関係者の皆様に感謝申し上げます。
では早速始めます。
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事前リサーチ編
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今回換装するマシンはGatewayブランドのこれ。
Core i5 U430 1.2GHz
13.3インチ光沢液晶 LEDバックライト
メモリDDR3 2GB ⇒⇒⇒ 4GB×2枚で8GBに増設。
HDD 250GB
GeForce 310M
現在、ウルトラブックの話題が盛り上がってますが、薄型筐体の
このマシンは、最薄部の厚みではあまり負けていません。(スゴイ!)
ただし、同じメーカーであるAcerのウルトラブックAspire S3-951シリーズと
比較すると画面サイズ、筐体の縦横はあまり変わらないのに、重量は
400gほど重くなってます・・・。(重い)
ちなみに、Gatewayはアメリカ アイオワ州の牧場からスタートした
PCメーカーですが、現在ではエイサーに吸収され、
エイサー製PCのブランドの一つになっています。
『Gateway2000』がBTOにより、仕様を指定して購入できる点が
日本のパワーユーザーに大人気だったころ、当時の勤務先で
エンジニアの使用するマシンの大半がこれでした。
スペックの内、今回の換装作業に関わりのあるところは、
●HDDドライブのサイズ ⇒⇒⇒ 2.5inch 厚さ7mm
●HDDのインターフェース ⇒⇒⇒ SATA 2.0 3Gbps
(HM55 Express チップセット)
と、いうことで今回のインテル SSD 520 のSATA 3.0 (6Gb/s)という
高速性を活かしきることは出来ませんが、それでもHDDに比べると
大幅な高性能化が望めるでしょう。
あともう一つの問題は、ドライブの「厚さ7mm」ということ。
ということは、SSD 520に取り付けられているスペーサーを外せばOKか、
ということで念のためググってみた結果で、はなんと、
『スペーサーを外した後に必要となる、短いねじが同梱されていない。』
という情報が・・・。
ということで、換装作業前にホームセンターへ。
7mm厚化には、M2の4mmねじが4本必要です。
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換 装 準 備 編
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今回は購入したばかりのPCということもあり、インテルの移行ツールを使わず、
リカバリディスクからのセットアップを、行いたいと思います。
まずはEC39CGのリカバリディスク作成機能を使って、リカバリDVDを作ります。
ツールの画面に牛の模様が。
必要なDVDは3枚。所要時間は1時間以上かかりました。
HDDのパーティション状態。
リカバリ領域等で3つパーティションがあります。
(ディスク1は挿入していたUSBフラッシュメモリ。)
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解体・換装作業編
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さて、ここからが、今回のミッションの最大の難関であろう解体・換装作業です。
まずは、インテル SSD 520を7mm厚にしなければ。
スペーサー付の状態。4カ所のねじで固定されています。
スペーサ付での重さは80g。
プラスの0番ドライバーで、4カ所のねじを緩めます。
中を見てみました。
外したねじをそのままつける、とこれぐらい飛び出します。
ねじの長さの違い。
短いねじを取り付けて、重さをはかると74gでした。(マイナス6g)
次に本体の換装準備。
ほとんど下半分を解体する感じです。
まずは、ひっくり返してバッテリーを外します。
次に、見えているねじをすべて外します。
その際保証シールも剥がさなければいけません。(涙)
次はキーボード外し。
周囲の固定ポイントを探し、精密ドライバ等の細いものを差し込んで
固定を外します。固定ポイントは上下左右にありますので、外れにくい場合は
無理せず固定ポイントを探してください。(上縁だけで5カ所のツメ)
キーボードは薄く柔らかいので、ここで力を入れると簡単に
反ったり曲がったりします。
キーボードの固定に粘着テープは使われていません。
メモリを増設するには、この状態で(フラットケーブルを外さず)
キーボード下のメモリ部分のカバーを外せばOK。
キーボード下のフラットケーブルを外します。
キーボードケーブルの右にある、タッチパッド用のケーブルも外します。
メモリ部分の蓋を外し、奥側にあるコネクタ2つを外します。
パームレスト(筐体上側)を固定しているねじをすべて外します。
その後、周囲を固定しているツメを外しながら、筐体を上下に
開いていきます。
ここも力の入れすぎは禁物です。(ツメを折ってしまいます。)
ツメをすべて外したら、つながっているケーブルがないことを確認しながら
ゆっくり開きます。
HDDを取り外し、SSDを取りつけます。
SSDにして12gの軽量化。
HDDについていたマウンタを外し、SSDに取り付けます。
HDDとマウンタの固定は4カ所ねじ穴がありますが、
取り付けられていたのは2か所・・・。
このほかケース内のケーブルの取り回しや、コネクタ周りの配線の
保護処理など、雑な印象を受けます。
マウンタにSSDを取り付けたら、元あった位置にインストール、
ねじでマウンタを固定します。
SSDの位置はちょうど、右側パームレストの下ですね。
あとは、逆の順番で組上げるだけです。
ねじが多数あるのと、フラットケーブルの接続が悪いと
キーボードやタッチパッドの動作不良の原因となるので、
慎重に組み上げます。
特に上下筐体を合わせるときに、配線を挟み込まないように
要注意です。
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リカバリ編
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先ほど作成したリカバリDVDからブートして、リカバリプログラムを
走らせます。
リカバリ後のSSD内の状態
1パーティションの理想的な形でリカバリできました。
今までの経験だと、リカバリディスクからSSDへの復元は、うまくいかないことがあり
その時は移行ツールのお世話になっていたのですが、今回は拍子抜けするほど
すんなり復元できました。
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性能測定・ベンチマーク編
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● エクスペリエンスインデックス
プライマリ ハード デ ィスクの値は『5.6』
換装後
プライマリ ハード デ ィスクの値は『7.6』に。
グラフィックの値が変動しているのは、グラフィックスドライバの更新
を行った結果です。
● CrystalDiskMark Nano Pico Edition での結果
換装前のHDD
SSD換装後
● ATTO Disk Benchmark の結果
換装前のHDD
SSD換装後
● 起動時間 (電源ONからパスワード入力画面の表示まで)
HDD ⇒⇒⇒ 31.4秒(5回の平均値)
SDD ⇒⇒⇒ 18.3秒(5回の平均値)
これは、SDDに変えた時に体感できる一番大きなメリットでは
ないでしょうか。
再起動するのも、電源を切るのも気兼ねなくできます。
もちろん、電源OFFも大変早くなります。
● 消費電力
今回換装前と換装後で、バッテリーを外して、簡易なワットチェッカーで
消費電力を測定しましたが、有意な差は得られませんでした。
おそらく高性能となった反面、消費電力が旧モデルより増加していることなど
が影響しているのかもしれません。
いずれにせよ、精密に測定できる計器ではないのであまり参考に
なりませんね。
これだけ高性能化して、消費電力が変わらないなら、むしろ十分な気もします。
● Adobe Premiere Elements で動画エンコード
最後にプレミアエレメンツ8で、動画エンコードを行った結果を
条件:
ファイル:野生動物.wmv(Windows7のサンプル動画)
書き出しファイル:ipod用高画質、 VBR2passEncode
HDD ⇒⇒⇒ 3分34秒
SSD ⇒⇒⇒ 3分0秒
思ったほど大きな差は出ませんでしたが、CPU依存の大きな処理で
ストレージの速度差があまり出なかったのかと思います。
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ま と め
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今回、またまた換装の大変な機種でチャレンジしてしまい、
その部分の記事が多くなってしまいました。
しかし、前回のSSD320換装レビューの際に使用したPCより
今回のPCは性能がいい分、SSD搭載の効果も大きくなっている
ということが実感できました。
たとえばSSD換装後の起動時間は、
前回 ⇒⇒⇒ 34秒
今回 ⇒⇒⇒ 18.3秒
この結果でも大満足ですが、
SATA 6Gbps対応チップセット搭載マシンなら、さらなる高性能が
期待できるところですね。
現在の価格なら、PCの性能アップグレードパスとしてのSSD換装は
十分コストパフォーマンスが合う選択と言えますね。
ただし、換装作業の簡単なマシンで・・・。
ネイエフさん
2012/03/03
起動速度が速くなるのは本当助かります
このPCでは性能を生かし切れないのはちょっともったいないですが(汗
きじねこトマトさん
2012/03/03
ネイエフさん、コメありがとうございます。
SATA 6GbpsでないとこのSSD本来の性能は・・・ですが
まあ、このスペックのPCでもメリット絶大ということで・・・。(~_~;)
Kitaさん
2012/03/04
換装の甲斐があったように感じています。
残り容量を見ると大丈夫そうですが、
もう少し容量があれば言うことが無いですよね。
きじねこトマトさん
2012/03/04
そうなんです。この機種の換装は器用な方以外には
お勧めできませんね。
おっしゃるとおり、苦労したなりの成果はありましたが、
保証シールまではがして作業に失敗したら、目も当てられ
ません。
逆に裏蓋開ければすぐHDDがあるようなPCなら、簡単・安全に
換装できるのでお勧めですよね。
容量に関しては、データ置場はNASやクラウドを活用して
SSDにはプログラムのみ置くことで、何とかいけそうです。