レビューメディア「ジグソー」

1000MB/s 越えの実力!!

※Intel RAID に暫定対応した CrystalDiskInfo 5 Cynthia Dev4 リリースに伴い関連記載(4.)を修正いたしました。

CrystalDiskMark/CrystalDiskInfo 作者のひよひよです。
この度は、プロユーザー枠のレビューアーとしてこのような機会を与えてくださって感謝いたします。

1000 MB/s 突破!!
1000 MB/s 突破!!


さて、私に与えられた指令は・・・
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基本的にはお任せいたしますが、単体および RAID 0 での使用をお願いいたします。
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完全にお任せされています(笑)

今回のレビューを引き受けるに当たり一つ懸念事項がありました。Intel SSD 520 シリーズはSATA/600 に対応しているのですが、私の Mac Pro は SATA/300 までの対応なのですorz


RAID 0 での最強パフォーマンスを見せつけて欲しいというリクエスト!?なのに、SATA/300 な RAID 0 で 500MB/s以上出ました・・・というのはレビューとして寂しすぎる。

一瞬悩みましたが、今回のレビューおよび今後 CrystalDiskInfo に Intel RAID サポートを追加するための検証用として PC を新調することにしました。レビューや検証のためだけに PC を購入するとは、「恰好良すぎる!!」と自分に酔いしれていた訳ですが、嫁からは「貰った SSD よりも PC の方が高いんじゃない?」と至極まっとうなコメントが。まぁ、そこは漢のロマンだから金額は関係ないとかなんとか意味の分からない言い訳をしながら嫁を説得!! こうやってサクサク PC 関連アイテムを購入出来るのも嫁の理解があってこそ!! いい嫁を貰ったものです。(嫁も読むのでヨイショしときますw)

とはいえ、検証用機材ということで費用と設置場所は出来る限り抑えたいので、Shuttle SZ68R5 + Core i3-2100 (3.1GHz)※ + 8GB メモリ の構成を選びました。まぁ、Shuttle が好きなんですよ昔から。また、OS は Windows 7 Ultimate x64 版 (MSDN 会員なので)です。
※最初は Pentium G620 を購入したのですが、Intel Smart Response Technology は Core
シリーズでないと利用できないということが判明し、急遽 Core i3 を追加購入しています。完全に安物買いの・・・ムダ金使ってますorz

というわけで、ようやく本題。今回のレビューは以下構成とさせていただきます。

1. SSD 取り付け
2. 初めての 1000MB/s 越え!!
3. まさかの「使用時間」の仕様変更
4. 待望の Intel RAID 対応!!
5. まとめ

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■1. SSD 取り付け
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届いた SSD 2台を開封し机の上に並べてみました。なかなか贅沢な構成です。
Intel SSD 520 120GB x2
Intel SSD 520 120GB x2


少々投げやりな感じもしますが、こんな感じに取り付けました。手元に 3.5 インチ用マウンタがなかったので。
漢らしい取り付け方法
漢らしい取り付け方法

HDD と違い少々の衝撃で壊れることもないのでちゃんと固定しなくても大丈夫でしょう。いわゆるまな板だと思えば普通ですw普通。

とまぁ、すごーく簡単ですが取り付けについては以上。

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■2. 初めての 1000MB/s 越え!!
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ベンチマークの前にまずは取り付けた Intel SSD 520 120GBx2 を RAID 0 構成に変更します。操作は、インテル・ラピッド・ストレージ・テクノロジーから行います。なお、ストライプサイズはデフォルトの 128KB に設定しています。
RAID 0 ボリュームの作成
RAID 0 ボリュームの作成


ちなみに、RAID BIOS 設定画面はこんな感じです。
RAID BIOS 設定画面
RAID BIOS 設定画面


作成した RAID0 ボリュームに対して「コンピュータの管理 - ディスクの管理」からフォーマットとドライブレターの割り当てを行います。
フォーマットとドライブレター割り当て
フォーマットとドライブレター割り当て


それではいよいよ本題のベンチマーク結果です!! ベンチマークには当然 CrystalDiskMark Nano Pico Edition を使用しました。定番ですね♪

個人的に初めてのシーケンシャルリード 1000MB/s 越えです!! たった 2 台の SSD で 1GB/s 越えとはすごい時代になったものです。SandForce 製コントローラはデータを圧縮して書き込むため、圧縮しにくいランダムデータの書き込みは読み込みに比べると遅くなるのですが、それでも 360MB/s オーバーなら十分合格ではないでしょうか?
RAID 0 ランダム
RAID 0 ランダム


で、続いて真の実力?を発揮できるテストデータが全て 0x00 の場合です。
RAID 0 All 0x00
RAID 0 All 0x00

うん、速い。シーケンシャルライトは一気に 900MB/s まで向上しています。これは凄い!!速すぎる!!と言いたいところですが、ベンチマーク専用のピーク性能ということで。

次に、テストデータが全て 0xFF の場合です。多少の誤差はありますが、基本的には 0x00 の場合とほぼ同じです。
RAID 0 All 0xFF
RAID 0 All 0xFF


以上、RAID 0 構成の結果となりますが、当然単体の時の結果も気になりますよね?

シングル構成 ランダム
シングル構成 ランダム

シングル構成 All 0x00
シングル構成 All 0x00

シングル構成 All 0xFF
シングル構成 All 0xFF


シーケンシャルリードライトは RAID 0 構成の約半分となりますが、ランダムリードライトはテスト項目により傾向が異なり RAID 0 化により単純に 2 倍速になるわけでないことがわかりました。

以上、ベンチマーク上では Intel SSD 520 120GBx2 による RAID 0 構成はとても高速なことが確認できました。折角なのでベンチマークだけでなく Windows の起動時間と Visual Studio の起動時間を測定してみました。

◆Windows の起動時間

次に、RAID 0 構成で Windows の起動時間を BootRacer にて測定したところ約 20 秒でした。インストールしているソフトも多少異なるので単純な比較は出来ませんが、Hitachi HDS721010CLA332 (1TB/7200RPM) の場合は約25秒でしたので、少し起動が早く感じました。

◆Visual Studio 2010 の起動時間

特に比較対象はないのですが、Visual Studio 2010 が約 4 秒で起動します。メモ帳とまではいきませんが十分高速でしょう。開発速度も SSD RAID 0 並みに高速化出来れば良いのですが・・・

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■3. まさかの「使用時間」の仕様変更
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※2012/3/4 22:30 4.3.0 正式版リリースに伴い修正

実は、Intel SSD 520 シリーズについてベンチマーク結果よりも遥かに気になるポイントがありました。というのも、発売直後に使用時間が89万時間以上となっている CrystalDiskInfo のスクリーンショットを多数見かけたのです。

Intel SSD 520 シリーズのデータシート (PDF) を確認したところ、使用時間の項目は以下のようになっておりました。

"The raw value reports two values: the first 4 bytes report the cumulative number of power-on hours over the life of the device, the remaining bytes report the number of milliseconds since the last hour increment. "

明らかに伝統的なデータフォーマット(生の値=使用時間)と異なるのです。89 万時間と表示されると多くのユーザーは驚いてしまいますので、大至急対応作業を行い 4.3.0 にて Intel SSD 520 シリーズ特有のフォーマットに対応いたしました。※4.3.0 Alpha/Beta には不具合があり正しい時間が表示されません。

ミリ秒単位で使用時間がわかっても全然嬉しくないので、次期モデルではぜひとも普通の仕様に戻して欲しいところです。

4.3.0 正式版にて対応
4.3.0 正式版にて対応

4.2.0a - 使用時間が大変なことに・・・
4.2.0a - 使用時間が大変なことに・・・


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■4. 待望の Intel RAID 対応!! (2012/4/11 修正)
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Intel SSD Toolboxsmartmontools だと Intel RAID 構成でも個別のディスク情報(S.M.A.R.T. など)が確認出来るんですよね。

Intel SSD Toolbox
Intel SSD Toolbox


随分時間はかかってしまいましたが、CrystalDiskInfo 5 Cynthia Dev4 にて Intel RAID に(暫定)対応することが出来ました。

CrystalDiskInfo 5 Cynthia Dev4
CrystalDiskInfo 5 Cynthia Dev4

非 RAID 構成のディスクに加え、RAID 0 構成の HDD 2 台と ISRT 対応 mSATA 接続ディスクが見えるようになりました。

CrystalDiskInfo 4.5.0
CrystalDiskInfo 4.5.0

非 RAID 構成のディスクしか見えませんorz

Intel RAID 環境の方はぜひ動作確認&報告をお願いします。また、Intel 以外にも他に見えるようになった RAID コントローラがあるかも知れないのでいつの間にか動くようになった?などの情報があれば教えてください。

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■5. まとめ
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とにかく速い!! SandForce 製コントローラ搭載ということで圧縮しにくいデータの書き込みは苦手と考えておりましたが、Windows をインストールしていくつかのアプリを試してみる限り、実用上全く問題ないどころか非常に快適に使えました。

大容量モデルは高価でなかなか手が出ないところですが、120GB 版あたりの値段がもう少しお手頃(1万円ぐらい?)になってくると大定番として確固たる地位を確立出来るのではないでしょうか。

コメント (13)

  • daiyanさん

    2012/03/04

    うお、CDM/CDIの作者様登場ですか!
    いつも使わせて貰ってます!
    是非ともCDIのX79対応を…w

    520はSandForce系では上位版に位置してそうですね。
    後は価格次第ですかね…
  • リンさん

    2012/03/04

    おぉ、いつもお世話になっております。
    レビューお疲れ様でした。1000MBかっこいいですね^^b

    >CrystalDiskInfo も近いうちに Intel RAID に対応予定です。図らずも検証用機材も準備できましたし。
    私は現在Intel SSD 510でRAID 0を組んでおります。
    大変嬉しいニュースです。
    開発大変と思いますが頑張って下さい!
  • cybercatさん

    2012/03/04

    いつもお世話になっておりますww
    SSDの漢らしい設置方法に惚れましたw←いまほとんど同じ方法で520をぶら下げたりしてたりして..
    >CrystalDiskInfo も近いうちに Intel RAID に対応予定です。
    期待してます!
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