12cmファンを標準で三基搭載。
ほぼシステムの全体に送風する能力を持ち、冷却性能は良好。
ストレージの搭載能力も3.5*2、2.5*1が標準と中々で、電源は一般的なATX電源(奥行き14センチ推奨)が利用出来ます。
ITX用としては内部の容積が大きいため、作業は比較的楽ですが、前後幅についてはミドルクラスのビデオカード搭載くらいを想定しているのか、それほどリーチが確保されていません。
ただ、そのコンセプトのお陰で設置面積は小さく、見た目よりもずっと場所を食いません。
3..5インチHDD搭載用の天板を使わなければ、本体の横幅ギリギリまでのCPUクーラーが利用出来るので、ドライブを減らすなら「Z68+I7+HD7770」くらいの構成は行けます。
というか、そういうコンセプトの製品なんだとは思いますが・・・・・残念ながら、簡易水冷は入りません。
容積が大きいとはいえ前後幅がタイトなので、後部ファンと前部ファン下部はマザーに干渉、前部ファン上部は電源と干渉します。
とはいえ、やれない訳ではありません。
一部ケースの改造で納める事は可能です。
・・・・まあ、ビデオカードはローエンドしか積めなくなるし、
ケースの一部を切り欠く必要があるし、
フロント下部の光り物ファンが目立たなくなるし、
勿論、3.5HDD搭載用の天板も装着不能になりますけど、納める事は可能です。
・・・・・素直にサイドフローのクーラー付けとけば、CPUファンレスでも行けますけどね。
また、この大柄っぷりにも関わらず、本製品は光学ドライブの搭載を考慮していません。
光学ドライブを使う際は、本体横にある接続ポートを使い、外付ドライブとして利用することになります。
この外付ポートはSATAと電源に直結する構造なので、HDDやSSDなどの取り付けも可能です。
ストレージの固定は、静音制振が考慮されています。
本体底面への直接固定ということで、振動が気になるところですが、底面固定の割には静かなほうです。
Mini-ITXマザーは、基板レイアウトの制限が厳しいため、ファンコネクタはCPU用とケースファン一個くらいの搭載が一般的です。
このケースはケースファンが三つも標準搭載しているため、マザーのコネクタが足りません。
そのため、電源用の4ピン12Vコネクタから、直接電源を取るタイプのファンが搭載されています。
うち、フロントファン二基については、フロントパネルに内蔵されたファン・コントローラへ繋がれており、完全に停止させることも可能です。
○●まとめ●○
価格の割によく出来た製品です。
割り切りのよいコンセプトの製品で、一般的なATX電源の搭載が出来る上、2スロ占有のビデオカードや高さのあるサイドフロークーラーの搭載も出来、ケース全体に吸気するファンのお陰で冷却能力は非常に高く、かなりハイスペック寄りの構成を作る事が出来ます。
高さはともかく、フットプリントは一般的なMini-ITXキューブとほとんど変わらないので、設置面積の小さいメインマシンを作るには最適です。
組んでみた限り、問題となる点は特にありませんでしたが、やはりMini-ITX用ということで、ケーブル関連のレイアウトには余り余裕がありません。
奥行きの小さい電源を選んでも、電源ケーブルが多すぎたりすると、レイアウトに困ってエアフローが悪化しかねないので、組む前にケーブルレイアウトをある程度きちんと考慮しておかないと、後々になって何度も手直しする羽目になりかねません。
とはいえ、一般的なMini-ITXケースとの比較では圧倒的に組みやすい部類(冷却不足が起こりにくい)なので、小型PC自作の初心者にもお勧めです。
組めるスペックの幅が広いので、アイデア次第で色々出来て遊び甲斐はありますよ。
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購入金額
4,980円
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購入日
2012年02月27日
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購入場所
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