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お富さん
2007/08/11
蒼天航路は私も愛読しております。
さまざまな視点から新しい三国志が発見できて、とても興味深く読めます。
吉川英治版が国内における三国志の共通認識だとすると、これはまさしく異端。
途中から原作者が居なくなってしまい、大変残念な展開になってきますが、それでも私は評価できます!
もちさん
2007/08/11
さっそくのコメントありがとうございます!!
三国志ファンでなくとも、「蒼天航路」はすばらしい本だと思っています。ただ、本当に何も知らない人間だとちょっと読みづらいというかわかりにくいというか……広く全員が楽しめる本ではないようですが。
吉川英治の三国志を否定するつもりはもちろんないのですが、いろんな三国志の魅力を知ってもらうには、一つの「良書」と思います。(漫画だし)
でも、こういう三国志も有りだ!と、知ってもらいたいと思うとおすすめです!
詳しくは知らないのですが、いろいろと完成まで大変だったらしいですよね。最終回はいろんな意味で感慨深かったです。
squareさん
2007/08/13
もちさん
2007/08/15
こんにちは。
全巻持ってますか?! さすがです!(笑)
改めて、読み直してしまいました。(←アホ)呂布のムスメ……。び、美人??(笑)陳宮の感想が素敵です。
改めて、曹操がカッコ良すぎることと、意外なキャラ設定など、本当に名作だなぁと思いました。
最初の巻は李学仁さんが原作になっているけれど、後半(?)は原案になっていますね。李学仁さんがずーっと続けていれば……どうなっていたのか……。惜しいですね。
squareさん
2007/08/15
中国電視台制作の三国演義を見たら”曹操...orz”って感じになります(笑) 機会があれば是非。
もちさん
2007/08/16
こんばんは〜〜!!
1巻の冒頭を見ると、すごく哲学的なモノを感じますよね。(改めて読み直しました)
お恥ずかしい話ですが、私、儒学にしろ、朱子学にしろあまり詳しくないので、まちがった見解だったらすいません。
確かに朱子学的見地にたって物語を進めると、「劉備=漢王朝の血を引く正当な者」が正義でなければならなくなりますね。ただ、朱子学が生まれたのは、三国時代からさらに後の時代であり、当時は孔子の教えである儒教がもっとも正しいとされてきたわけですから、曹操=正義(と、言っていいかは微妙)という解釈はある意味皮肉というか。。。
うまく説明できないんですが、儒学的見地で考えていくと、曹操が天下を取っていくのはある意味正義であり、当然の結果……という結論だったのか。
儒教の教えの核は「仁」だったと思うんですが、それって劉備がひたすら連呼していた言葉であり(ゲームのせい?)、曹操に「仁」があったかどうかというのもまた微妙。
孔子の教えは「仁」を核として、人間としていかに生きるかを大事にし、国家の支配をどのように正当化するかを二の次にした……とあります。そういう意味では、曹操は自分をいかに生き抜いたか。人を大切にし、人集めスキー(むしろマニア)な曹操は「国家の支配の正当性」を無視したという意味では儒学的なのかもしれません。
ああ、すいません。。。。何、言ってるのか自分でも混乱してきました。。。(汗)
思いきり、的外れな気がしてきました。。。。すいません。
ただ、square様の見解は非常におもしろいと思うと同時に、頷けるなと……実は同意してますってことです。
肝心の李学仁さんが離脱しているんで、最終的に「蒼天航路」が目指す方向に進んだかどうかは……謎…かな?と。と言うか、私、そういう目で読んでいなかったので、ちょっと「なるほど」と思ってしまったんですけどね。
中国電視台制作の三国演義……見たいんですけどね。。
DVD……高いんですよ。。。
欲しいモノリストに挙げたいくらい。(笑)あと、NHKの人形劇三国志。←欲しいです。
squareさん
2007/08/17
よく勉強されてますね。その通りなんですよ。三国演義がもてはやされる理由は漢民族の王朝が洛陽奪取に手をこまねいていた時期に「自分たちこそが正統王朝なんだ」というお芝居や講談を政府が支援したことの意味がとても大きいと考えられるのです。
色々な書物の曹操に触れてみると、彼は決して仁義を軽んじていたことは無く、しかしそれよりも優先すべきことがある場合には強い意志で仁義を打ち破ることができる人であったと感じられます。
もちさん
2007/08/17
三国演義がもてはやされたのも、時代背景はとても大きいと思います。「正当性」という何かを掲げて叫びたい時代というか……。
曹操に関しては、私はやはり「天才」だったというイメージが強いですね。
「仁義」を軽んじていたとは思いませんが、むしろ「仁義を打ち破る強い意志」というのが前面に出ている感じでしょうか。
失敗しても立ち上がる力は、劉備も曹操もたくましいとしか言えません。貪欲なんでしょうかね。何が彼らをそこまで強くさせるのだろうと感心します。
現代人の壁にぶち当たると倒れちゃう弱さを思うと、羨ましく思えます。
って、ちょっと論点がずれましたね。
suecastさん
2007/08/30
私もこの本持ってます(先に文庫→待ちきれず単行本も同じ(笑))
個人的には、曹操が完璧すぎてしまって
「ちょっとなぁ(出来過ぎじゃね?)」という感じで、
逆にこの本の(ダメ)劉備や呉の面々が好きだったりします。
(基本的に呉スキーなので)
もちさん
2007/08/30
はじめましてこんばんは!
呉スキーなんて人がいるとは。。。(感涙)
私も実は文庫で揃えて、待ちきれずに単行本のラスト4冊買いました。(笑)
曹操カッコ良すぎだと私も思います。
特に、息子の曹昂と典韋が死ぬシーンまでカッコ良く書いてて、「ここまで…しなくても……」と、思った記憶があります。
だって、曹操が張済の後妻で未亡人の鄒氏と密通していたのがすべて悪いのに、そのせいで曹昴と典韋が死んだのに……「何、カッコつけてんだーっっっっっ!!!」と。(笑)
ダメ劉備は最初、あまりのダメっぷりに衝撃を受けました。
特に長坂の逃亡シーンとかは「え〜〜〜〜〜?!」って感じで。
でも、慣れると劉備はこのくらいダメンズな方が愛しくなりますね。
むしろ、演義の劉備の方が「偽善者っぽい」と思えてくるから、マンガの力って怖いですね。
呉の関西弁チームにウケました。
呉って日本でいうところの大阪なんだ。(笑)
このたびはコメントありがとうございました
squareさん
2007/09/16
私も日本の戦国時代は織田信長が「みゃーみゃー」言ってたのかなと思って調べたことがあるのですが武家は舐められないように方言は徹底教育で無くしていたそうです。
コミックは面白かったですけどね(不自然にフォロー)。劉備の嫁さんは印象良かったです。あんな風にキャラクター付けしてなければもっと取っ付き難い人になっていたのではないでしょうか。
もちさん
2007/09/17
インパクトがあったし、何よりも弓腰姫の名にふさわしい肝の据わったカッコいい女性でしたから。(ちょっと極道の妻って感じもしなくも…… ^^;)
まあ、李学仁さんからすれば不本意かもしれないですが。。。。
でも、あの広大な中国でちゃんと言葉が通じていたのかという方が不思議だったり。
当時は、今ほど言葉の差がなかったのでしょうかね?
広東語とか上海語とか北京語とか???(多種にわたるんですよね?)
まあ、かなり戦争で民族大移動をしているので、問題はなかったのかもしれませんが。
戦国時代の武将は方言で話していなかったんですね。
信長が「みゃーみゃー」言ってたら……笑えるけど……やはりありえないですか。。
戦国時代の武将たちも、何だかんだと言っても教育はしっかりされていますからね。それなりの家柄というか……お育ちが違うというか……。(秀吉は別ですが)
興味深い話です。
squareさん
2007/09/24
秦の始皇帝の代に李斯という宰相がいたのですが、貨幣・度量衡・漢字などを統一したとされています。といってもどこまで出来ていたのかはわかりませんけどね。
もちさん
2007/09/24
劉備たち桃園チーム&趙雲は同じような所に住んでいたからあまり問題はなさそうですね。
孫堅も中央政権への進出を狙っていただろうから、子供たちに教育をさせていたと思いますし。
曹操もきちんとした教育を受けているのはまちがいないので(袁紹と一緒だったくらいだし)、やはり上の地位に行ける人々は大きな問題はなかったかもしれませんね。
諸葛亮が司馬懿を挑発しようとして、散々、城外で罵倒したというのは、思いきり方言だったら笑えますね。司馬懿が、何言ってるのかわからないけど、何か、腹立つ…みたいな。
でも、巨大国は(中国・アメリカ・ロシア)などは日本人には想像できない問題がたくさんあるんでしょうね。
TACHIKOMAさん
2007/09/25
吉川三国志に慣れていたので、ちょっと面くらいましたが、とても面白いマンガでしたね。私は三国志の面白さ(歴史的な厳しさ)を、結局はこの三国、魏、蜀、呉も中国を統一できず、それをやったのは司馬懿の子供たちという所に感じています。
講談社って、中国の歴史系のマンガって好きですよね。東周英雄伝とかもオススメですよ。
もちさん
2007/09/25
はじめまして、こんばんは。
蒼天航路は今までの三国志の価値観を覆すマンガですよね。
私は、北方から入った人なのですが、「蒼天航路」は始めて読んだときは衝撃でしたね。
「こういう三国志の捉え方もあるのか」って感じで。
でも、視点を曹操側にすることで、また違う三国志の魅力を感じさせる良いマンガだと思ってます。何よりも、おもしろいですからね。
>私は三国志の面白さ(歴史的な厳しさ)を、結局はこの三国、魏、蜀、呉も中国を統一できず、それをやったのは司馬懿の子供たちという所に感じています。
私も激しく同意ですね。
結局、三国共に滅びの道を歩んでしまう。
1800年経った今だから言えることですが、大局的に考えれば、魏・呉・蜀それぞれが、滅びの道を知らず知らずに進んでいるんですよね。因果応報というか、原因と結果というか。。。
最終的に司馬懿の子供たちが…と、言うのも、すべてなるべくしてなったと思います。
歴史にタラレバを言うのはどうかと思いますが、蒼天航路にしろ、吉川三国志にしろ、または正史を読むにしろ、「なぜ、このとき!?」と思うことがしばしばあります。
(だからこそ、ifモノがたくさんあるのでしょうが)
でも、そこが歴史の醍醐味と言えるのですが。
最近、「蒼天航路」よりモノリンクさせてもらっている、「三国志―完結編 (第1巻〜3巻)」を読ませて頂いたのですが、孔明が死んでから、司馬懿の子孫が晋を起こすまでが描かれていて、特にそう感じました。
>講談社って、中国の歴史系のマンガって好きですよね。東周英雄伝とかもオススメですよ。
そうなんですか?
私、これだけ三国志本やグッズを集めてますが、歴史に詳しいわけじゃないんですよ。きっかけがゲームというきわめてミーハーな媒体から入っているせいもあるんですが、実はよくわかっていません。
東周英雄伝……探してみます。
このたびは、コメントありがとうございます。(って、レス長すぎました)
Arc Cosineさん
2007/11/28
ここのコメント覧を見るだけでお腹いっぱいになれます(笑)
自分も、吉川三国志を読んでからこの作品を読んだので、最初は「おろ」と思いましたが、正史の方かと分かってからは安心して読む事が出来ました。
中学生時代に吉川三国志と正史三国志を読んでそのあまりのギャップになんじゃこりゃとつぶやいた記憶があります。
蒼天航路も最初は演義のような内容かなとおもったらどうにもこうにも違う。
それで正史に近い内容だったので、随分と挑戦的な事をやる作者だなぁと感じました。
日本で吉川三国志が広がっている理由の一つに横山光輝版三国志も外せないと思います。
横山光輝版三国志は演義を上手く演出した作品でこれでもかというぐらい蜀がかっこよく描かれています。
なのでそのイメージが強く浸透していると思います。
特に劉備の聖人君主っぷりは誇張しすぎだなぁって感じですね(笑)
冷静に考えてみるとたかだか農民同然の男が中国を三分割するまでにのし上がるにはあくどい事の一つ二つどころか百も二百もしでかさないと駄目だったんだろうなぁと勝手に思っています。
そんな悪い劉備でも、妙に人間臭く描かれているので、嫌悪感を感じなかったあたりは作者の力量によるものだと思います。すごいです。
蒼天航路は、傑作三国志漫画の一つですね!
もちさん
2007/11/30
こんばんは。コメントありがとうございます。
私も知らないことだらけで、自己紹介欄を「初心者」に書き換えたほど。(笑)
つくづく、三国志って深くてオイシイ世界だと思いますよ。
吉川から入ると、あまりの世界観の違いに驚きますよね。
三国志って?! 三国志って?!と、今までの知識が嘘だったのかと。
でも、中学時代にすでに「正史」まで読んでいるなんてスゴイですね。私は遅咲きデビューなんで、吉川も正史も知らない人だったんですが。
でも、演義と正史の差は本当に大きくて、「で、本当はどうなの?」と思いますよ。
歴史じゃなくて、最初から「三国時代なんてないフィクション」だったのかな?と思うくらい。
でも、いろいろ知ると「演義」も「正史」もおもしろければ、いいじゃん!となるんですけどね。
>日本で吉川三国志が広がっている理由の一つに横山光輝版三国志も外せないと思います。
激しく同意です。
むしろ、横山光輝がさらに三国志ファンのすそ野を広げたのではないかと思います。マンガということで、子供でも楽しめますし。
でも、私は読んでいないんですよね〜〜。
有名なんですが、私が三国志にハマったのは、すでにいろいろと出尽くしてからなんで(ゲームがはじめですから)、今さら、手を出せない。(苦笑)
>特に劉備の聖人君主っぷりは誇張しすぎだなぁって感じですね(笑)
私も、北方三国志から入って蒼天航路ですから、実は巷に流れている「吉川」や「横山」は劉備の聖人君主に驚いた人です。
「こんな人いるのか!?」と。(笑)
まあ、蒼天航路は曹操がカッコ良すぎですけどね。(主役だから仕方ない)
でも、実際はどうであれ、劉備も曹操も英雄というか、普通の人とは違ったんだろうなと思います。
天下を取る人間は、やはり「カリスマ的」というか。
例え、悪いことをしていても、「英雄」の一人である事実は変わらないだろうし、やっぱり「尊敬」するし、「カッコいい」と思わざるを得ません。
でも、蒼天航路の劉備は(諸葛亮も)、あまりにも凄すぎて、最初は引きました。(苦笑)
横山からファンだと言う友人は、「どんな劉備も愛せる!」と言いきってましたから、あれはあれでいいんでしょうね。(笑)
>蒼天航路は、傑作三国志漫画の一つですね!
はいっ!!
私もそう思います!!
横山版と並ぶ、最高傑作です。
でも………。横山が蜀寄り。蒼天航路が魏寄り。
呉は………? 「一騎当千」とか言われたらどうしよう。(爆)