レビューメディア「ジグソー」

まだだっ…まだ戦えるっ…故障修理したノートPCをSSDで現役に匹敵する性能に。

ウチには僕の仕事柄、幾つかのノートPCがあります。

そのどれもが最新ではなく、ひどいものは10年以上経ったものだったりします。

7年前に購入した20万円するThinkPadも、もはや老齢。今はアナログ音源をデジタルに変換する為程度にしか使用していません。

 

そんなときに、友人がノートPCの修理を依頼してきました。

ところがこれが難物で、

「PCに焼酎をこぼしてしまった」

ために、キーボードはこわれ、HDDも故障。

おまけにバッテリーも死んでいます…よくこんなの使ってたね(^^;)

 

友人にはすみやかに新しいノートPCを購入するように勧めたところ、用途にあったものを比較的安価で購入しました。

 

残ったのは、キーボードとHDDが壊れたノートPC。

しかしこのノートPC、この2つがなんとかなれば、まだ使えます。

捨てるとお金がかかるこの時代。友人にダメ元で「頂戴」とお願いしたところ、二つ返事でいただくことが出来ました。

 

HDDは自宅に余っているものがあったので、それをあてがい、

キーボードはネットで探すと、その後期モデルの交換品が販売されていたのでそれを購入。

バッテリーは…高いのと、まずもってバッテリーで使うことがないので、そのまま。

OSはWindows 10をクリーンインストールしました。

 

こうやって、うちにどうにか戦力になるノートPCが参入しました。

 

しかし。

 

そこは年代相応、しかもHDDなので、やはりどこかしら「もっさり感」は否めません。

ここぞ、という時に、どうもイマイチな性能。

 

だがっ…今うちでギリギリ戦えるのはコイツだけっ…

なんとか、なんとか性能アップできないものか…

 

と思っていたところ、今回Zigsow様のご厚意で、SSDをご提供いただきました。

しかも Intel

 

というわけで、HDDからSSDに換装し、その性能差を体感しようと思います。

 

ソリッドな本体

今回送られてきたSSDはこちらになります。

以前、同じくモニターレビューさせて頂いた、

このSSDよりも簡素なパッケージになっています。

また、本体の意匠も代わり、模様が無くなってソリッドな感じになっています。

ひとしきり眺めたところで、換装作業に入ります。

更新: 2016/07/19
導入難度

イマドキの換装はお手軽!

星が1つということは、「めっちゃ簡単」ということです。

誤解のなきよう(^^;)

 

今回のターゲットPCはこちら。

2010年製のNEC LAVIE LS550/AS6R です。

CPUがCore i5 430Mですから、Nehalem 世代。今から実に5世代前のCPUになります。
RAMは4GB。
「5世代前のCPU」って書くと、それ使えるの?って感じになるかもしれませんが、Web/Mail/リモートコンソール/ちょっとしたゲーム/Office Suiteといった、一般的な用途だったら、十分使えるんですよね。

難点は本体が重たい程度です。

現環境をSSDにコピー

まずは、クローンソフトウェアを使って現在のHDDの内容をSSDにコピーします。

TrueImageなどの有料ソフトウェアなら安心なのですが、Freeのもので行うことにしました。
また、Intelのサイトから入手できるソフトウェアもあるのですが、他の方のレビューでもあったように、どうもこの環境では上手く移行できませんでした。

更に、いつも愛用しているEaseUs Todo Backup Freeもダメだったので、今回はAomei backupperというソフトを使ってコピー作業を行いました。

昔ですと、ブートCDなりDVDなりを作成し、HDD環境で起動しないようにして移行するのが定石でしたが、上記のソフトウェアはどれもHDD環境で起動した状態でコピー作業が行えます。
これは非常に楽ですね。

コピー作業するに当たっては、以下のようにUSB接続のSATAアダプタを使ってSSDを接続しました。

結構な年代物で、USB 2.0なので、速度は遅いですが、使えるのでまだ愛用しています。

この状態でHDD環境で起動し、USB接続すると、SSDの初期化が行われます。
この時に注意するのは、

「GPT形式ではなく、必ずMBRで初期化すること」

です。これを間違えると、コピー作業を行っても起動しません。

ここまで行ったら、Aomei backupperをインストールし、起動します。

このようなウィンドウが表示されますので、ウィンドウ左のメニューから「クローン」を選択します。

次に「ディスククローン」を選択して、

ソースを選択します。
当たり前ですけど、必ずHDD側を選択します。今回は新品のSSDだったので、間違えっこないんですけども、例えば流用する場合などは間違えると致命的なことになりますので、注意が必要です。

ターゲットディスクを選択します。
この場合はSSDですね。

スクリーンショットを取り損ねたのですが、このままクローンを開始してしまうと、最初の500MBの領域を大きく取られてしまいます。
上記の画像の「ディスク1」をクリックすると、クローン結果のパーティション配分調整ができますので、その画面で調整します。

調整が終わったら、この画面に移行し、「開始」をクリックします。
スクリーンショットでは、「SSDを最適化するにはパーティションを合わせる」にチェックが入っていますが、実際にはチェックは外しました。

あとはコピー完了を待つだけです。

元のHDDが500GBと、ほとんど同容量だったので、2時間くらいで終わりました。
何か他の用事を済ませるとか、くつろいでいれば終わります。

SSDに入れ替える

コピーが終わったら、次は物理的にHDDとSSDを入れ替える作業です。

今回のターゲットであるノートPCは、バッテリーを外したらすぐにアクセスできる位置にあります。

これがあるので、使えないバッテリーを外せないのです…

バッテリーを外せば、そこそこ軽くなるとは思うのですが、そこまでの勇気はまだないので、そのまま使っています。

バッテリーを外し、画像に映っている2本のねじを外します。これがHDDを固定しているねじになります。

ピントが上手く合っていませんが、HDDの挿入口はこんな感じです。
ナイロンのタブがありますので、それを引っ張ればHDDが取り出せます。

今まで使っていたHDDと、今回のSSDです。

今まで使っていたHDDは、比較的最近の薄型モデルだったので、スペーサーをつかって合わせていました。
今回のSSDも、このHDDと同じ高さでしたので、スペーサーをそのまま流用し、本体に装着します。

後は手順を逆に行っていけば、換装完了です。

動作している環境をそのままSSDに移行する場合は、

  • クローンソフトウェア
  • SATA/USB変換アダプタ(ケースでも可)
  • ドライバー

があれば、作業は簡単にできる、ということです。

 

この辺りは、もはや常識になりつつありますし、今更語るほどのことではないのですが、一つだけ助言させていただくならば、

 

移行は細心の注意を払って行いましょう

 

ということくらいでしょうか。

 

例えば、

コピー作業でソースのHDDの指定を間違わないように、くどいくらい確認するとか、

換装した後も、起動や動作が確認できるまで、元のHDDはそのまま置いておくとか、

「万が一」を頭に入れた作業を行った方が、大体幸せになれます。

更新: 2016/07/19
性能

「残念な」SATA 2.0でも、これだけ違う!

今回ご提供頂いたSSDは、SATA 3.0(6.0Gbps)に対応していますが、残念ながら今回のノートPCはSATA 2.0(3.0Gbps)の転送速度しかサポートしていません。

ですので、パワーアップも半分、ということになります。

 

起動時間の差

まずは起動時間の計測です。

今回は時間が無かったので、おおよその時間をストップウォッチで計測しました。

結果、

  • HDD:約1分40秒程度
  • SSD:約30秒程度

と、大きな差が出ました。

正直、ここまで差が出るとは思っていませんでした。Windows 10だからでしょうか。

 

ベンチマーク

次に、お決まりのベンチマークです。

ベンチマークには、定番のCrystal Disk Markを使用させていただきました。

ノーマルは華が無いので、Sizuku Editionにしてみました。

 

まずはHDD時です。

まぁこんなもんですよね、という数値です。

次に、今回のSSD。

個人的に、0fillのベンチマークに意味があるとは思えませんので、双方ともRandomを使用しています。

全体的な性能が飛躍的に上がっているのが、数値からお分かり頂けると思います。
シーケンシャルR/Wでは約2.5倍、ランダムR/Wでは更に約60倍から200倍近い数値が出ています。

特に従来のSSDでは弱いとされていた、ランダム読み書きの数値には驚きました。
さすがIntel、といったところでしょうか。

更新: 2016/07/19
総評

古いノートPCの復活には欠かせないアイテム。

SSDに換装して暫く使用してみましたが、今までのもっさり感がうそのように解消されています。

Office Suiteの起動や、他のアプリケーションの起動の速さもそうですが、特にゲームを行った場合は顕著です。

 

ゲーム、と言っても、デスクトップのように大きなリソースを必要とするものは動作は難しいでしょうが、僕がちょいちょい遊んでいる、Steamの「FTL:Faster Than Light」というシミュレーションゲームのような、2Dグラフィックのみのゲームは、非常に快適にできるようになりました。

 

(このゲーム、昔の「スタートレック」というゲームを進化させたようなゲームで、非常に面白いのでオススメです。安価ですし、有志による日本語化も行われています。難点は、難しいことくらいでしょうか(^^;))

 

今はメモリも安価になりましたし、SSDも安価になりました。

2010年製のノートPCでも、これらのリソースを潤沢に与えてやれば、まだまだ使えます。

具体的には、あと5年は余裕で使えそうです。

 

昔はSSDというと、寿命に問題が…とか言われていましたが、今はヘタをするとHDDよりも長寿命なSSDになっています。

 

もしこのノートが壊れても、たぶんこのSSDは壊れないでしょう。

 

ノートPCはSSDで、

デスクトップPCではシステムなど、高速にアクセスする必要があるデータはSSDに、大容量コンテンツはHDDに、という使い分けを行い、心配であれば定期的にバックアップを取るように運用すれば、全く問題ないと思います。

 

CPUの性能もどんどん上がっていますが、とはいえその性能を体感できるほどではなくなっています。
また、RAMを増設しても、思ったより性能の向上が実感できない場合もあります。
(OSが32bitですと、4GB以上は増設しても認識しないので、それ以上のRAM増設はあまり性能向上に寄与しませんが)

 

こうなると、一番のボトルネックになっているのは記憶装置周り。

 

移行もお手軽、価格もお値ごろになってきていますし、

SSD、いいですよ(^^)

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