レビューメディア「ジグソー」

遂に登場!!第2世代メインストリーム向けAPUこと「Trinity」の最上級モデル!(;=゚ω゚)=333 ベンチマーク追加しました!

【更新履歴】
■2013.6.3 Haswell Corei7-4770Kのベンチへのリンクを追加(ページ下のリンクです)
■2014.1.14 KaveriことA10-7850Kのレビューを行いました。 ←NEW!
 (ページの下のリンクから飛んでください)

AMDのSocketFM2向けAPU「A10-5800K」です。
メインマシン更新の為、発売日にIYH!しました(;=゚ω゚)=333

【モデルナンバー(実クロック)】A10-5800K / 3.8GHz(Turbo4.2GHz)
【コードネーム】Trinity
【製造プロセス】32nm
【L1/L2キャッシュ】(128KB/1MB)×4
【コア電圧/TDP】不明/100W
【主な拡張命令】AMD64/SSE/SSE2/SSE3/SSE4.1,4.2/AVX
【内蔵GPU】RADEON HD 7660D (コア数384,コアクロック800MHz)
【Socket/Slot】SocketFM2
【OPN】AD580KWOA44HJ
【リリース時期】2012年10月2日
【発売時の記事】
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20121006/etc_...

待望の新型メインストリーム向けAPUで開発コードネームは「Trinity」と呼ばれています。
このA10-5800Kは、今回発売されたラインナップ中、最上級モデルとなります(;=゚ω゚)=333

プラットフォームは従来のSocketFM1では無く、新型のSocketFM2に刷新されます。
この為、新規にマザーボードの購入が必要となります。
ただ、チップセットは同じA75が使えるのだし、メモリもDDR3のままなのだから、Socketは変更しないで欲しかったですね・・・ 恐らく、AM3→AM3+のような関係だと思いますが・・・

CPUは前世代のAPUの「Llano」では、AthlonⅡに近いK10系列のコアを採用していましたが、TrinityではFXと同じBulldozer(但し、第2世代のPiledriver)となります。

この時点でCPUの性能に関しては、IPCが低く、3.8~4.2GHzという高クロックの割りに、性能はあまり期待できないと考えた方が良いでしょう(^^;

GPUに関しては、LlanoのRADEON HD6550D(A8-3850/3870)から、HD7660Dへ変更されています。従来のAPUのウリであった内蔵GPU+外部GPUのDualGraphicsにも対応しています。 (ただ、私としてはLlanoでは中途半端な性能しか得られなかった為、あまりお勧めはしません)

【参考】前世代APU「Llano」のA8-3850の発売日IYH!自腹レビューとプレミアムレビューです。





それでは、いよいよ製品を見ていきましょう(;=゚ω゚)=333

■内容物
 ・A10-5800K本体
 ・CPUクーラー(APUクーラー?)
 ・マニュアル
 ・エンブレムシール
中身はシンプル
中身はシンプル

この辺はいつもと変わりませんね。
エンブレムシールが、A SERIESともはやA4~A10のブランドすら分けていない状態です・・・

CPUクーラーはAM2/AM3のものと同等で、銅も埋め込まれていないタイプです。
以前、LlanoのA8-3850の純正クーラーを使ったとき、負荷を掛けると爆音化した為、あまり使いたく無いというのが本音です(^^;
CPUクーラーの裏面
CPUクーラーの裏面

ただ、今回は梱包の緩衝材にダンボールが使われておらず、ボール紙の化粧箱に直接CPUクーラー等は入れられており、箱を触るとベコンベコンで頼りないです(^^;



■APU本体
これがAPU本体です。
外観は従来のS754~FM1までのCPUと変わらないのですが、持ってみると重く感じます。
Trinityキタ――(゚∀゚)――ッ!
Trinityキタ――(゚∀゚)――ッ!

裏はいつも通り、トゲトゲです。
FM1とはピンカットの位置が異なる
FM1とはピンカットの位置が異なる


とりあえず、組立です。
マザーボードはA75チップセットで5980円で売られていた
ASRockのFM2A75M-DGSを使用しました。
いつも通り、APUを挿す(`・ω・´)
いつも通り、APUを挿す(`・ω・´)


そして、普通に組み立てて電源ON!
BIOSキタ――(゚∀゚)――ッ!
BIOSキタ――(゚∀゚)――ッ!

特に問題なくBIOSを拝めました。
BIOS→OSのインストール→ドライバのインストールまで行いましたが、不安定な挙動は全くありませんでした。
A10-5800Kを認識(`・ω・´)
A10-5800Kを認識(`・ω・´)


Windows7のエクスペリエンスインデックス
A10-5800KのWEI
A10-5800KのWEI

うーん。プロセッサがA8-3850と同じ7.3のままです(^^;
グラフィックとゲーム用グラフィックが6.8と大きく伸びています(;=゚ω゚)=333


使用感ですが・・・凄くクセがあるようで伝えるのが難しいですw

デスクトップやIEを多数立ち上げてでのブラウジングは非常に快適です。
スクロールやウィンドウのレスポンスはCorei3-3220を超えてると思うくらいキビキビと動きます。

ただ、大容量ベンチマークソフトの解凍など、1スレッドでCPU負荷がかかる仕事をさせると・・・やっぱり、Bullだなと思えるモッサリ感です。ただ、その時でも、他のアプリのレスポンスはほとんど下がりません。ATOMを使ったときのような不思議な感覚がします(^^;

また、OSのインストールから、エクスペリエンス・インデックス取得までは特にCPUクーラーが爆音化することはありませんでした。



■ベンチマーク
やはり、新しいCPU(APU)で気になるのは性能でしょう。

構成:
【CPU】A10-5800K
【CPUクーラー】リテール付属品
【マザー】ASRocK FM2A75M-DGS (自腹レビュー)

【メモリ】PC12800 4GB×2
【HDD】320GB S-ATA
【VGA】RADEON HD7660D(APU内蔵)
【ケース】M-ATXの適当なやつと300W電源
【OS】Windows7 HomePremium 64bit

マシンの構成は先月に行った、Intelローエンド3兄弟ベンチのマシンから、CPU、CPUクーラー、マザーボードだけを入れ替えたものです。

比較対象として、以下の3つを用意しました(;゚∀゚)=3
・A8-3850 (前世代のAPU)
・Corei3-3220 (価格帯の近いIntelのCPU)
・Corei5-3570K (Intel最強の内蔵グラフィック Intel HD Graphics4000搭載CPU)
A8-3850は自腹レビューの構成からメモリだけPC-12800 4GB×2に変更して新規測定・
Corei3-3220のスコアは上記レビューから流用・
Corei5-3570Kは上記レビューの構成からCPUだけ変更して新規測定しています。


それではベンチの結果を見ていきましょう(;゚∀゚)=33333

1.エクスペリエンス・インデックス(Win7 64bit)
エクスペリエンスインデックス比較
エクスペリエンスインデックス比較

プロセッサではCorei3-3220を上回るものの、A8-3850から全く変化ありません。
大雑把なベンチとは言え、1年経ってもスコアが据え置きなのは(´・ω・`)ショボンです。

一方、グラフィック関係では文句無くトップの性能を発揮しています(;=゚ω゚)=333


2.CrystalMark2004R3
CrystalMark2004R3結果
CrystalMark2004R3結果

CPU関係のスコアが痛いです(^^;
ALU(整数演算)はA8-3850を上回りますが、論理4コアのCorei3-3220にも勝てません。更にFPU(浮動小数演算)はA8-3850にも負ける始末です・゚・(つД`)・゚・

やはり、Piledriver世代になっても、IPCは相当低いようです・・・
メモリ関係も同じPC12800のモジュールを使っているのですが、APU勢は劣勢ですね。

しかし、GDIを除くグラフィック関係はAPU勢が強く、OGL(OpenGL)に関しては、Corei5-3570Kにもダブルスコア以上の差を付けて圧勝しています(;=゚ω゚)=333

APUって、GPUのオマケにCPUが付いてるんじゃね?と思わせるスコアでした(^^;


3.CPU関係のベンチマーク
さて、上記であまり冴えないCPUのスコアでしたが、実アプリベースのベンチで見るとどうなるでしょうか? かなりガクガク(((( ;゚Д゚))))ブルブルです・・・
CPU性能比較(A8-3850を100%とした相対評価)
CPU性能比較(A8-3850を100%とした相対評価)

CPU関係のベンチスコア
CPU関係のベンチスコア

A10-5800KはA8-3850に勝っている項目が多いですが、その差は最高でも20&程度でありCorei5-3570Kの性能と比較すると、どんぐりの背比べ状態です(´・ω・`)

クロック「だけ」は最高なのに・・・相当IPCが低いようです。
少なくともA10のライバルはCorei3までですね。それ以上だと話にならなさそうです。


4.GPU関係のベンチマーク
CPU性能がアレだったので、せめてGPUだけでも頑張ってくれ(´Д`;)・・・
っと切実な願いでベンチしてみました。
GPU性能比較(A8-3850を100%とした相対評価)
GPU性能比較(A8-3850を100%とした相対評価)

GPU関係のベンチスコア
GPU関係のベンチスコア

こちらはA10-5800Kの圧勝です(;=゚ω゚)=333

Corei3-3220に至ってはほとんどのベンチでA8-3850の半分程度に対し、
Corei5-3570Kでは90%程度まで迫っています。(但し、OpenGLは弱め)
A10-5800Kでは110~160%と高い伸びを示しています。

今回はDirectX9ベースのベンチばかりですが、DirectX10世代以降なら、もう少し違った傾向になるかも知れません。


5.エンコード時間比較・・・
GPGPUを使って、動画変換速度の勝負をさせようとしたのですが、A10-5800Kの環境ではMediaEsspresso6.5初回起動時のGPUチェックの部分で、ゲージが約50%の所で強制終了してしまいますorz

また、このGPUチェックをキャンセルし、ハードウェアエンコーダを有効にして動画変換を始めると・・・変換が始まらず、進捗が0%のままでした。
0%のまま動かず・・・
0%のまま動かず・・・

どこかの企業様のレビューでも使えなかったという記事を見ましたので、まだAMD側のドライバまたは、アプリケーション側に問題があるのかも知れません。

今回は見送ることにします・・・ (HD7660D vs HD4000のQSV対決したかったなぁ・・・)


■他のレビューへのリンク
HaswellことCorei7-4770Kのレビューを行いました。


AMDファン待望のKaveriコアのA10-7850Kのレビューです。

  • 購入金額

    12,980円

  • 購入日

    2012年10月02日

  • 購入場所

    ドスパラ日本橋店

コメント (8)

  • ふっけんさん

    2012/10/03

    カーリーさん

    多分、A10の掲載は夜になると思います。
    (比較対象のi5-3570Kからベンチを取っています。以前のintelローエンド3兄弟の環境がそのまま使えますので・・・)
  • カーリーさん

    2012/10/03

    これで3570Kと同価格だったら考えちゃうけど実売で5,000円程度の
    開きがありますからねぇ
    しかしCPU性能で3850をちょびっと越える位だろうと思ったら負けてるし・・・
    ぶっちゃけ3820からの買い替えは考えずに新たに生やす必要あったら
    こっち買えばいいかな。
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