【更新履歴】
2014.1.14 初稿掲載。とりあえず、DDR3-1600でベンチを行いました。
(注意:1333MHzで動作していました。)
2014.1.15 ベンチの結果表にDDR3-2133で測定したものを追加しました。
2014.1.16 比較的新しめのベンチを追記しました。←NEW
AMDのSocketFM2+向けAPU「A10-7850K」です。
メインマシン刷新用に発売日の2014年1月14日にPCワンズでIYH!しました(;=゚ω゚)=333
【モデルナンバー(実クロック)】A10-7850K / 3.7GHz(TC 4.0GHz)
【コードネーム】Kaveri
【製造プロセス】28nm
【コア/スレッド】4 / 4 (2モジュール)
【L1/L2キャッシュ】未調査、L3 4MB
【コア電圧/TDP】不明/95W
【主な拡張命令】未調査
【内蔵GPU】R7(クロック:MAX720MHz, コア数:8基, SP数:512基)
【Socket/Slot】SocketFM2+
【sSPEC/OPN】AD785KXBI44JA
【リリース時期】2014年1月14日14:01
【発売時の記事】
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/docs/news/news/201401...
AMD待望のKaveriコアのAPUです。
プラットフォームはSokcetFM2+となり、実質、これまでFM2を使用していた方も買い換える必要があります。
従来のCPU+GPU=APUとなっていただけで、使用者から見ると目新しい機能はありませんでした。(昨今のIntelのCPUもGPUを内蔵していますし・・・)
Kaveriでは「HSA(ヘテロジニアスコンピューティングアーキテクチャ)」が採用され、CPUとGPUのメモリアドレスが共有されます。詳しいことはわかりませんが、GPUプログラミングに詳しくないプログラマーでも比較的簡単にGPU演算を使用するプログラムが書けるようです。
CPUのコアが大きく進化しており、従来のbulldozerやPiledriverでは1モジュールに付き整数演算ユニット2基に対し、浮動小数演算ユニットは1基とアンバランスとなっており、この部分が大きくボトルネックになっていました。
これがKaveri世代では「Steamroller」へと進化を遂げ、整数/浮動小数とも2基となりました(;=゚ω゚)=333 AMDによるとIPCはおよそ20%向上しているとのことです。※追記:浮動小数はデコーダーが2基で演算ユニットは1基らしいですね・・・
GPUはGCN世代のRADEON R7ものが搭載されています。こちらもAMDによると前世代のAPUよりも同クロックで50%もの性能向上があるとのことです。また、新しい「Mantle」と呼ばれるAPUをサポートします。ただ独自のAPIはコケる可能性もあるので何とも言えません(^^; (3dfxのVoodooのGlideを思い出すなぁ・・・)
ゲーマーにとって嬉しいのはGPUで音源の演算を行う「TrueAudio」にも対応しています。
音源と言えば、音質くらいしか評価されないように思いますが、ゲームにおける音源の処理は思いのほか高く、このようなハードウェアDSPで処理することにより、CPU側は他の処理に専念することができます。
他にも様々な機能が追加・強化されているようですが、今の私には語れません(^^;
とりあえずは従来のAPU(CPU+GPU)としての使い方がメインになると思うので、
従来の方法で評価していきましょう(;゚∀゚)=3ハァハァ
私は現在、メインマシンにTrinity世代のA10-5800Kを使用しており、
本日からこのA10-7850Kに換装したいと考えています(;=゚ω゚)=333
一つだけ、苦言を言わせていただくと、
APUの発売解禁を週始めの平日、しかも午後2時1分からというのは戴けません。
普通のサラリーマンや学生が買いに行けないです(´・ω・`)・・・
販売方法だけはまだまだ(良い意味で)革新的とは言えませんね・・・
あと、発売日の日本橋の実勢価格で20980円~21980円でほとんどの店舗ではマザーボードとのセット値引きは行っていませんでした。発売日のプロモーションにも欠けますね。この辺はAMDの営業さんには頑張っていただきたいのですが・・・初代SlotAのAthlonの頃から変わらんな(^^;
■外観&付属品
いつものように外観レビューから行ってみましょう!
化粧箱は黒と赤を基調としたデザイン!
パッケージサイズはTrinityやRichlandと同じです。
RADEON R7 Graphicsの文字がまぶしい゜・。+(´∀`)+。・゜
内容物
いつも通りですね。
・APU本体
・APUクーラー
・エムブレムシール
・マニュアル
APUクーラーはTDP95Wの割にはしょぼいです。
まあ、Aシリーズは歴代、負荷を掛けると爆音化するので、静音なクーラーを買った方が良いでしょう。
ついにAPU A10-7850K様がご降臨キタ━━━ヽ(∀゚ )人(゚∀゚)人( ゚∀)ノ━━━!!!
裏側は割と普通(^^;
■組立
今回のマシンの構成です(;=゚ω゚)=333
【CPU】A10-7850K APU
【メモリ】DDR3-2133 8GB×2(DDR3-1600 4GB×2)
【マザー】GIGABYTE F2A75M-D3H
【HDD】日立の2TB
【VGA】APU内蔵
【電源】250円で買った450Wのやつ(^^;
【OS】Windows7 HomePremium(64bit)
ベンチではDDR3-1600と2133の両方でとる予定です。
先にDDR3-1600で組み立てています。
Kaveriを使用する際はBIOS(UEFI)に注意!
SocketFX2+と言えばKaveri対応のソケットですが、当時のBIOSではKaveriで起動できません。ほとんどのメーカーは今年(2014年)に入ってから最新BIOSを掲載しているようなので、店頭で購入される際は注意してください。
アップグレードパスとなる古いAPUをお持ちで無い方は店舗側でBIOSを更新されている場合やBIOSアップデートサービスを行っているお店で購入することをお勧めします。
私はGIGABYTEのGA-F2A75M-D3H REV3を購入しましたが、初めから入っていたBIOSではKaveriに対応しておらず、A4-5300を使用してアップデートしました(;=゚ω゚)=333
本日、購入してきたKaveriを挿して電源ONしましたが、初回の2度ほど起動しませんでした。NVRAM(C-MOS)クリアをした方が良いのかも知れませんね。一度、起動してからは安定そのものです。
ドライバにも注意!最新のものを使おう!
2014.1.14時点ではAMDの最新のドライバは13.12ですが、これではKaveriのグラフィックドライバは刺さりません。GIGABYTEのマザーのHPなどから13.25をダウンロードしましょう。(ってかインテルもAMDも発売日に自社のHPでちゃんとドライバ公開しろよヽ(*`Д´)ノ)
DDR3-2133MHzのメモリはこれが使えました(`・ω・´) !
GA-F2A75M-D3H REV3との組み合わせではXMPプロファイル1でOKです。
■ベンチマーク
やはり、性能を見るにはベンチが一番でしょう(;=゚ω゚)=333
細かいことは置いておいて速報の結果を貼り付けます。
【比較対象】
はっきり言うと何と比較するのかかなり迷いました(^^;
5800KのときはCPU性能がCorei3-3220と同等なので
その辺から、ハイエンドまで用意してみました。
(A10-7850K以外は過去の結果の使いまわしですが・・・)
・A10-5800K(DDR1600)
・A8-3850(DDR1333)
・Corei7-4770K
・Corei7-3770K
・Corei5-3570K
・Corei3-4130
・Corei3-3220
■注意
今回のA10-7850KはDDR3-1333MHz、2133MHzで動作させたものを記載しています。(DDR3-1600MHzで動作させてたつもりだったのに、1333MHzだったorz)
■■■ベンチは速報版です。後に項目を追加します■■■
また、ベンチマークのソフトは比較対象測定データを使いまわす為、やや古いものとなっていますので注意してください。新しいものについては別途記載します。
WEI(Windows7 64bit)
CrystalMark2004R3
CPU関係(DDR3-2133MHzの環境を追記しました)
GPU関係(DDR3-2133MHzの環境を追記しました)
DDR3-1333MHz→2133MHzの環境では10~25%程度のスコア向上が見られました。
ただ、FF11のスコアが低いですね。元々はDirectX8.1世代のゲームなので、GCNでは見切られているのかドライバの完成度が甘いのか・・・
比較的新しめのベンチ
比較対象が無いため、A10-7850のDDR3-1333と2133MHzの結果のみ掲載します。
CINEBench R15
【CPU】
2133MHz:311 / 1333MHz:308
【OpenGL】
2133MHz:40.14 / 1333MHz:33.06
ファイナルファンタジー14 新生エオルゼア(ワールド編)
【条件】デフォルト設定。解像度1280×720
2133MHz:5660 (とても快適) / 1333MHz:4289 (快適)
ファイナルファンタジー14 新生エオルゼア(キャラクター編)
【条件】デフォルト設定。解像度1280×720
2133MHz:4713 (快適) / 1333MHz:3264 (やや快適)
ドラゴンクエスト10 ベンチ(Ver1.00)
【条件】デフォルト設定。解像度1280×720
2133MHz:8642 (とても快適) / 1333MHz:7763 (快適)
【条件】解像度1920×1080
2133MHz:7494 (とても快適) / 1333MHz:5706 (快適)
ファンタシースターオンライン2 ベンチV2.00
【条件】解像度1280×720
2133MHz:7533 / 1333MHz:3809
ファンタシースターのベンチではメモリクロックを上げると、大幅にスコアがアップしますね。
■現時点での結論
DDR3-1600MHz(追記:1333MHzで動作していましたorz)の環境ではA10-5800Kに毛の生えた程度の性能のようです。
あとGPUのドライバが熟成していないのかFF11ベンチなどエラくスコアの下がるものがあります。少なくとも5800Kと比較して大きく性能はUPしていないようです。
DDR3-2133MHzではそれなりに速くなりましたが・・・メモリの価格を考えるとちょっと辛い結果かも知れません。
■CPU-ZとGPU-Zのスクリーンショット
このAPUの発売日の最新版を使用しましたが、クロックなどの情報は正常に取得できませんでした。クロックがすごい状態にw
GPU-Zは辛うじて取得可能?
●追記予定●
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購入金額
20,980円
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購入日
2014年01月14日
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購入場所
PCワンズ
カーリーさん
2014/01/14
ふっけんさん
2014/01/15
従来のCPU性能ではi3に勝ったり負けたり・・・
うーん。価格を考えるとorz
HSAやOpenCL等を活かせる手段が少ない現状では、1.5万円くらいの価格が妥当に感じますね。設定で化けると良いのですが。
jakeさん
2014/01/15
数も出て価格もこなれてきたi5と比べると、価格面での不利は否めないかなあと。
もっと普通のアプリもGPUを頼るようになれば、違うんでしょうけどね。
ふっけんさん
2014/01/15
APU+マザー+高速メモリ・・・現状ではあまりコスパはよくないですね・・・
GPU最適化アプリが揃うまで覚醒はお預けっぽいですね(^^;
mokaさん
2014/01/16
ふっけんさん
2014/01/16
FM2+で対応してねぇ!!
せっかくIPCが上がっているのにクロック下げるとかやめてほしかったなぁ(´・ω・`)・・・
mokaさん
2014/01/16
jive9821さん
2014/01/16
現状ではA10-6800Kの方が買いなのかな、という印象です。
ふっけんさん
2014/01/16
マントル・・・独自APIはやや鬼門なのですが、コンシューマーゲーム機の移植などと相まって普及してくれると嬉しいかな。
ふっけんさん
2014/01/16
いや、正直6800Kを考えてしまうとCPU単体でも高いです(^^;
マザーもFM2+のものはやや高いので、H81に対するメリットが見出しにくいです。
HSA、OpenCL、Mantle等の対応ソフトが充実して、買ってよかったと思えるようになって頑張って欲しいところですね(;=゚ω゚)=333