レビューメディア「ジグソー」

至純至高の技術が今でも生きる

 SATIN M-117E  今は無き京都SATIN(サテン)社のフォノカートリッジです 別機種でM-117というカートリッジを持っていたのですが、レコード針を自作しているうちにアーマチュア(針を受ける部分)を破損してしまいました 1回目は接着して直りましたが接着後右側の12KHz以上のレベルが落ちるので弄っているうちに壊れてしまいました そこでM-117Eという中古品を購入しました 40年前のカートリッジです。

                       

                 レコード針は自作です(・´з`・);;

                 

      

                      SATIN銘版は別機種(M-15 ?)のが付いています 大きい....理由あり                            

                

      サテンとは絹織物のサテン布です キラキラした布地です                             

 

 

アーマチュアはコイルフレームに繋がっているので振動しやすく薄くて小さなベリリウム銅で出来ています 所詮銅ですから強度もありません 何度も押したりしているうちにポロリと取れてしまいました というか壊してしまった 

                    

                

   こちらは壊れてしまったM-117  私がずっと持っていたものです 聴いたのは数年ですが                                         

      サテン銘版も2枚 前オーナーが前面の穴を大きくしたようです                                   

 

金属部分はマグネットです 手前のほうに左右にギャップがあり、コイルが左右に2個あります この2個のコイルはアーマチュアと一体のベリリウム銅製のフレームにビルトインされています アーマチュアがレコード針でレコード溝をトレースして振動すると左右のコイルも振動します コイルが振動すると磁束をコイルが横切りコイルに電圧を発生させます 精緻で人間が大量生産したとはとても思えない構造です(下図参照してください)

 

                                  

      下図でギャップが見えます マグネットは底面でつながっています            

      前面画像 レコード面は上になります 

                                        

 

もうどうしようも無いのですがさらに弄っていたらコイルのリード線も切れて.....どうにも鳴りません

仕方なく中古品を購入しました。

    

 

今回のはM-117Eと「E」が付いていますが、下画像の差異があるようです とはいっても自作した

交換針しかないのでその辺りはスルーです Eは楕円針仕様のようですね  (ellipse 楕円)

 

 

 

           コイルとコイルを繋ぐアーマチュア 下図で10の上方目盛り部分にあります 

       4ミリ位     良く見ないと判りにくいです 小さいです                    

 

                                

 コイルが良く見えます コイルはアルマイトメッキのアルミ線で絶縁されているとのことです

軽くするためアルミのコイルなのですね            

                 

                 M-117 

                 

 

                  絵を書き入れました 青---針ホールド(カートリッジのマグネットに付く)

      赤---カンチレバー  緑---針先  黄色----山型のアーマチュア   

      カートリッジを上向きに見ています     

                          

             

            

購入したM-117E 前面から内部を見たところ---穴を大きくしたみたいでSATIN銘版が貼れない状態

山型のアーマチュアが見えます へこんだ部分にカンチレバーが合致します 支点の明確化と言っても微妙ですね  

                           

               

                 端子は金メッキでは無いです

 

 

 

 

 

 

 

 

スポット周波数特性(波形のピーク部分を繋いでください)  自作針なので参考程度にしてください 音質的には高音の輪郭がハッキリしてるカートリッジで、きつくなく聞きやすいですね 

 

 

  

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SATINの塚本社長のご努力で今でもレコードを聴くことができます カートリッジの内部を見ても

と てつもないご苦労があったと思います この繊細なカートリッジが40年前に作られたとは到底思えません 塚本社長は故人となられましたがこのように今でも 音楽が聴けるのは当時の革新的な技術を追求された社長と従業員さんのおかげと思います 此処に感謝致します それから塚本社長のご冥福をお祈り致します。

 

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2015-12-04 追記

アルミコイルは亜鉛メッキでなくアルマイト処理メッキでした 絶縁性が保たれるようです Victorから販売されたMCカートリッジはIC製造方法のフォトエッチングで作ったコイルだったようです。

 

 

更新: 2015/12/04
使用感

真摯・精緻に作られたカートリッジです

内部を見てもうびっくりするだけです このような精緻なものが70年代半ば頃、当時作れていて

量産化していたのです それも実売価格は10000円位でした いまでは10万円でも無理でしょうね

 

当時のほかのメーカーのカートリッジでも此処までのものは無いと思います アナログオーディオも

遠くなりつつある時代背景ですが、LPレコードにはまだまだ根強い人気があるようです。

 

日本人の資質と言いますか、きめの細やかさ、繊細さで物を作るとこうなるという見本みたいな

製品です しかも構造的に斬新な設計ですし、カッターヘッドを再生側で模した方式なのですね

 

 

 

 

  • 購入金額

    0円

  • 購入日

    不明

  • 購入場所

32人がこのレビューをCOOLしました!

コメント (4)

  • フェレンギさん

    2015/11/09

    チャキのギターとか、サテンのカートリッジとか、京都人として誇りに思える製品があるのに
    若いころは見向きもしなかった事を恥じるしだいでございます。

    魂のこもった作品は、それが工業製品でも 立派な芸術品として存在するんですね。
  • タコシーさん

    2015/11/09

    フェレンギさん
    そう...芸術品ですよ 今では絶対出来ない製品ですね 
    夢が詰まった宝箱です

    凄い精度ですよね 4ミリのアルミコイルなんてどうして作れるんですか
    当時はお酒ばっかり飲んでいてカートリッジに見向きもしなかった
    お恥ずかしいです....M-18BXやM-21を購入しておけばよかったと思う私です
  • Yujiさん

    2015/12/04

    私の知る限り、ステレオでは一番良いカートリッジだと思います。
    最近のカートリッジとは次元が違いますね。音も作りも。
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