以前一度同じ品を買ってレビューも掲載しました。
実は未だにSATA 6Gbps環境で使ったことがなく、意味のあるベンチマーク計測が出来ていないのですが…。
ただ、ハードウェア構成から判断して、Plextor PX-M6Sシリーズとほぼ同等の品であることは間違いないと思われます。公称性能に若干の差はありますが、仕様パーツなどの構成は全く同等ですし、PlextorブランドのSSDはPLDS製ですから、敢えて構造を分ける意味も乏しいはずですので。違いがあるとすればせいぜいファームウェアぐらいでしょう。
コントローラーがMarvell 88SS9188、NANDが東芝製19nm Toggle MLCという構成から考えても本来は決してローエンドクラスの製品というわけではないはずなのですが、実売価格がローエンドに近い辺りという、隠れたお買い得品となっています。
それが先日ついに256GBモデルで税込み1万円割れとなっていたので、つい買い足してしまいました。
内容から考えれば圧倒的に安い
以前はバルク品で購入したのですが、今回はブリスターパッケージ版でした。今回は「LITEON S900」というシリーズ名らしきものも入っています。
前回の購入分はSCS-256L9S-01という枝番が付いていたのですが、今回の購入分はSCS-256L9S-04となっていて、マイナーチェンジが入っているようです。それに伴い公称スペックにも変化が生じています。以前のレビューで掲載した、SCS-256L9S-01の公称性能は以下の通りでした。
シーケンシャル速度
・PX-256M6S R:520MB/s W:440MB/s
・LCS-256L9S R:510MB/s W:440MB/s
4KランダムIOPS
・PX-256M6S R:90,000 W:80,000
・LCS-256L9S R:94,000 W:79,000
それが今回入手したSCS-256-L9S-04のパッケージには次のように記載されているのです。
少し読みにくいと思いますが、具体的には以下の通りとなっています。
シーケンシャル速度
・SCS-256L9S-04 R:530MB/s W:420MB/s
・SCS-256L9S-01 R:510MB/s W:440MB/s
4KランダムIOPS
・SCS-256L9S-04 R:99,000 W:86,000
・SCS-256L9S-01 R:94,000 W:79,000
シーケンシャルライトの値が若干低下していますが、4KランダムIOPSの値が大きく向上している辺りが要注目でしょう。こちらはむしろPlextorの上位モデルM6 PROに迫る程の値となっています。とても叩き売りされるSSDのスペックとは思えないものです。
採用部品も手堅いものですし、性能も充分優秀でありながらローエンド品相当の価格で入手出来るという、このクラス最高のコストパフォーマンスを誇るSSDと称して差し支えないものと思います。
初期バージョンとは全くの別物
<2015.09.03追記>
今更ではありますが、SATA3環境で性能を測定しましたので追記します。
測定環境は以下の通りです。
・CPU:Core i7-3930K
・M/B:ASUS P9X79
・OS:Windows 7 Ultimate SP1
・起動SSD:SanDisk X300s 512GB
Crystal Disk Mark Nano Pico Edition
ほぼ全ての値で初期バージョン(SCS-256L9S_01)を上回っています。特にCrystal Disk Mark Nano Pico Editionでの値のばらつきが極端に減っていて、ファームウェアの安定度が大きく増しているのがわかります。
この性能で税込1万円割れだったわけですから、文句のないお買い得度であったということが出来ます。これであればPX-256M5Proと比べてもあまり遜色はありませんからね。
既に流通在庫も殆ど無くなってしまったようですが、もし見かけたら買って置いて損は無い製品でしょう。
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購入金額
9,980円
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購入日
2015年06月08日
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購入場所
ARK
mokaさん
2015/06/13
jive9821さん
2015/06/13
1万円割れという時点で250GB前後のSSDとして最安値クラスなのですが、MarvellコントローラーとToggle NANDという廉価品らしからぬ構成なのがこの製品の素晴らしいところです。
まだARKの在庫もあるようですし、このクラスのSSDを検討されている方には文句なしのお薦め品だと思います。