■2014.4.15:SocketFS1b(AM1)APUのレビューへのリンクを追加しました。
■2013.12.30 Haswell初のCeleronG1820へのリンクを追記しました。
ページ下のリンクから飛んでください。
AMDのSocketFM2向けAPU「A4-5300」です。
2013年4月にソフマップで安売りされていたので購入&放置していました(^^;
【モデルナンバー(実クロック)】A4-5300 / 3.4GHz(TC 3.6GHz)
【コードネーム】Trinity
【製造プロセス】32nm
【L1/L2キャッシュ】128KB/1MB
【コア電圧/TDP】0.825-1.475/65W
【主な拡張命令】SSE4/SSE4.1/SSSE4.2/AMD64/AVX
【内蔵GPU】RADEON HD7480D(MAX 723MHz)
【Socket/Slot】SocketFM2
【sSPEC/OPN】AD5300OKA23HJ
【リリース時期】2012年10月
【発売時の記事】
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20121006/etc_...
Llanoの後継となる第二世代のAPUことTrinityです。
プラットフォームはSocketFM1→FM2と変更になっています。
チップセットは従来通りAMD A55/A75はそのまま引き継がれています。
(Kaveri対応のFM2+でも使われているので、かなり息の長いチップセットですね。)
Trinityの中で、最廉価に属するのがこのA4-5300です。
(後により下位モデルのA4-4000も登場していますが・・・)
実質、Llano世代A4-3300と同じ位置づけとなります。
当時ソフマップの限定特価で何と新品1980円で売られていた為、購入しましたが、そのまま放置していました。既に内蔵グラフィックとしても強力なIvyBridgeやHaswellが登場した中で、APUとしての存在意義があるのか確認していきたいと思います(;=゚ω゚)=333
■化粧箱
とりあえず、外観から。
化粧箱は白色です。倍率変更可能の「K」付きのモデルが黒色ですが、このモデルには該当しません。
■内容物
・A4-5300 APU本体
・APUクーラー
・エムブレムシール
・インストールマニュアル
エムブレムシールは金属製の方が良いな・・・
クーラーはかなりショボイです。これでも十分なのでしょうけど。
■APU本体
これがAPU本体です(;=゚ω゚)=333
ってかSocket754/939/940/AM2/AM2+/AM3/AM3+/FM1/FM2と全部パッケージは同じなので・・・新しく見えんw
■動作させてみる。
とりえあず、動作させてみることにします。
ハードウェア構成
【APU】AMD A4-5300
【クーラー】サイズ S93U (安物のサイドフロー)
【メモリ】PC12800 DDR3-1600MHz 4GB×2
【HDD】日立の320GB
【マザー】ASROCK FM2A75M-DGS R2.0
【グラフィック】APU内蔵 RADEON HD7480D
【電源】450W
【OS】Windows7 HomePremium 64bit
やっと、このマザーの動作確認が行えます(^^;
とりあえず、APUを挿す!
ポチっとな!
一発でBIOS(UEFI)が拝めました(;゚∀゚)=3
UEFIをP1.20→1.50へ更新!Richlandへの追加対応かな?
そして、Windows7をインスコ、最新のドライバをインスコ・・・
安定性は問題なしです。
■使って見た感想
単純に使ってみた感想としては、CeleronG530クラスよりも体感できるくらい速いです。多分、内蔵グラフィックのRADEON HD7480Dが高速であることと、IEや動画にアクセラレーションが効いているからだと思います。
ただ、所詮bulldozerアーキテクチャの為、ベンチではあまり優れたスコアが出ないことが予想されます・・・
■ベンチマーク関係
やはり、ローエンドAPUとは言え、気になるのはベンチマークでしょう。
早速比較してみましょう(;=゚ω゚)=333
比較対象のCPUとしては、以下の4種を用意しました。
基本的にそれぞれのレビューで使用したデータの使いまわしです。
(まあ、CPUとマザー以外はほぼ同じ構成ですけど)
第一世代のAPU(Llano)の「A4-3300」
SandyBridgeの「Celeron G530」
IvyBridgeの「Celeron G1610」
Haswellの「Pentium G3220」
本当はHaswellベースのCeleronが登場していれば良かったのですが、まだ存在しない為、これだけ価格帯が異なりますがグラフィックの比較として用意しました。
1.エクスペリエンス・インデックス(Windows7・64bit)
プロセッサはA4-3300と変わりません。それどころかSandyBridge世代のCeleronG530にも負けていますね(´;ω;`)・・・
反面、グラフィックはTrinity最下位モデルながら、最新のHaswellのPentiumG3220と同等のスコアです(;=゚ω゚)=333
2.CrystalMark2004R3
定番のCrystalMarkですが、ALU/FPUともA4-3300とG530の中間程度のスコアです。やはりCPUの演算性能としてはG530にも満たない程度しかありません。とは言え、A4-3300からの底上げはありますし、ローエンド同士の対決としてはそれほど悪くないとも言えます。
メモリ関係が弱いのが気になりますね・・・ GPUに持っていかれる帯域の比重が大きいのだろうか?グラフィックのOpenGLはIntelを圧倒していたはず・・・なのですがHaswell世代の進歩が凄く、G3220には逆転を許してしまっています。
3.CPU関係のベンチマーク
CPU性能は3.6GHzという高クロックですが、実際の性能はどうでしょうか?
WEI、CrystalMarkと同様にCPU関係のベンチは劣勢で、CeleronG530にさえ、1項目も勝てません。A4-3300とは勝ったり負けたりです。
普通に使用している分にはかなりレスポンスの良いCPUですが、負荷がかかるとやはりBullです・・・
4.GPU関係のベンチマーク
APUの売りはやはりグラフィックです。CPUでは劣勢だったので、こちらは勝って欲しい所ですが・・・
こちらは前世代のA4-3300から大幅に向上しており120~200%以上のスコアとなっています。GPU性能が大幅に向上したHaswellのG3220と比較してみると、3DMarkVantageとITちゃんダンシングベンチこそ負けていますが、他はそこそこ上回っています(;=゚ω゚)=333
発売時期と最下位モデルであることを考えるとA4-5300は結構検討しているのでは無いでしょうか?少なくともグラフィックカード無しでゲームをする場合、同等以上のスコアを叩き出す訳ですし。
こちらは比較的新しいゲームのベンチです。比較対象はPentium G3220のみです。
ドラクエ10はほぼ同じスコア、PSO2 V2.00はA4-5300が有利、FF14新生エオルゼアはG3220の方が有利とベンチによって差がありますが、平均すると同じ程度の性能かと思われます。
■消費電力、APU温度
TDP65Wと言うことで、消費電力とAPUの温度を確認してみましょう。
Intel系に比べると、アイドル時はほぼ同等(但し、Haswellは低く優秀です)、CPU及びGPU高負荷時は30W近く高く、消費電力面では優位性がありません。
APU温度。AsRockのユーティリティで計測。
アイドル時:34℃ / Prime95(10分):43℃ / Prime95+FF14:45℃
安物のサイドフローファンの効き目が良いのか、発熱はかなり低めでした。上記のすべてのベンチ後にヒートシンクを触ってみましたが・・・ぬるいどころか冷たかったです(^^; 消費電力から見るともう少し熱くなっても良さそうなのですが・・・
■CPU-Z、GPU-Z
・CPU-Z
アイドル時クロックは1.4GHzまで下がります。
発熱に余裕があるのか、2スレッドでも大抵はTCが有効となり3.6GHzで動作します。
・GPU-Z
やっぱり、RADEONは良いですね。
メモリ8GB搭載時、512MBがVRAMに割り当てられています。
■その他のリンク
Celeronで初めてのHaswellコアを採用したCeleron G1820の速攻レビューです。
AMDファン待望のAM1プラットフォームのKabiniが登場したのでレビューしました(;=゚ω゚)=333
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購入金額
1,980円
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購入日
2013年04月13日
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購入場所
ソフマップザウルスハード館
Kvartさん
2013/10/23
ふっけんさん
2013/10/23
今のAMDはハイエンドなFXはアレですが、
APUはまだまだ魅力がありますね。
Kaveri投入はよ!って感じです(;=゚ω゚)=333