Logicool Rechargeble Gaming Mouse G700s は充電式無線マウスでありつつ、USB接続時には充電しつつ有線マウスとしても使用できる、ロジクール製品の中でもハイエンドに属する高機能マウスだ。
■製品概要と全体的な印象
左右クリック、ホイール押し込みも含めると13のボタンが用意され、公式HPからダウンロードすることで使用可能なLogicool Gaming Softwareを使用する事で複数キーのコンビネーションも設定可能である。
本体に書き換え可能なメモリを持ち、5つのプロファイルを切り替えてボタン割り当てを変更出来る為、ゲーム用途のみならず様々なアプリケーションに合わせたキーボードショートカットを割り当てる等の使い方が可能だ。
専用ソフトウェアが無くとも標準マウスとして認識はされるので、通常使用には事欠かないが、本機の利便性を生かす意味でも是非ともダウンロードしての使用をお勧めする。
メインに使用する事になる右クリックボタン、左クリックボタンは軽い力でクリックすることが出来、押し切った時のクリック感もしっかりとしている。
無駄な力を使わずとも使用する事が出来るので、長時間の使用でも疲れるといった事は無いだろう。
スクロールホイールの直下には13個のボタンに該当しない14個目のボタンがあるが、これは以前のロジクールの歴代ハイエンドマウスに引き続き搭載されてきたMicroGear プレシジョンスクロールホイールの切り替えボタンで、デフォルトでは一定回転角度ごとにひっかかりのあるモード、ボタンを押し込む事でひっかかりの全く無いフリースピンモードを切り替えて使用する事が出来る。
長文のWebページの閲覧や、セル数の多いExcel文書を閲覧する時などにストレス無く多くのページを送る事が出来有用である。
以前の搭載製品では本体底面に切り替えレバーがあるものが多かったが、本機ではホイール直下にレイアウトされている為、製品を持ち上げる必要が無く必要に応じて切り替えがしやすい点も好印象だ。
ハイエンド製品ではこの切り替えを物理的にでなく、ソフトウェアがホイールの転がり量を検知して切り替えるものがあるが本機にはその機能は搭載されていない。
読み取り方式は光学式ではなく赤色レーザーを用いたレーザー式で透過率の高めなつるつるした面で使用してもかなりの精度でトラッキング出来る。
筆者は業務上ペンタブレット(Wacom Intuos3 PTZ-630他)を使用しているが、卓上のスペースが限られている関係上、マウスを使用する時はタブレットの描画面で使用する状態になっている。
タブレットの描画面は使い込まれるごとに磨かれていき、光学マウスでは感度が悪くなる事がしばしばあるのだが、本製品ではそういったことは全く無く気持ちよくトラッキングしてくれる。
透過率の極めて高い透明ガラスの上ではさすがにトラッキングが上手くいかないが、余程の悪条件でない限り精度の高いトラッキングを実現してくれるだろう。
充電池はeneloop(白)の単三型が付属しており、同種の単三型ニッケル水素電池であれば問題なく動作するものと考えられるし、万が一USB給電が出来なくなっても通常の単三電池で代用がきくと思われる。
もちろん通常の単三乾電池は充電に対応していないので、有線で使用する時には付属の充電池なり同等品に差し替えるのを忘れずにしたい。
専用バッテリでなく標準の単三型を使用しているのは持ち運びや、不測の事態を想定した時にも代用が効くため好印象だ。
本体底面には電源スイッチが設けられており、これをオフにした状態でもUSB給電ポートに接続されていれば充電が継続される。
昨今のマザーボードに付加機能として実装されるのを散見する様になった、PCの電源がオフ状態でも給電が行われるUSBポートがあれば、使用を開始する時に 充電ケーブルを取り外して使用し、PC使用を終了して電源をオフにしてもケーブルに接続することで充電が再開されるので、日中無線で使用して、夜寝ている 間に充電というサイクルで運用できるだろう。
バッテリの容量は一日二日の使用では全く問題ないレベルなので、持ち運びを考えずに使用するならばこのスタイルはスマートでは無いかと思われる。
■良いところ、悪いところ
有線として使用しても、無線として使用しても通常用途においてはほぼ差を感じる事は無い。
ヘビーな3Dゲームなどで精密さ、追従性が高レベルで要求される局面では違いがあるのかもしれないが、筆者には使用上差を感じる事は出来なかった。
また、付属のUSBケーブルを本機に接続すると自動で給電が行われ、充電しながらの使用になるのだが付属ケーブルはかなりの堅さがあり、マウスの周囲の障害物にケーブルが当たる状態では、明らかなストレスを感じる為通常使用においては無線状態で使用した方が良いだろう。
マウスをホールドした時、右手親指にあたる部分にサムボタンとして4つのボタンがあるのだが、上段の二つのボタンはスムースに押すには多少の慣れが必要で、使用開始直後は押し間違いが結構な頻度で発生した。
大きなマイナスという程では無いが、使用に当たっては気をつけた方が良いポイントであろう。
ゲーミングマウスを謳う本機であるが、デザインは黒とグレーのツートンカラー、ワンポイントにシルバーのライン、ロゴがある程度でシンプルと言って良い外観だ。
故にゲーミング以外の用途でビジネスに使用してもさほど違和感は無いだろう。
それよりも豊富なボタンに常用するアプリケーションのショートカットを割り当てる等の利便性が勝る。
手の小さな女性には大ぶりに感じるかもしれないが、電池も含めた本体は軽く、取り回しにはそれほど苦労はしないはずだ。
■ゲーム以外の用途にも様々に使い込める
ロジクール製品の中でもゲーミングシリーズに属する本製品であるが、専用ソフトウェアを使用した柔軟なキーカスタマイズやプロファイル変更機能はゲームのみに使うのはもったいないと感じた。
普段使いにも、仕事にも、もちろんゲームにも使用できるオールラウンドなマウスとして色々なユーザーに手にとっていただきたい製品だ。
高めに設定されている価格にも十分に納得できる機能性は兼ね備えている、ワンランク上の入力インターフェイスとして導入を検討してみてはいかがだろうか。
豊富なボタンと専用ソフトウェアで広範囲をカバー
専用ソフトウェアを使わずとも簡易的に設定が可能。
使用すれば更に複雑なキーコンビネーションにも対応することが出来、応用範囲は広い。
大ぶりな筐体に似合わぬ軽快さ
手の小さい女性には気後れするかもしれないが、本体は十分に軽く必要以上に力を必要としない。
滑りの良いマウスパッドを別途用意すれば長期間にわたって軽快な操作が可能になるだろう。
無線使用時はほぼ問題点なし、だが有線使用時は…
本文でも触れたが、付属の有線接続兼充電用ケーブルが堅い。
本体の軽さ故に操作の妨げになるのがハッキリわかる堅さであるので、この点はマイナスポイント。
本体接続部分はマイクロUSB形状なので、同種のケーブルで柔らかいものと交換出来るかもしれないが、その際は追記して記述したいと思う。
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購入金額
7,000円
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購入日
2014年10月30日
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購入場所
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