浅学ゆえ拙い言葉になってしまいますが、頑張ってレビューしていきたいと思いますので宜しくお願いします。
さて、HDクラシックス第三枚目は『バルトーク:管弦楽のための協奏曲[Hybrid SACD]』です。
まず上記の物がいったいどう言うものであるのか、調べて見ました。詳しくは以下をご覧下さい。
管弦楽のための協奏曲 (バルトーク)
この中から恐らく幾つかの曲を抜粋したのか、五楽章からなる管弦楽のための協奏曲ですが、どうやらこのアルバムは三つの部で構成されている模様。
第一部『Memorial to lidice,H.296』
第二部『Partita for strings』
第三部『Concerto for orchestra,Sz.116』
詳しく調べられなかった上に、クラシックへの造詣も深くないので詳細は分かりかねますが、とりあえず上記三つの部から構成されてるのは間違いありません。管弦楽のための、という様に、オーケストラ構成で作られた音の臨場感はやはりHD録音のなせる業か、物凄く臨場感にあふれています。オーケストラ特有の陰鬱とした感じも臨場感たっぷりに味わえます。
では各部の感想を書いていきたいと思います。
第一部『Memorial to lidice,H.296』
心がサワサワするような出だしです。その後、オーケストラ特有の力強い陰鬱さでじっとりと音が迫ってきます。まさに何かの序章のような、これから何かが始まるかの様な、いわゆるプロローグ的な印象を強く受けます。タイトルに『管弦楽のための』とある様に、音は物凄く洗練されていて、思わず構えてしまいそうになりますね。
この第一部は一トラックだけなのですが、全部を通すと12分に及ぶ壮大な曲です。
なんと表現したらいいのか、本当に難しいのですが、やはり『序章』と言うように、これから始まる全ての物に対しての印象を力強く訴えているように感じます。
その為か、この12分という時間は決して一曲にまとめれば短い曲ではありませんが(もっともクラシックの場合もっと長い曲が沢山あるわけですけども)その中は絶え間ない変化をし続けています。
これから始まる希望への喜び。
これから始まる絶望への恐怖。
一言ではとてもですが表現はしきれません。
或いは悲しく、或いは勇壮に、奏でる管弦楽が臨場感あふれる音で迫ってきます。
第二部『Partita for strings』
第二部の始まりはまるで焦燥を感じるような、何かに追い立てられる様な音から始まります。
まるで何かから必死になって逃げているような、そんな感じを覚えます。
しかしながら、その中にも必死になって何かに抗う様子が見て取れるようです。
逃げてはいるのだけれども、それは決して諦めを含まない、勇退とでも表現すればいいのか、追い立てられて尚、諦めない執念の様なものすらにじみ出ている様に感じます。
その世界が終わると今度はとても悲壮な曲へとシフトします。
自分は悲壮と表現しましたが、或いは人の受け取り方によっては違う印象を受けるかもしれません。
これも第一部と同じように、絶え間なくシフトしていくので、一言では表現できません。
それでも一言で曲のイメージを言うと、自分の場合は『悲壮』という一言に落ち着きます。本当に絶え間なく変化するため、その中には希望も勇猛さも感じられるのですが、正直うまく表現できません。
そして終盤、曲は何かに挑戦するかの様な勇壮なものへとシフトしていきます。
どちらにせよ、全てが酷く臨場感のあるものですので、こちらまでまるで鼓舞されるような気がします。物凄く力強く、何かに挑戦する姿が見て取れます。
第三部『Concerto for orchestra,Sz.116』
オーケストラのための協奏曲とあるように、まさにその為に生み出されたかの様な曲が想像以上の臨場感をもって迫ってきます。
中には牧歌的な曲もありますが、やはり臨場感は半端ありません。
ある時は軽快に、またあるときは勇壮に、またある時は陰鬱としながら曲は続きます。
終盤に近づくと、今度はなにか満たされたような、達成したような満ち足りたイメージの曲が流れてきます。
そして、最後はやはり、勇壮に。
総括。
少しばかり聴き疲れがする一枚ですが、それは臨場感が物凄いという事なので、マイナスではありません。むしろ聞き流すにも引き込まれてしまいそうになる音の臨場感、その迫力は尋常ではありません。
ただ、自分の場合に限っては、ですが、正直かなり聴き疲れがする一枚です。
絶え間ない変化に対応しようとすると、どうしても疲れ始めてしまいます。
しかしながら、仮としても『臨場感』を味わいたいと思うならこの一枚は物凄く良い手段に選べると思います。
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