最新のZシリーズが販売開始されて安くなったこの製品を買ってきました。
オーディオ向けの製品でそのままでも音質はいいようですが、
さらにオペアンプという部品を交換して、音を自分の好みにカスタマイズすることもできます。
まあ、そのあたりの話は、このzigsow内でも「持っている」人が多いので、省略することにしましょう。
今回のPCの用途では、音楽関係がかなり重要になってきます。
私も1万5000円オーバーのサウンドカードは初めてですが、実際にオンボードの状態と比べて、その性能差に少し驚いています。
まだ買ってきてからあまり時間がたっていない(購入は夜の7時30分ごろ)なので、YouTubeのジャズ曲を聴いているのですが、
実際に、このクラスでも、素人でもはっきりわかるレベルに音質が向上しています。
低音、高音ともにオンボードよりもはるかによくなっています。音の聞こえる範囲が広く、きれいな音が聞こえてきます。個人的には、ピアノの音がすごく聞き心地がいいと感じます。
これが初期状態というので、恐ろしい製品です。
まあ、そもそもオンボードと比べるべき製品でもないと思うのですが。
実際には、ASUSの新型とこれを迷っていたのですが、
配線上の観点からも、これを買って正解だったかなと思っています。
カードを付けた後のPC内部の様子です。
ビデオカードの発熱の影響をさけるために、そして、配線をつなげるため、マザーボードの拡張スロットの6段目に搭載しています。
この配線はHD AUDIO(ケースの配線)なので、別につなげなくてもいいのですが、まあとりあえずつなげています。
(※この後配線を外し、マザーボードに接続しました)
このポートを使うことというのは、まずないとは思うのですが。
ちなみに、悩んでいたASUSのこれ(ROG Xonar Phoebus)
は、ビデオカード用の6ピンが1本必要です。
はじめはゲームなどの相性問題があったみたいで、その当時のあまり評価は高くないようですが、音質はこれもいいようです。
とりあえず、数時間聞いてみた結果はこんなところです。
オペアンプは2種類×2個なので、いろいろ調べてから乗せ換えもやってみたいと思います。
何を選べばいいのか全くわからないので、手探りの状態が続くとは思いますが。
このPCの音響関係として買った同社製のスピーカーは、
曲によっては低音が弱くなってしまうこともあるので、少しカードの性能を抑えつけてしまっているかな? と思います。
まあ、オーディオにこだわりだすときりがないので、スピーカーはこのくらいにしておきたいと思います。ONKYOのなんて机に置いたら場所をとって大変なことになってしまいますので。
12月10日 追記
※ここから先はPC分野から離れ、オーディオ分野になります。
音楽関係は個人の好みによるところが大きいので、同じ環境での音質は保証できません。
さて、週が明け、ゆっくり見て回れるようになったので、秋葉原の電子部品屋に、オペアンプを探しに行きます。
上では名前しか出しませんでしたが、音楽分野で言うオペアンプは音質に重要な役割を与える電子回路の部品です。
オーディオマニアはこれを入れ替えることで、音の違いを楽しんでいるようです。
まあ、実際に調べてから知りましたが、安いもので一つ数十円、高いと1つ数千円で、高いほうはともかくとして、オーディオ系の部品の中では手に入れやすい価格ですから、わからなくもないのですが。
ぼやけて見えにくいですが、これがオペアンプです。8本の足をソケットにさして動作させるので、CPUとほぼ同じ感覚です。
ちなみに、これはDIPソケットタイプというらしく、オペアンプの中では一番装着が楽なもののようです。
まあ、ソケットの形状は、今回はこれだけしか使わないので、とりあえずおいておきます。
さて、オペアンプの交換ですが、まず、製品のシールドを外したところの写真です。
写真の中央左、黄色い縦のラインの左側に2つ、黄色いラインからコンデンサを挟んで右側に2つ配列されています。
この左側2つがセット、右側2つがセットになって稼働しています。
この2つが同じものでないと、稼働しません。
なので、交換の際も、2つセットになります。
この製品にはじめからついているのは、
左側にナショナル・セミコンダクター製のLME49710NAが2個と、
右側に新日本無線製のNJM2114Dが2つです。
これら2つがセットになって出る音は、上の評価になります。
「オンボードよりも高音、低音ともに出るけど、少し低音が物足りない」ですね。
それは、このNJM2114Dが影響しているようです。
オペアンプの交換ですが、もちろん何も調べないで適当に買ってつけるだけでは、せっかくのカードを壊してしまいます。
オペアンプには、ソケットの違い以外に、内蔵されている回路の数で違いがあります。
オーディオ用のオペアンプは、基本的には1回路型と2回路型の2種類です。
それぞれソケットは同じでも、回路的に互換性はありません。
それ以外にも制約はあるのですが、このカードで必要なのはこのあたりだけなので、省略することにします。
デフォルトのままでは、左(LME49710NA)が1回路型、右(NJM2114D)が2回路型です。
もちろん今回買ってきたものも、この1回路型と2回路側に分けています。
左側2つにつけるのが、バーブラウン製のOPA227PAが2つ
右側にナショナル・セミコンダクター製のLME49860NAを2つです。
写真にそれぞれ値段が書いてありますが、計4つで940円です。
たったこれだけの出費で音が劇的に変わるといっても、普通は信じられません。
正直、私もオペアンプ交換での音質変化をなめてました。
音の評価はとりあえず後にして、まずはオペアンプの交換手順です。
先ほどのカード基盤の写真ですが、オペアンプの部分に近づいてみます。
わかりやすいように、オペアンプを一つ外した状態の写真を撮っています(正確には最後の4つ目をつける前ですが)。
ソケットの形はこんな感じです。
まず抜き方ですが、専用の工具が存在します(とげぬき、毛抜きみたいな形です)。
もちろんそれがなくても抜き取れますが。
私が行ってきた秋月電子では、それが売ってなかったので、仕方なく自宅にあるラジオペンチでやってみましたが、うまくいかず。
結局、ソケットとオペアンプの間にマイナスドライバー2本を両端から差し込んで、少しずつ押し上げるという方法で外しました。
もちろん、足を損傷すると終わりですので、両端同時に力を入れ、少しずつ慎重に抜きます。
そこからほかの3つと同じよう、新しいオペアンプの足を差し込むわけですが、
ここで一つ注意。オペアンプには、電池のように+と-が存在します。
当然ながら間違えてつけると故障の原因になるので、方向を間違えないようにします。見分け方としては、
さっきと同じ写真をもう1度のせます。
私が黄色い丸を付けたところに、くぼみが存在します。
左のオペアンプを見ると、左側に半円のくぼみと、左下に丸があります。
これが両方ある場合と、片方(大体丸のくぼみのほう)だけしかない場合がありますが、この印があるほうを、ソケットのくぼみがある側を合わせると、正しい方向につきます。
この感覚が、まるでPCの自作の配線や、CPUの向きを合わせるのと同じです。
そのままでは足が入りにくいので、足を少し閉じてやると(人間の足のイメージで想像してください)、入りやすくなります。
さて、装着後は先ほどと同じようにPCに装着して、配線をつなげてあげて、PCを起動するだけです。
一応、このオペアンプ装着後の起動にも、共振するかどうかという問題があるのですが、私も調べているところで、よくわかりません。
ここのあたりは、電子回路をよく知っている方に聞いたほうがいいかもしれません。
まあとりあえず、このオーディオの世界では悪い結果のようです。
異常発熱とノイズで判別がつく、らしいです。
私の今回の環境で起こっている様子はないので、とりあえず一安心ですが。
さて、先ほど「なめてました」というくらいなので、音質は良くなったのだろう、ということですが、
正直、オペアンプを変えただけの同じ環境で、これだけ変わるのか、と驚きました。
弱いと言っていた低音がはっきりと出ています。それだけではなく、高音もそれに負けることなく、きれいに共存しています。
交換前と同じように、Youtubeで作業用BGMのジャズ、ピアノ曲、オルゴールの曲を聴きながらこの文章を打っているのですが、同じようにPCで聞いているとは思えません。
全体的なボリュームも上がっているので、少し音量を下げてもばっちり聞こえます。
素人の耳でこんなレベルです。音に肥えた人がどう感じるかは不明ですが、少なくとも素人の私は大満足です。
価格.comであれだけオペアンプの交換に関して話題が出るわけです。
オペアンプの交換に関してはメーカーページにものっているものの、オペアンプの交換に関する問題は保証対象外なので自己責任になるのですが(オーバークロックと同じです)、個人的な感想からすれば、視聴機器がある程度あれば(少なくともスピーカー付属や1000円~2000円くらいの「鳴ればいい」クラスのモニターでなければ)、恩恵を受けることはできるとは思います。
ちなみに、私が数種類買い集めたオペアンプの組み合わせの比較です。
かっこの中の合計金額は、左側のもの×2個、右側のもの×2個を実店舗で買ったときの金額です。
<初期構成>
LME49710NA+NJM2114D(合計800円)
非常に平坦で、面白みはあまりありません。どちらかというと、高音重視の組み合わせなので、低音好きの私にはものたりなかったのかもしれません。49710はのちの組み合わせでは活躍してくれているので、2114D側の問題でしょうか?
<組み合わせその1>
OPA277AP+LME49860NA(合計940円)
オペアンプ単体で組み合わせた初めてのパターンです。277が低音、49860が高音を担当し、バランスがとれていました。ただ、277の高音の弱さ、曇りが露出して、今聞いてみるとすっきりしない印象を受けます。
<組み合わせその2>
LMA49710NA+MUSES8820(合計1400円)
8820が低音、49710が高音担当です。8820は決して低音が弱いわけではないので、その1での弱点を克服し、さらに力強くなった低音と、曇りのない透き通った高音を聞かせてくれました。49710はデフォルトでの汚名をここで返上しました。
一番お手軽に低音を楽しみたい場合は、このあたりでしょうか。
<組み合わせその3>
LME49990+MUSES8820MA(合計2700円)
49990が49710に変わりました。49990はどんな音でも引き立てる万能選手なので、どの音を聞いてもきれいにならしてくれます。さらに、組み合わせ2で聞こえなかったような音まで拾ってくれています。さすがハイエンドです。
一番の欠点は、本来ならば49990には、はんだ工作が必要な点と、電磁波からカードを保護し、音質悪化を抑えるためのシールドに干渉すること。ネジはとまるので、今までどおり使いつづけられますが。
それに、49990は爆熱ですし。
<組み合わせその4>
OPA827AID+LMA49860(合計4600円)
8820とはけんかしてしまった827ですが、49860のナチュラルな特性でようやくその潜在能力を発揮しました。
非常に艶やかな音が自慢で、聞く楽しさは組み合わせ3に負けません。3と4は同レベルとして扱っていいでしょう。
ただ、827は少し高いので、49990のコストパフォーマンスの高さが浮き彫りになりますが。
組み合わせ2の辺りから、正直、パソコンが音楽プレーヤーの用に思えてきました。ひまさえあればデスクトップの電源をつけて、Youtubeで音楽を再生しています。
作業用のBGMとして、ジャズやオルゴール曲などを流していますが、ピアノの曲やオルゴールと非常に相性がいいので、同じものを何度もさいせいしているのですが、聞き飽きません。
ただ、音響機器の質がよくなると、実際に聞く音源が悪い場合、その「あら」も出てくるので、
さて、いろいろ戸調べて着ましたが、ようやく候補が絞れてきました。
最終的な組み合わせは、おそらく、
・49990+(低音が強いもの)
・827+(原音を忠実に流すもの)
のいずれかの組み合わせになるかと思います。
もちろんどちらも超ハイエンドクラスの製品になるので、ごく一般的なレベルでは話にならないレベルです。
どちらも捨てがたいほどいいものなので、悩みます。
49990と827が同時に使えたらよかったのですが、どちらも1回路のタイプなので、断念です。
できないわけではないですが、非常に面倒なことになるので。
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購入金額
16,480円
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購入日
2012年12月08日
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購入場所
TWOTOP
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