レビューメディア「ジグソー」

3年前に購入した「ASUS N56VJ」で SSDに換装してみた

 今回 インテル(R) SSD 540s シリーズ 480GB(以下「SSD 540s」とも表記します)に換装するノートPCは 2013年の正月に衝動買いした「ASUS N56VJ」です。

 

 

 「ASUS N56VJ」での換装手順のみを知りたい方は、【換装手順】からお読みください。

 

 「ASUS N56VJ」の主な仕様は以下の様になっています。

 

  ・Windows 8 64ビット → Windows 10 HOME 64ビット アップデート済み
  ・インテル Core i7-3630QM プロセッサー 2.40GHz
  ・12GBメモリ(DDR3-1600)
  ・750GB(Momentus XTソリッド・ステート・ハイブリッド・ドライブ(SSHD))
  ・NVIDIA GeForce GT 635M 2GB
  ・1,920×1,080ドット 15.6型ワイドLED液晶
  ・IEEE802.11b/g/n、Bluetooth 4.0
  ・ブルーレイディスクドライブ(BDXL 対応)
  ・重低音サウンドを楽しめる外付けサブウーファー
  ・幅380mm×奥行き255mm×高さ27.3~34mm
  ・約2.7kg
  ・バッテリー駆動時間約4.9時間

 

 衝動買いとはいえ少しでも長く使える様にそれなりの仕様で選んだつもりでしたが、SSHDが期待外れ過ぎでした....

 

 SSHDは SSDと HDDの良いとこ取りといううたい文句だったと思うのですが、その後に購入した USB 3.0接続の外付け HDDでベンチマークを取ってみたらそれよりも少し遅いくらいで、HDDとの違いが感じられません。
(細かく見れば 4Kの Read/Writeの結果が SSHDの方が速かったりしますが、体感出来ません)

 

 特に速度の違いを感じるのは OSの起動速度だと思いますが、HDD起動の他のPCと変わらずガッカリでした(--;

 

 もちろん ASUS N56VJも SSDに換装しようと思った事はあるのですが、私が普段メインで使っているPCはデスクトップですし、ASUS N56VJの底面を見てもネジの頭が見当たらず分解は躊躇われ特に拡張する事はありませんでした。

 

 更にその後、同等スペックのノートPCを入手しそちらの方が拡張性が高かったので、ASUS N56VJの使用頻度は低くなり時々 Windows Updateのために起動するだけくらいまでになっていました。

 

 それが今春から息子がオンライン学習講座で使うようになり、一気に使用頻度が上がりました。
 そうなると私がメンテナンスをする事になるのですが、現在では他の使用PCは全て SSDにしているので、ディスクの遅さが大変気になっていました。

 

 そして今回インテル(R) SSD 540s シリーズのプレミアムレビューを機に ASUS N56VJの裏蓋を開ける方法を調べてみると、ネジ留め部分に両面テープでゴムのキャップが貼られているだけで簡単に SSHDにアクセス出来る事が分かり応募したのでした。
(ASUS N56VJ購入当初に調べた時には裏蓋の開け方などの情報はまだ見つかりませんでした)

更新: 2016/07/09

【製品仕様】


 

 PCの知識は昔取った杵柄な程度ですので詳細は他の方に任せるとして、SSD 540sの製品仕様等を見ていて「TLC」という聞きなれない単語が気になりました。

 

  ※Intel(R) SSD 540s Series (2.5-inch) Product Specification

 

 調べてみるとフラッシュメモリへの記録方式の名称で、他に「SLC」、「MLC」という方式があるようです。

 

 大雑把に「SLC」、「MLC」、「TLC」の違いはそれぞれ 1つのセル(記憶素子)に書き込めるデータ量が右に書いている方式ほど多く、その分容量の大きいモノを作り易くなります。

 

 それならば「TLC」が一番優秀そうですが、1つのセルに沢山書き込めるという事はその分 1箇所にアクセス回数が増えるという事でその分寿命が短くなってしまいます。
 また、速度に関しても「TLC」 < 「MLC」 < 「SLC」となっており、「TLS」方式が一番遅くなります。

 

 価格は「TLC」方式の方が安く作れるそうですが、耐久性や速度を考えたらどうなのかと心配になってしまいます。

 

 詳しい方だと「TLC」方式は怖くて使えないという時代もあったようですが、日進月歩で進化している世界ですので耐久性を比べた時に、1年前に発売された「MLC」方式の SSDよりも新しい「TLC」方式の SSDの方の性能が上という事も起こっています。

 

 また速度に関しては SSDに内蔵されているコントローラー次第だそうで、現在は「TLC」方式でも十分な速度が出ており、一般ユーザーならば書き込み方式はあまり気にする必要は無いでしょう。

 

 これを踏まえて、インテル(R) SSD 540s シリーズ 480GBの主な製品仕様を見ていきます。

 

 1日あたりに書き込めるデータ量40GBとなっており、2年前にインテル(R) SSD 730のプレミアムレビューをさせていただいた時には「MLC」方式でも 20GBが標準でしたので、十分な数値です。

 

 そして平均故障間隔(MTBF)160万時間となっており保証期間5年ですので、十分な耐久性があると見て良いでしょう。

 

 速度に関してはシーケンシャルRead(128KB) 560MB/sシーケンシャルWrite(128KB) 480MB/s とこれまた十分な速度が出ています。
 これは SATA III(6Gb/s)接続した時の値ですので、古いPCに換装した場合に SATA II(3Gb/s)接続だと半減してしまいます。
 それでも HDDの速度と比べたら倍増しますので、十分換装する意味はあります。

 

 今回換装を行なう ASUS N56VJは SATA IIIですので、仕様に近い値を期待できます(^^

 

 仕様を見る限り、毎日何ギガも書き込みを行なっているようなヘビーユーザーや少しでも良いモノを買うのにお金に糸目を付けないという人でもない限り、「TLC」方式だからと言って購入の選択肢から外すのは愚かな行為でしょう。

 

 ネット検索して「TLC」方式について調べると、「TLC」方式だからダメと書かれているページが数多く見つかりますが、軒並古い情報ですのでいつに書かれたものなのかもしっかり確認しましょう。

更新: 2016/07/11

【外 観】


 

 

 箱から中身を出すと、静電気防止袋に入った本体と説明書が段ボールに挟まれて入っていました。

 今まで使ってきたインテル製SSDと比べ簡素で、廉価なシリーズだとうかがえます。

 12ヶ国語で書かれている説明書にある日本語は大したことが書かれていませんでしたが、唯一情報として有用な「データ移行の方法」はリンク先を見ろと URLがあったのですが、該当URLは存在せずエラーページに飛ばされてしまいます....

 

 ここは間違えてはいけないところでしょう(--;;;

 

 これでは折角インテルのホームページから移行ツールやユーティリティがダウンロード出来るのに、知らない人も多いことでしょう。
(実際に初めてインテルの SSDを換装した時も説明書にはデータ移行ツールの記述は無く、私は移行ツールの存在に気付きませんでした(^^;)

 表の金属ケースが安っぽい感じですが、裏側は今までと同じ感じの素材ですね。

 重さは実測 63gありました。

 箱の中身が SSD本体のみというのは、既に周辺機器を持っている者にとっては良いのですが、初めてSSDを換装したいという者にはちょっと敷居が高く感じると思うんですよね。

 

 出来れば、SATAケーブルとのセットや SATA-USB変換ケーブルとのセットなどバリエーションがあると良いと思います。

 特に廉価なシリーズだからこそ初心者も手を出し易いと思います。

 

 続いては、いよいよ SSDの換装作業に入ります。

更新: 2016/07/11

【換装手順】


 

 今回元々のディスクは SSHDですが、ストレージの種類による手順は他のストレージ(HDD、SSD)であっても変わりません。

 

 それよりも気になるのは、SSD 540sよりものディスクの方が容量が大きく、更にパーティションも切られています

 

 安心してください、換装先の容量が小さくても大丈夫なんです。

 

 最近のデータ移行ソフトは頭が良く、移行先の容量が小さくともパーティションが切られていようとも自動でサイズ計算して、元の容量の比率でパーティションサイズ分けしてくれ移行できるんです。

(ただし使用データ量が移行先データ容量を超える場合は通常事前にデータを移動させておく等必要ですが、データ移行ソフトによっては移行作業内で一部のデータを移行させずにデータ移行する事が出来ます。今回はその方法を行ないます。)

 

 インテルでは SSD購入者向けにホームページから移行ソフトをダウンロード出来るようになっているので、大抵の場合はこちらを使えば問題ないでしょう。

(PCによっては上手く動作しないこともあるようなので、その場合は他のフリーソフトや市販のソフトを使う必要があります)

 

  ※Intel(R) Data Migration Software

 

 上記データ移行ソフトは、インテル製の SSDが PCに接続されていないとインストール及び動作しませんのであしからず。

 

 それでは本題の手順ですが、以下の流れで行ないます。

 

 1. SSHDから SSD 540sにデータを移行する

 2. SSD 540sに入れ替える

 

 作業に必要なモノは、以下の通りです。

 

 ・データ移行ソフト

私は先の「Intel(R) Data Migration Software 」を使いました。

 

 ・ドライバー(セット)

裏蓋を留めているネジに付いているゴムキャップを外すためにも、精密ドライバーを今回使いました。

 

SATA-USB変換ケーブル(又は 2.5型SATA用 HDDケース等)

私は他社製SSDに付属していた SATA-USB変換ケーブルを使用しました。

 

 

 

特に変換ケーブルなど持っていないようならば、HDDケースを入手する事をお奨めします。

 

HDDケースならば交換して余った SSHDを外付けHDDとして利用する事が出来ます。

購入する場合は必ず USB3.0対応のモノにしましょう。USB2.0だとデータ移行時間が大変遅くなってしまいます。

 

 他に、ネジを無くさない様に小皿など用意しておくと良いでしょう。

 私は区切りも有りちょうど良いのでドライバーセットのフタを利用しています。

 

 続いては実作業に移ります。

更新: 2016/07/11

1. SSHDから SSD 540sにデータを移行する


 

 先にダウンロードしておいた「Intel(R) Data Migration Software 」をインストールする前に SSD 540sを PCに接続します。

 接続せずにインストールを行なおうとするとエラーが表示されます。

 

 

 SSD 540sを接続した状態で「ディスクの管理」画面を見ると次の様になっています。

 元々の SSHD(ディスク0)はいくつにもパーティション分割されており、「ディスク1」の未割り当てのディスクが SSD 540sです。

 「Intel(R) Data Migration Software 」では、フォーマットせずにこのまま作業に入れます。

 

 ダウンロードしたファイルを起動するとインストール画面が表示されるので[インストール]をクリックします。

 

 

 

 しばらくするとインストールが完了し、完了画面が表示されるので[閉じる]をクリックします。

 

 

 続いてインストールされた「Intel(R) Data Migration Software 」を起動します。

 

 

 

 ライセンス許諾画面が表示されるので[同意する]にチェックを入れ[OK]をクリックします。

 

 

 

 開発元(Acronis)のユーザー登録画面が表示されるので[I agree to Acronis Privacy Statement]にチェックを入れ[Register Later]をクリックします(ユーザー登録されません)。

(名前とメールアドレスを入力し[Register Now]をクリックでする事でユーザー登録されますので、好きな方を選んで進めて下さい)

 

 やっとホーム画面が表示されます。

 

 

 

 今回は丸々ディスク内容を移行しますので「ディスクのクローン作成」をクリックします。

 

 

 特に問題が無ければ「自動(推奨)」にチェックを入れ次に進めれば良いのですが、今回は[D:]ドライブにある一部のデータ(フォルダ)だけコピーしない方法を見ていただきます。

 「手動」にチェックを入れ[次へ(N) >」をクリックします。

 

 

 移行元ディスクを選択します。

 [ディスク1]をクリックし選択してから[次へ(N) >」をクリックします。

 

 

 移行先ディスクを選択します。

 [ディスク2 - 未初期化]をクリックし選択してから[次へ(N) >」をクリックします。

 

 

 

 移行方法の画面が表示されるので[手動]にチェックを入れ[次へ(N) >」をクリックします。

 

 

 SSD 540sの移行完了後のパーティション分割状況が表示されます。

 パーティションサイズが元の[C:]ドライブが「278.6GB」→「175.1GB」、[D:]ドライブが「398.2GB」→「250.2GB」になっているのが分かります。

 

 ここで[D:]ドライブにあるデータを移さない様にするため画面左下の[除外する内容]をクリックします。

 

 

 元のディスクのフォルダー内容が表示されるので、移行しないフォルダー名の前にチェックを入れます。

 今回は[D:]ドライブの内容全てを移行しないようにするために「Data(D:)」の前にチェックを入れてから、「ディスクレイアウトの変更」をクリックし前の画面に戻ります。

 

 

 「NTFS(Data)(G:)」の空き容量が先の容量より「1GB」増えているのが分かります。

 [D:]ドライブにパーティションサイズ以上のデータが入っていて一部データを残して移行したい場合は、「NTFS(Data)(G:)」の空き容量が出来るように調整して除外してください。

 

 続けて[次へ(N) >」をクリックします。

 

 

 クローン作成する概要が表示されるので、問題が無ければ[実行(P) >」をクリックします。

 

 

 処理が実行され、しばらくすると再起動を促すダイアログ画面が表示されます。

 

 

 [再起動]をクリックする事で、PCが再起動されディスクのクローン作業が始まります。

 

 

 この後、8分程で完了すると表示されたのですが、実際には 20分程かかりました。

 

 

 また、シャットダウンするにチェックを入れませんでしたが、クローン作成終了後 PCはシャットダウンされました。

 

更新: 2016/07/11

2. SSD 540sに入れ替える


 

 続いてはストレージの交換作業を行います。

 

 動画の方が分かり易いと思うので、作業の様子を撮影しました。

 

 

 ポイントの部分を流れに沿って補足します。

 

 まずショートや誤動作防止のためバッテリーを外します。

 

 ストレージの入っている裏蓋のネジは下の画像の〇で囲った部分にあります。

 ゴムキャップが両面テープで貼りついているので、一番細いマイナスドライバーでひっかけて取り除きました。

 

 裏蓋の右側が少し硬い感じでしたが、水平に引く事で簡単に外れます。

 

 SSHDはトレーに固定されているので、トレーを固定しているネジを外します。

 トレーを外す時には少し斜め上に引っ張る事ですんなり外れます。

 水平に引くとトレーが周囲に引っ掛かり、トレーが抜けません。

 

 続いて SSHDをトレーから外します。

 SSD 540sをこのトレーに固定する時は、「intel」のロゴが入っている面を上にし、端子がつまみのテープと反対側に位置するようにします。

 後は外した時と逆の手順で取り付けていくだけです。

 

 途中撮影や作業途中で席を外さなくてはならない事があったのですが、それを除いたらクローン作成時間含め実質30分くらいの作業でした。

更新: 2016/07/11
満足度

【換装前後速度比較】


 

 

 まず CrystalDiskMarkで換装前と後のディスク速度の違いを見ていただきます。

 

 〇換装前

SSHD

 〇換装後

SSD 540s
SSD 540s

 

 何度か計測するとシーケンシャルReadが 500MB/sを超えたり、512Kの Writeが 400MB/sを超えたりしましたが、残念ながら仕様値には届きませんでした。

 それでも十分体感できる速度の違いで、特に Windowsの起動速度がまるで変わります

 

 BootRacerを使用し起動速度を計測してみました。

 

 

〇換装前

  

 計測ソフトを入れた直後は初期ブートに時間がかかりましたが、大体「ログオンまでの時間」が 34秒「ログオンからデスクトップ表示までの時間」が 27秒くらいで落ち着いていました。

 

〇換装後

  

 

 

 初回のみ「ログオンまでの時間」が 8秒かかりましたが、その後ずっと 7秒で起動しています。

 「ログオンからデスクトップ表示までの時間」は この後も 28秒くらいで落ち着きました。

 

 「ログオンからデスクトップ表示までの時間」が 1秒遅くなるというまさかの自体でしたが、「ログオンまでの時間」が 34秒 → 7秒という大幅な短縮で、全ての起動処理が完了するまでの短縮時間以上に短縮した様に感じられます。

 

左上の小さい枠が換装後

 

 最初の画面が出るまでの PC起動の様子を撮影したのですが、実際は換装前の「ログオンまでの時間」ほどはかかっていない様に見えますが、BootRacerの値はシステム上の数値ですので起動用のタスクが裏で動いているという事でしょうか。

 

 とにかく起動だけでなく、終了時も完全にシャットダウンするまでの時間が短くなり SSD 540sを入れた事による満足度はかなり高いです。

更新: 2016/07/11

【閑話 1】パーティション結合方法


 

 今回[D:]ドライブのデータを移行させない方法を見ていただきましたが、そもそも[D:]ドライブがいらないなら[C:]ドライブの 1パーテーションだけにすれば良いんじゃね?って思われたかと思います。

 

 有償のデータ移行ソフトで OSの入っているパーティションだけ移行出来るモノもあるようですが、パーティションの結合が OS標準機能で行なえますので、この為だけに有償ソフトを購入するのはもったいないです。

 

 OS標準で出来るなら換装前に 1パーティションにした方がクローン作成時間が多少短縮できるような気もしますが、元の SSHDを丸々残したかったのとパーティションが分かれていても簡単にクローン作成出来る事を見ていただきたかったので、先に 1パーティションにする事はしませんでした。

 

 手順は換装後の SSD 540sで見ていただきます。

 

 操作は「コンピューターの管理」にある「ディスク管理」から行います。

 

 先に「ディスク管理」画面を提示しましたが、[C:][D:]ドライブ以外にもいくつにもパーティションが分かれています。

 今回「回復パーティション」を削除しますので、よく分からない方はそのままにしておいた方が良いでしょう。

 

 パーティションの結合と書きましたが、実際はパーティション同士を結合するのではなく未割り当ての領域を作り(パーティションの削除)、残したいパーティション([C:]ドライブ)を拡張する事で行ないます。

 

 そのため[D:]ドライブにデータを残したまま[C:]ドライブに結合する訳ではないので、[D:]ドライブにあるデータは一旦他のディスクなどに退避させておく必要があります。

 

 またパーティションを拡張するには、結合したいパーティションの右隣に「未割り当て」の領域がある必要があります。

 今回の場合は「OS(C:)」の右隣以降を全て削除します。

 

 

 まず削除したいパーティションの上でマウス右ボタンをクリックしメニューを表示させます。

 メニューの中から「ボリュームの削除(D)」を選択します。

 

 

 [はい(Y)]をクリックします。

 

 

 [はい(Y)]をクリックします。

 これで選択したパーティションが削除されますので、繰り返し作業を行い「OS(C:)」の右側が全て未割り当ての状態にします。

 

 

 続いて「OS(C:)」上でマウス右ボタンをクリックしメニューを表示させます。

 

 

 メニューの中から「ボリュームの拡張(X)」を選択します。

 

 

次へ(N)]をクリックします。

 

 

 「ディスク領域(MB)を選択」の値が「最大ディスク領域」と同じ値な事を確認し、[次へ(N)]をクリックします。
 (デフォルトで拡張できる最大値が入っています)

 

 

すぐに完了確認画面が表示されるので[完了]をクリックします。

 

 

 これで[C:]ドライブを拡張する事が出来ました。

 

 「ディスクの管理」での作業は最悪 OSが起動しなくなる事もあるので、よく分からない方は行わない方が良いでしょう。

 

 ただ今回の場合は元の SSHDが丸々残っているので、もし失敗した場合は「1. SSHDから SSD 540sにデータを移行する」からやり直す事で元の環境を作ることが出来ます。

更新: 2016/07/11

【閑話 2】Intel(R) Solid State Drive Toolbox


 

 

 インテル製の SSDにはデータ移行ソフトの他にもホームページからダウンロードして使えるアプリケーションが他にもあります。

 

 その中でもぜひ使った方が良いアプリケーションに「Intel(R) Solid State Drive Toolbox」があります。

 

  ※Intel(R) Solid State Drive Toolbox

 

 こちらはドライブの健康状態を調べたり SSDのパフォーマンスを最適化したりしてくれる管理ソフトウェアになります。

 「Intel(R) Solid State Drive Toolbox」もインテル製の SSDが接続されていないとインストール及び起動する事が出来ません。

 

 上記からダウンロードしてきて起動させると次の画面が表示されます。

 

 

 ホーム画面ではファームウェアのバージョンやドライブの正常性・推定寿命が表示され、[ドライブの詳細]や[SMARTの詳細]ボタンをクリックする事で詳細情報を見る事が出来ます。

 

 左側のボタンで各機能を切替える事が出来、「Intel SSD Optimizer」は Trim機能によって最適化を行なってくれるのですが、Windows 10(Windows 7以降)では OS標準機能(デフラグツール)で Trim機能に対応しているので必要性が薄らぎました。

 

 

 診断用クイック(完全)スキャンは、動作が怪しくなってからでも良いかな?

 

 

 各機能を実行するとボタンの右側にチェックが付くようです。

 

 そしてファームウェアの更新が本来行えるようですが、サポート情報を読むと残念ながらインテル(R) SSD 540s シリーズはまだ対応していないようです。

 

 

 ところが画面にも表示されている URLを見ようとするとまたしてもエラーが...

 おそらく「www」を取った URLが正しそうですが、そこにアクセスしてもすぐにファームウェアアップデートツールが置いてあるわけではありません。

 結局どうすれば良いか分からぬままなのですが....

 

 そして「System Tuner」は OSの設定を診断して、SSDのパフォーマンス等の設定を提示してくれます。

 

 

 Windows XPの時にはレジストリをいじってわざわざ”Superfetch"の値を”無効”にするとかしていたのですが、いつの間にか”無効”にするのでは無く”有効”にする事が推奨されるようになりました。

 この様な OS毎の設定の違いを知るためにも「Intel(R) Solid State Drive Toolbox」を入れておいた方が安心ですね。

更新: 2016/07/11

【要望】~ 添付品をもう少し考えて欲しい ~


 

 SSDへの換装を初めて行ってみる人にとって、本パッケージの添付品はあまりにも不親切です。

 

 先にも書きましたが、日本で発売している製品の説明書なのに日本語が少ない事はしょうがありませんが、詳細は WEBでというならば URLの記述ミスはいただけません。

 もし出荷後に URLが変更になっているならば何か対策をとるべきでしょう。

 

 URLの記述がおかしいのはここだけではなく、管理ソフトウェアの「Intel(R) Solid State Drive Toolbox」でも表示される URLがエラーになります(前項参照)。

 

 また説明書に記述が無いためにデータ移行ツールや管理ソフトウェアが無料でダウンロード出来る事も知りうる事が出来ませんので、ぜひこれらツールを周知出来る様な記述をお願いしたい。

 

 更に言うならば、説明書では無くホームページに記載でも良いので一般的なデスクトップPCやノートPCへの換装方法自体を提示されていれば、初心者でも手を出し易いでしょう

 実はインテルのホームページ内でノートPCに換装する方法の英語版のビデオを見た事があるような気がするのですが、見つける事が出来ませんでした(英語版の簡単なpdf文書は見つける事が出来ました)。本当に存在したかも不確かなのですが、日本語版で公開しパッケージにもその旨記述があれば初めて換装してみたいという人にも売れるのではないでしょうか?

 

 そして今までの SSDのリテール版では SATAケーブル等が添付された製品がありましたが、インテル(R) SSD 540s シリーズは廉価版だからなのか添付品は説明書以外一切無くなりました。

 

 廉価版の方が初心者は購入しやすく、だからこそ逆に SATAケーブルや USB変換ケーブル等が添付された展開が必要なのでは無いでしょうか。

 もちろん全ての人に必要な訳ではありませんので、添付品有りと無しのパッケージでデスクトップPC向けやノートPC向けなどのバリエーションがあると初心者だけでなく既に周辺機器が揃っている人も幸せになれます。

更新: 2016/07/11
総評

延命に SSD換装は間違いない


 

 

 既に何台も SSD換装を行なってきましたが、一番速度変化を体感できるのは OS起動の時間短縮ですね。

 

 横目でタブレットPC等の低スペック機の方が早く起動するというジレンマも、これでオサラバです(^^

 

 今まで SSDというとインテル製品は信頼性が高そうだと思いつつ、実際に自分で購入するにはちょっと高いというイメージがあり手を出しにくかったのが、インテル(R) SSD 540s シリーズの登場で安心して手を出せるようになった気がします。

 

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