その一方で、Plextorブランドと同等のSSDがLITEONブランドで売られていることがあります。例えば、PlextorブランドでPX-M3Sシリーズが販売されていた時期に、LITEONからもLAT-M3Sという製品が発売されていました。
以前は型番末尾がそれぞれ同じ型番を表していたため、割合容易にシリーズが判明していたのですが、今回はPX-M6Sシリーズと同等品と思われるこの製品がSCS-L9S(LITEONのリテール型番はLCS-L9Sであり、SCS型番はOEM用ではないかと思われます)という型番であり、命名ルールが異なっています。
もっとも、構成はコントローラーがMarvell 88SS9188でNANDが東芝製19nm Toggle MLC NANDなど、同様の特徴ですし、消費電力も動作時0.25W、待機時2mWなど基本的なスペックは同等です。
速度性能の公称値は
シーケンシャル速度
・PX-256M6S R:520MB/s W:440MB/s
・LCS-256L9S R:510MB/s W:440MB/s
4KランダムIOPS
・PX-256M6S R:90,000 W:80,000
・LCS-256L9S R:94,000 W:79,000
と若干違いがありますが、これは測定時の誤差であるのか、ファームウェアで挙動を変えているのかは判りません。物理的に同等であるのは間違いないと思うのですが。
最近250GB前後クラスのSSDは買うだけ買って使っていないものが多いので、そろそろまとめて性能測定でもしてみたいところです…。
熟成不足を感じさせる結果
今更ではありますが、SATA3環境で性能を測定しましたので追記します。
測定環境は以下の通りです。
・CPU:Core i7-3930K
・M/B:ASUS P9X79
・OS:Windows 7 Ultimate SP1
・起動SSD:SanDisk X300s 512GB
Crystal Disk Mark Nano Pico Edition
同じPLDS製の前世代(但しグレードは上)となる、Plextor PX-256M5Proと比べると、ランダムの弱さと値のばらつきが目立ちます。
Crystal Disk Mark Nano Pico Editionではシーケンシャルリードの値が極端に伸び悩んでいることが目立ちますし、測定中も1回目と2回目で極端に速度が違うことが見て取れました。
中身はPlextor PX-256M6Sと全く同じ基板(海外サイトの分解写真による)らしいので、ファームウェアの熟成不足による結果である可能性が高いでしょう。
実はリビジョンアップ版のこの製品では全く別物といえるほどの結果を叩き出しますので、仮に今からこの製品を入手するのであれば、型番末尾に記載されている枝番に注意された方が良いでしょう。リビジョンアップ版のレビューは以下となります。
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購入金額
12,800円
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購入日
2014年11月03日
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購入場所
ソフマップ
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