じです。
たぶん次買い換える時は専用ソフト云々以上に優先事項になりそう…
ホント容量の進化は恐ろしいですよね!記事内でちょろっと出てる親のウォークマンも確か256MBだったきがしますし、携帯電話一体型のC404Sは64MBのメモリースティックで、確か30曲くらいが限度でしたw
それ以上にMO、見なくなりましたねぇー