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F特性測定レコード JVC TRS-1007解析してみた

JVCのテストレコードでTRS-1007  20Hz~20KHzのSWEEP信号と1KHzの基準信号が録音されています 1KHzの基準信号と20Hz-20KHz SWEEP信号が12バンド録音されていてSWEEP信号は8バンドあります バンド毎にL, R, L+Rの信号が記録されています  A,B面は同一です。 

                  

      

バンド毎に1KHZ基準信号10秒、SWEEP信号は50秒です RATERAL---L+R , VERTICAL---L-Rを意味します                    

 

 

 

測りたいカートリッジで再生してWAV録音→WAV再生してみる ?...?.....高音が出ないような 何だろうなあ?  

ネットで調べてみる...?

 

何ですと? RIAA特性で録音されていない? となぁ?

 

          

確かにグラフを見ると高音域でフラットだ...

実際は1KHz以下はRIAA準拠、1KHz以上はRIAA  WITHOUT TREBLE EMPHASIS だそうです。                

 

 

       未処理:DENON DL301-Ⅱでの再生画像 高音が落ちています (RIAA-EQ通過)  

 

     一般的なレコード録音フォーマットRIAA と当リファレンスレコードとの差異 

     普通のアンプではRIAAなのでこのレコードを再生すると高音が落ちます

     上記画像では20KHzで+20db上げないと等価されないわけです

 

 

                                                                 fig-1

              

       

 

             1KHz以下はRIAA特性と値がほぼ同じなので省略しています  

                          

                

 

このレコードはカートリッジの周波数特性測定に使用されたのですが、B&K社のペンレコーダー

へ出力されていたようです また高域のレベル出力が高くなるとカッターヘッドや機械に悪影響を

与えるので1KHzから上部はほぼゲインを上げないようにしたようです ですので一般のカートリッジ周波数特性を測るときは補正を掛けてグラフを読まないと拙いですね 特殊特性のレコードと言うことができますね ややこしいですよ..がっかりだぁ.... 

 

RIAA特性で無いレコードもあるって知ってましたがテストレコードは無いですよね ガックシ... 

 

そこでソフトでどうにかならないかと色々試行錯誤してみた...

で、audacityというフリーソフトのイコライザーでF特の再生レベルが変更できるみたいなので

イコライザーを通してwaveファイルを変換してみた

 

      エフェクト→イコライザー       

waveファイルを読み込んでイコライザー設定で高域を最大20db上げる設定にしてokとすると高域    があがるのでwaveファイルを保存します 1KHz以下はRIAA特性と同じなのでゼロ補正です

上のfig1の設定でコンバート出来ますのでaudacityのイコライジングカーブを設定してください

1KHzはRIAA同等ではなく-1dB ,  3KHzは0dBなので補正曲線を変更します(下図)

 

Audacity起動---テストレコード再生録音したwaveファイル読み込む---エフェクト---イコライぜーション---の様にF特を設定---右下のOKボタンを押す---WAVEファイルが変更される---イコライゼーションを閉じる---WAVEファイルを保存する 

 

 

      自分で1KHZ 1dB UPカーブを作成します 本来は500Hz~3KHzも含みます 

このソフトでも周波数特性が見られるのかも知れませんが面倒?なのでwavosaurと言うソフトで

カートリッジの周波数特性を観ます。 

   

  

 

wavespectraでエンハンス済みの5hz-20khz, -30db/60sの信号を再生したところ(赤い線) 

20khzで1khzに比較して20db底上げされています 

 

       

     

    Wavosaur.exeで上記の変換したカートリッジ再生waveファイルを読みこみ再生します         

                   

 

      VSTプラグインでDENONカートリッジDL301-Ⅱの周波数特性グラフ 

    

  

 

      wavespectraでのSATIN M-18E 殆どフラットです 

 

まあまあな結果ですが、やはりソフトでは正確無比にはいかないものですよ...

詳細までは未検証なので記事の変更が有るかも知れません。 

 

  

 

2018-06-01 追記

もっと簡単な逆特性カーブ作成方法はAudacity →エフェクト→イコライゼーション→RIAA→反転でRIAA特性の反転カーブが作れます このカーブの1KHZ以下を0dB基準で(1Hz~1000Hz)をフラットに書き替えると反転カーブになります (Audacityアプリはwaveファイルを読み込んでいないと各種操作できません) 

実際は1KHzはRIAAだと0dBですがこのレコードでは-1dBなので500Hz~3KHz位までの補正カーブを手で補正します

 

 

 

 

 

    

  

当レコードはヤフオクでも結構出品されていて落札する人もいる訳ですが、使えているのかなと要らぬ心配をします 参考に為らないかも知れませんがヒントくらいには為るでしょうか...PCが無いと全く使えないレコードですね  個人で使うには十分と思いますが如何? 

 

 

 

---------------------------------------- 追記 2016-10-18 -----------------------------------

  

【検証】

 実際に正常にグラフが描画されるのか検証してみました

5Hz-20KHz -20dbのsweep信号を作りAudacityで読み込みます 

Audacity--エフェクト--イコライゼーション--下の特性のグラフを作りokを押して読み込んだフラットなsweep信号をグラフ特性にok釦を押して等価します RIAA特性1KHz以下フラットにしたもの     

         

      等価後、下の様になりますので(高域が落ちる)、ファイルを書き出します                      

上のファイルをAudacityで読み直すor その儘でもokですがエフェクト--イコライジング曲線を下のように高域up曲線にします---okを押すと等価されます        

      こんな感じに等価されます----ファイルを書き出します         

    ソフトWavosaurで, 上で作ったファイルを読み込みます 余計なもの写っていますが..                 

上記で描画したグラフ 殆どフラットですが1KHz~で-1db位は差が出るようですが誤差か   

判りにくいので拡大してご覧ください 

  

 60Hz付近以下をカットしないとSWEEP波形が揺すられて低域がぶれます。

 

スペクトル表示ソフトは10KHZ以上の高域レベル表示が描画が間に合わず、ずれるので時間を掛けてゆっくり描画したほうが良いと思います 実際はSWEEPより単発信号が正確でしょう。

 

 

2017-06-24  記事追記、DL301-Ⅱ 表記訂正 

2018-06-01  反転RIAAカーブ作成方法追記

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    不明

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