1975年に発売された当時西ドイツのエレクトロアクースティック社のMMカートリッジSTS-455-Eですが針折れカートリッジを購入してみました
日本ではエレクトロアクースティックの名前が使えずELAC社と為っています 普通はエレクトロアコースティックなんでしょうが、自動車でメルツェデスとかジャグワー(ジャギュアーって言ってた気がするけど)って言ってた自動車評論家もいましたね ドイツ語発音とか。
例によってピラミッドパワーで保護されていました(JOKEです)
当時は輸入製品が高かったのですよ 1ドル300円の時代ですから、スコッチウィスキーのジョニ黒とかいわれて高くて飲めませんでした(現在は2000円位) 其処で”達磨オールド”でしたよ プラザ合意以降、円切り上げで輸入品や海外旅行が安くなりました 日本は外国にpushされないと何も変わらない国ですね。http://yasuma-guitar.com/ensouba.html
開けるとこんな感じでベースと本体の接着がバラでした 結構この機種は剥がれがあるようです
ELAC社(当時西ドイツ)はヨーロッパでのMM型カートリッジの特許を持っていました(MM型の大元の開発会社?) ELAC社は米シュアー社に特許の一部を割譲 またシュアー(米)、フィリップス社(オランダ)もMM型特許を持っていましたので3社で占有していました 日本のオーディオテクニカは特許が無く米国には輸出出来なかったのでVM型カートリッジを開発して輸出できるようになったのです MM型近似のカートリッジは沢山あります(IM型、IM型、MP型, MF型等)
ベースを最初に接着します お馴染みダイソーのエポキシ樹脂接着剤です
SONY DN-108 ダンパーはジャンク箱からさがしました
構造は簡素且つ質実剛健 プレス板のケースです
交換した針はソニーND-108Gです テンションワイヤーは入っていないです
針ツマミに差し込むタイプの針カバーです
周波数特性はまあまあ聴きやすいです..高音も普通にでます 付いているのは丸針ですが楕円針でもそれ程の差はないです TRS-1007
実際に聴いた感じはこのF特がマッチしてるかも 低音も出すぎですが高音も出ています TRS-2001レコード使用 高音も出ます。
高域がびんびん出る感じはないですね ですが高音が出ないわけでもなく出るんですよね 低音側に再生音のスペクトルを振ってあるようです 100Hz~300Hz前後の低域は豊かに鳴っています ストリングスも雑味が出ず滑らかに再生されますし歪みが多めには感じられません ハッキリクッキリというカートリッジではなく、耳障りの部分は少なく心地よく聴かせてくれるようです 音楽ソースに忠実な音楽を聴かせてくれる感じはします ブックシェルフスピーカーでは一般のカートリッジでは低音が低めですが、このカートリッジは低音を豊かに鳴らしますね ゆったりとした再生音です
高音、低音 再生音のバランス感が絶妙です。
http://seas.or.jp/news/library/tsunoda.html 無断リンクです....
日本人(アジア人は解りません)と西欧人の音楽を聴くときの脳の働きが違うとのことです 詳しくはリンク先で読んでいただきたいのですが農耕民族と狩猟民族の違いでしょうか 私は耳の構造から来ているのかと思いましたが脳の働きが違うって、驚き 桃の木 山椒の木でした。
追記 2017-12-21
石川ひとみの「まちぶせ」を聴いてみた 石川ひとみの歌声が滑らかにハッキリ聞こえる 今まで
聴いてきた日本のカートリッジはなんだろう 歪みが多かったりしっかり音溝から音を拾っていない感じはする 歌の明瞭度が上がった感じです 歌を歌っている発声が良くわかる感じがします
菅野沖彦氏が昔、自分で録音したレコードが一番よく再生できる(録音したときと同じように再生する)カートリッジと雑誌で読んだけどそうかも知れない
日本のカートリッジは技術的指向が高く性能を争ったが、音楽性や聴きやすさなどの再生音にどの位注意が払われたのだろうか 内部のコイルとかマグネットとか基本的な事柄から抜け出ているんだと思う これらの事でカートリッジNOMADはつづくのです。
ELAC 455 最終版SWEEP波形 R-CH (2019-11-30)
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購入金額
0円
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購入日
2017年11月頃
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購入場所
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