レビューメディア「ジグソー」

弦楽器一台でこれだけ表現できるものなんですね。

このたびはHDクラシックスのレヴュアーに選んでいただき、ありがとうございます。
NAXOS様とZigsow様にお礼申し上げます。

では三枚目、「タベア・ツィンマーマン - 無伴奏」を取り上げたいと思います。

1. レーガー:無伴奏ヴィオラ組曲 Op.131Dより第1番 ト短調2. J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲(ヴィオラ編) 第1番 ト長調3. レーガー:無伴奏ヴィオラ組曲Op.131D 第2番 ニ長調4. J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲 第2番 ニ短調5. レーガー:無伴奏ヴィオラ組曲Op.131D 第3番 ホ短調
レーガーはずいぶんと性格も作風も個性的な作曲家だったらしいですが、ここで聴けるのは「ああ、クラシックっぽいなぁ」といった曲調です。
しかし耳は演奏から離れてくれようとしません。

レーガーの作品が魅力的なのはもちろんのことです。
ですがそれ以上にタベア・ツィンマーマンの演奏に負うところが多いでしょう。
演奏はときに優しく風になびくようにほほえみかけ、ときに蠱惑的な遊女のように淫蕩な笑みを浮かべます。
さらに激情を吹き出し、涙にくれ、あらゆる表情を見せます。
共通するのは安定した演奏技術から来るのであろう自信の表れ。
しかし伝わってくる緊張感は意識をわしづかみにしてけしてBGM的に聴くことはできないでしょう。

大バッハの作品になるとすこしフォーマルな雰囲気が出てきます。
ちょっとシックな服に身をまとい、髪を上げて現れたような印象。
しかしたまにいたずらな視線を送ってくるのは意識せざるを得ません。
ここでもスリリングな演奏が楽しめます。

オーディオ的なことも。
弦の音も胴鳴りも美しく豊かに表現されています。
さすがにHD音源のレビューに選出されるだけのことはあります。
やはりこれもボリュームを上げて聴きたくなりますね。
いいシステムでも破綻無く魅力を伝えてくれるでしょう。

総合的に演目、演奏、録音ともに非常に優れていると感じます。
これまたオススメできます。

ぜひ興味のある方はご検討を。

16人がこのレビューをCOOLしました!

コメント (4)

  • 北のラブリエさん

    2011/05/18

    >げるねおさん

    ヴィオラってどうしても日の当たらない楽器のイメージがありますよね。
    しかし今回聴いてみてとても魅力的な楽器であることに気が付きましたヨ。

    レビュー読ませていただきました。
    めっさ聞きたい!
    仕入れるとこにしますw
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