2012年10月2日に解禁された、AMDの第二世代APU「Trinity」(トリニティ)のディスクトップ版である「AMD A-Series」の最上位の「A10-5800K」です。
ディスクトップ版の「Trinity」からはプラットフォームが一新され「Socket FM2」を採用しています。
現行の「Socket FM1」とは互換性がなく、「Socket FM2」に対応したマザーボードを用意する必要があります。
今後はこの「Socket FM2」が標準となるようです。
「APU」 (Accelerated Processing Unit) とは、グラフィックの出力の処理をおこなう「GPU」を統合した「CPU」です。
1 つのチップにCPUとGPUを統合することによって、別途グラフィックカードを用意する必要がなくなり構築の費用を抑えることができます。
また、CPUとGPUのデータのやり取りがCPU内部のバスで完結するため、外部のバスとやり取りがなくなることで省電力や処理の遅延の減少も期待されます。
そのほかにも、新しくリリースされた「AMD A-Series」には、最適化されたHDビデオの再生を支援する「AMD HD メディアアクセラレータ」などのマルチメディア機能を支援する機能などが新たに追加されています。
動画の手振れ補正機能の「AMD Steady Video」やストリーミング視聴のビデオをダウンロードを最適化する「AMD Quick Stream」が新たに追加されています。
現行の「Llano」に比べて、さならる省電力やCPU、GPUのパフォーマンスのアップが図られた意欲的な製品です。
<主なスペック>
モデルナンバー:A10-8500K(AD580KW0A44HL)
CPUコア数:4
CPUベースクロック:3.8GHz
ターボ時最大クロック:4.2GHz
L2キャッシュ:4MB
GPU:Radeon HD7660D
GPUコア数:384
GPUクロック:800MHz
TDP:100W
DDR3の速度:1866MHz
※試供品のためCPUクーラーなどの添付品はなく本体のみです。
APU本体は「MALAYSIA」生産
ピン配列は現行の「Socket FM1」と互換性のない新しいプラットフォームの 「Socket FM2」
最上位の「A10-5800K」で最大クロックは「4.2GHz」
今回は「GIGABYTE」製の「Socket FM2」に対応した「GA-F2A85X-UP4」を使用しました。
ストレージには「Intel SSD510」を使用しています。
ディスクトップ版「Trinity」に対応した「Socket FM2」
「Socket FM2」に取り付けられたディスクトップ版「Trinity」
「GA-F2A85X-UP4」で認識された「A10-8500K」
搭載されている「GPU」のブランド名は「Redeon」
Winodws 8のインストール直後のデバイスマネージャー
日本の「GIGABYTE」の製品リストにも「Socket FM2」が追加されている
「GA-F2A85X-UP4」の製品の詳細ページ
新しい「BIOS」が提供されています
「Windows 8」のドライバが提供されています
「Windows 8」でドライバのインストールが「Windows SmartScreen」機能によってでおこなうことができない場合には「アクションセンター」で設定の変更をすればよい
「Trinity」のビデオなどの機能を使用するには「AMD Chipset Driver」をOSにインストールする必要があります。
マザーボードに添付されているユーティリティディスクやウェブのサポートサイトでドライバを入手して必ずインストールをおこないましょう。
「Trinity」 の機能を使用するには「AMD Chipset Driver」をインストールする必要がある
「AMD VISION Engin Contorol Center」で各種設定をおこなうことができる
CPUの動作速度などの設定をおこなうことができる
「CPU-Z」の情報
「GPU-Z」の情報
「GPU-Z」の動作情報
ターボ時にはCPUクロックが最大「4.2GHz」で動作する
「CPUID Hardware Monitor」の測定結果
一般的な操作では「CPU」の電圧や温度はあまり上昇しないように見える
ベンチマークソフトウェアなどを動作さてている時の状況
「Windowsエクスペリエンスインデックス」の「プロセッサ」のスコアは「7.3」「グラフィックス」は「5.9」ゲーム用グラフィックスは「6.7」
「CPU」と「GPU」の動作状況はAMDの提供している「AMD System Monitor」で確認することができる
「CPU」と「GPU」の動作状況がグラフィカルに確認することができる
各種ベンチマークを動作させている状況
「MHF ベンチマークソフト」(大討伐)「1920×1080」のスコアは「2138」
「ファイナルファンタジーXIV オフィシャルベンチマーク」「Low」のスコアは「1898」
「CINEBENCH 11.5」の「OpenGL」のスコアは「33.10 fps」
「CINEBENCH 11.5」の「CPU」のスコアは「3.25 pts」
CPU本体の実質販売価格が13,000前後、マザーボードが安いものだと6,000前後から用意することができます。
別途GPUを用意することがないため安価にシステムを組むことができます。
高いスペックを要求しない環境を構築する選択肢の一つとして「Trinity」のシステムもありかなぁと感じました。
<参考>
比較対象として妥当かどうかは疑問が残りますが、別の環境の測定結果等の情報を記載します。
「Intel」の第二世代モバイルプロセッサーの「Core i5-2410M Processor (3M Cache, up to 2.90 GHz)」の環境で、ディスクは「Samsung SSD 830」を使用しています。
「CPU-Z」の情報
「GPU-Z」の情報
「GPU-Z」の動作情報
「CPUID Hardware Monitor」の測定結果
「Windowsエクスペリエンスインデックス」の「プロセッサ」のスコアは「7.0」「グラフィックス」は「5.7」ゲーム用グラフィックスは「6.2」
「MHF ベンチマークソフト」(大討伐)「1920×1080」のスコアは「1037」
「ファイナルファンタジーXIV オフィシャルベンチマーク」「Low」のスコアは「479」
「CINEBENCH 11.5」の「OpenGL」のスコアは「12.77 fps」「CPU」のスコアは「2.57」
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購入金額
0円
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購入日
2012年09月25日
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購入場所
日本AMD
カーリーさん
2012/10/03
もりもり盛ってみていただきたい
tomoさん
2012/10/03
まだ、ケースや構成を考え中なんです。
用途もどうしようかと悩み中ですw