最近購入したThinClient 。
いわゆるパソコンとしてではなく、ゲストPCや図書館の検索機等
特殊用途でしか使われない製品ではあるが
汲み取っていくと、13.3インチのノートパソコンとほとんど変わりはなく
シン・クライアント専用の設計はされておらず、2.5インチのドライブを搭載できる利点
つまり、ノートパソコンとして本格的に使えるということがわかる。
しかも、SocketタイプのCPUを搭載しているので
CPUやメモリも強化することが出来る超拡張型パソコンなのだ
このパソコンにはWindows OSは提供されていない。
Windows Embeddedという機能制限されたOSでしかHPは提供していない。
出来ることといえばWindows7や10等のインストールメディアが必要になるということ。
Windows7はDSP版を購入する必要等があるしWindows10ももちろん購入が必要だ。
クリーンインストールしたうえでしかこのパソコンは使用できない。
だからこそ純粋なWindows10や7を使用することが出来る、
Windows7は少し手間が掛かるが、Windows10は本当にスムーズにインストール出来る。
それではSSDの搭載~Windows10のインストールまでをレビューしていこう
SSDの取り付け
6360TのSSDの交換は歴代ノートパソコンの中でも
トップクラスに交換しやすい。
裏面のレバーを引き、バッテリーを外し、もう片方のレバーを引くと裏蓋を外せる。
簡単だ。
そのあと、ドライブをドライバーでネジを外し、SSD(4GB)を取り外す
その後、SSDを取り付けする。非常に簡単だ。
元通りにし、蓋を閉め、バッテリーを取り付けする。
初見の人でも10分もかからず交換が可能だ。
↑ もともと装着されていた4GBのSSD
それを取り替えるだけで換装は終了
下手に細かく説明するより実際に試みたほうがわかりやすいだろう
フラッシュメモリドライブを用意しインストール
Windows7の場合はUSBDVDドライブとインストールディスクを用意
Windows10もUSBDVDドライブでインストールは可能だが、USBメモリでインストールドライブを用意することが可能。
まったくPC環境がない場合はUSBブートドライブを用意することは出来ない。
家電量販店や、PCショップなどでOSを買う必要があるだろう。
USBメモリでインストール
↑グラフィックドライバ適用後
インストールを行うと、8割以上ドライブが自動的にインストールされる
無線LANも適用されているので、ネットワークを繋げばすぐに使用できる
(グラフィックドライバはネットワークに繋がってないと適用されない)
適用されていないドライバは複数あるが、無くても普通に利用可能だ。
もともと6360Tは指紋センサーやWEBカメラは搭載されていないのでドライバを用意する必要はない
HPのホームページ上からドライバを用意出来る
HP独自のユーティリティがたくさんあるが、無くても特に支障はない
もちろん6360TはWindows10のサポートはもとからないので
HPのユーティリティを無理して入れる必要はないかもしれない。
Windows10をインストールしたうえで出来ないことは
「ファンクションキーで輝度調整が出来ない」←回避可能
ファンクションキーアシスタントをインストールすれば
ファンクションキーもすべてつかえるようになるらしいけど
ファンクションキーを使ったりすると3~5秒後に 画面上に調整エフェクトが出て邪魔なので
あえて入れていない。
それにWindows10なら 通知ボタンを押せば簡単に輝度調整出来るボタンがあるので
こちらのほうが楽だ。
実際に使用してみて
圧倒的に快適になります。
Celeron B810なので CPUの性能の低さ自身が目立ってくるが
各アプリが安定して高速起動するので作業が快適になりました。
そしてHDDの嫌な駆動音も無く、CPUファンも静音なので
静かなノートパソコンとして2016年現在 2011年のローエンドスペックが第一線立てるとは……
ただしゲームは変わらず快適にはなりません(笑)
CPUとグラフィックが貧弱なので限界があります。
メモリも8GBにしているのでSSDとメモリが突き抜ける結果になりました。
ゲーム以外は快適というマシン
普通にノートパソコンとして活躍できそうです
クアッドコアの13インチノートパソコンへ進化
Celeron B810は1.5GHzのデュアルコア 不満はある。
ならばいっそのこと SandybridgeのハイエンドCPU
Core i7 2760qmを搭載すればどうなるかと……
クアッドコアでありながら 2.2GHzなので
定格で既に Celeronに勝ってる
だけど対応できるかどうかはわからない
ただし同じ Socket G2ということだけを信じ
ヤフオクで中古で購入(ES品ではなく正規品)
装着は非常に簡単だった。
シルバーグリスを購入し
いつものように裏蓋をあけ
CPUファンを外す(ネジはふたつ)
ファンを外したらCPUクーラーのネジ4つを外す
すると簡単にCPUクーラーは外れる。
CPUを取り出し、マイナスドライバでCPUのロックを解除
取り外し交換(ピンタイプなので交換は要注意)
グリスを付けクーラーを取り付け終了
簡単すぎる……
ヘタすれば自作PCのCPU交換より簡単。
今時のノートパソコンにはない非常に簡単な改造でした。
クアッドコアで隙のない実用的PCへ……
クアッドコアはもちろん HD Graphics 3000に強化されたため
現行のMacbookクラス(グラフィックはさすがに劣るかもしれないが)の性能が上がり
スコアも7.5まで上昇
ゲーム以外は超快適に性能強化
3Dゲームはもちろん厳しいが、2Dゲームは最強クラス
また、フォトショップやクリップスタジオが非常にスムーズに起動し快適に操作出来る
そのバックグランドでブラウザを処理しても重くならない
SSDとCPUの性能が相互作用し最強クラスのノートパソコンになった気がする
最強ではないが、強のノートパソコンといえよう。
ただ65WのACアダプタだと 電力が足りないので
充電しながらの急速充電駆動を視野にいれるなら 120WのACアダプタ
駆動と低速充電のみを考えるなら90WのACアダプタを用意しないと
ヘタすれば故障の原因や 強制シャットダウンの危険性があるので
クアッドコア換装の時は必ず準備しよう。
バッテリーを外すのであれば65Wでも使用可能だが、安定性を考えるとおすすめ出来ない。
BIOSで急速充電の設定をオフにすれば90WのACのアダプタでも安定して充電可能だ。
その代わり充電スピードが遅くなるので、頻繁に持ち運ぶとなると不満が出ると思います。
感想
iMac 5k HDD 27インチモデルより快適だ……
OS起動直後にiTunes Chromeを立ち上げるラグが全然無い。
SSDなので容量が不安になるかと思ったが
最近は480GBとかがお求めやすくなっているので
このノートパソコンにクアッドコア かつ 480GBのSSDが乗っかっているということにニヤニヤを感じる
5年前パソコンショップで注文すれば20万クラスのノートパソコンが
こうして手元で気軽に動かせる楽しさ
時代は進歩したなぁとただただ思いました。
13インチノートパソコンにクアッドコアと高速SSD駆動が可能なPCを
かなり少ない予算で確保出来る機会が増えたことに感謝します。
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