古いノートPC(2012年製)をSSD「INTEL SSD 540s」で復活させてみました。
結果は、見事に成功してまだまだ使用できちゃいそうです。
OSの起動やアプリケーションの起動にかかる時間が短縮されたため、スマホでがんばっていた作業も、ノートPCを使った方が早く快適になったところが一番のお気に入りです。
古いノートPCなので、新しいPCを追加購入することもできましたが、設定や必要なソフトウェアの移行がめんどうで古いノートPCを使い続けていました。
特に仕事で使用するソフトウェアは新しいPCに移行する際には手続きが必要でしたが、今回はHDDをSSDに切り替えただけなので特に追加の設定等も必要ありませんでした。
今回は、HDDをSSDに換装する手順とその結果についてレビューしてみようと思います。
まずは、ノートPCのスペックです。紹介するのも恥ずかしい古さです。
SSDへの換装は、自己責任で!
最新技術を使ったSSD
このSSDが採用したNANDフラッシュはTLCとのこと。最近のSSDで採用例が多く新しい技術の様です。詳しく解説していただけるサイトで勉強してみましたが、専門的なことは良く分からないので自分は以下で理解しました。
- コストパフォーマンスに重点を置いた最近出てきた技術だが、性能についてもこれまでの技術に引けを取らない。
- 記録密度を高めることで実現できた。最大で1TBのモデルも実現。
- ただし、技術の特性上、寿命が犠牲になっている可能性がある。しかし、ほかのメーカーも含め採用例も多く、一般的な使用については問題ない。本製品だと、メーカーが5年の保障を付けて販売している。
机上性能
SSDはIOPSという基準で性能を比較するそうです。
IOPSとは、(Input/Output Per Second)の略で1秒あたりの性能を測定したものみたいです。
これも難しいことは抜きにして、大きい方がいいと理解しました。
「INTEL SSD 540s」の性能については、メーカーのホームページに記載がありました。
参考:http://www.intel.co.jp/content/www/jp/ja/solid-state-drives/solid-state-drives-540s-series.html
容量ごとに性能に差がありますが、これもSSDの特性とのこと。この一覧を見ると、容量は180GB以上を購入すると性能的にも満足できそうです。
実際にどれぐらい早いのか同じ2.5インチサイズのSSDで比較比較すると、IOPSは、高級なハイスペックな製品でも高くても90,000を超えるか超えないかが上限みたいです。
ホームページでの調査結果ですが、売れ筋の商品と比較してみました。(独自調査のため間違い等はご了承ください)
当たり前ですが高いものは高性能です。
ですが、「INTEL SSD 540s」も負けていないことが数値でもわかっていただけると思います。発売間もないこと、メーカー保証の長さなどの安心感、何よりこの性能の高さを顧慮して考えれば「INTEL SSD 540s」は十分にコスパがいい製品だと思います。
換装に適したSSD
あまり意味はないかもしれませんが、換装前のHDDと「INTEL SSD 540s」を比較してみました。ベンチマークについては、OSがインストールされている同じ条件で測定したいので後程、紹介します。
ここで確認していただきたい点は、厚さの違いです。
ハードディスクは、7mmと9mmのものがあります。SSDは7mmの製品が多いため厚さに若干の違いがあります。厚さが異なる状態で換装してしまうと、隙間ができて最悪振動で壊れる可能性があります。
今回の「INTEL SSD 540s」は、交換前のHDDと厚さが同じだったため特に考慮が不要でしたが、もし厚さが異なる場合は、スペーサー(厚さを調整するプラスチックのパーツ)も売ってますし、なければ衝撃吸収ができるクッションがついているテープをSSDに貼り付けると対処できます。
SSDは熱をほとんど発しないので、テープを貼り付けても問題ないと考えています。
OSとデータの移行ソフトは無料!
移行ツールは、フリーソフトでも優秀なソフトウェアが多数紹介されていますが、せっかくなので「Intel Data Migration Software」を使用して移行したいと思います。
ソフトウェアのダウンロードは以下から可能です。
https://downloadcenter.intel.com/ja/download/19324/Intel-Data-Migration-Software
対応OSはVISTA以降となっているため、普通の人は問題ないでしょう。なによりメーカーが出しているソフトウェアが無料で使用できるので使用しない手はないと思います。
インストール方法も紹介するまでもありませんが、参考までに手順を紹介します。
30分で完了!
自分は経験があったので30分もかからないでHDDをSSDにOSとデータ移行含めて換装できました。(レビュー用の画像撮影含めて。不要なデータ削除の時間を除く。)
初心者でも1時間かからないと思います。
詳しい手順も記載しますが、ざっくりとやることを紹介します。作業時間は、自分が必要としてた時間です。参考まで。
詳しい移行手順はこちらです。
- 不要なデータの削除
別にやらなくてもいいのですが、せっかくの機会なので綺麗にしましょう。
データが少なければ、移行に必要な時間も短縮できます。 - SSDをノートPCに接続する
HDD換装前のノートPCにUSB接続で「INTEL SSD 540s」を接続します。HDDやSSDをUSB接続する機材は、このサイトを見てくれるみなさんなら1つは転がっているであろうHDDケースで十分です。USB2.0対応製品よりも、ノートPCがUSB3.0に対応している場合はUSB3.0対応製品がおすすめです。USB3.0でデータが多い場合は、USB2.0と比較して時間を約1/10に短縮可能です。
- 移行用のソフトウェアのインストール
移行用のソフトウェアは上記でレビュー済みなので省略します。 - データ移行
3で用意したソフトウェアを使用します。
①ソフトウェアを起動するためアイコンをダブルクリック
③ディスクのクローン作製をクリック
④自動か手動かを選択
今回は自動でおまかせしちゃいました。⑤ソースディスクの選択
HDDが選択されていることを確認してください。⑦設定内容の最終確認を行い「実行」
パーティションも自動で拡張してくれます。特にこだわりがなければこのままで。⑧再起動を求められるので再起動
⑨再起動後こんな画面が表示されます
⑩データコピー完了後、自動的にシャットダウンされます。
- 古いHDDをSSDに換装
ここがいちばん手間ががかかるところです。
自分が使用したノートPCはドライバー1本ですべて作業可能でした。
念のため電源コードははずして作業しましょう。
①ノートPCを裏返してねじをはずします。
②裏のカバーをはずします。
どこか隙間を探して剥がします。
③ねじをはずしてHDDをとりまずします。
④SSD「INTEL SSD 540s」に換装します。
HDDと同じねじ穴がついているので、HDDをはずしたときの手順を忘れないように。
このノートPCには防振用とおもわれるカバーが着いていました。両面テープなので簡単に張り替えできました。
⑤感想が終わったら、裏のカバーをはめてねじをしめて完了 - OS等の起動確認
電源を入れます。この瞬間からSSDの効果を実感できると思います。
期待通りの快適
換装後、電源を入れればHDDと同じデータを、快適なSD環境で操作、観覧可能です。
仕事で使用している低スペックPCなのでゲーム等のベンチマークは動きませんが、データの転送速度とOfficeの起動時間を比較してみました。
スペック通りの性能が出ていないのは、CPUの性能が足を引っぱることも考えられるのでご参考まで。
CrystalDiskMark
換装前
換装後
OSの起動時間
動画で比較してみました。
編集が下手なので見にくいですが起動時間が1/10になりました。
フリーソフトを使ったのでHDDだと起動に1分以上かかり起動画面まで収まりませんでした。
Officeの起動時間
仕事のファイルはすべてOneDriveに保管しているためネットワークの性能が重要になってしまいましたが、体感できるレベルで編集可能になる時間が短くなりました。ファイルを開いてからコーヒーを一口飲む時間は待っていたのですが、いまはOfficeのロゴを眺めるとすぐにファイルを開けるようになりました。
ネットワークを使わないファイルでもテストしてみましたので一覧にまとめてみました。ファイルの中身やタイミングによって時間は変わりますが、私の体験談としてご参考になれば。
結果、4年前のノートPCでもものすごく快適になりました。大きいファイルなどを開く際には特に効果を実感できました。
起動時間が短縮されたおかげでノートPCで仕事をする機会が増えてスマホと違い、Excelの機能をフルに活用して作業ができるため作業時間の短縮にもつながっています。
今回のSSD「INTEL SSD 540s」への換装には大変満足しています。
最後にもう一度、SSDへの換装は自己責任でおねがいします。
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