レビューメディア「ジグソー」

写れば良い場合もある

レンズ内にゴミ混入ということでジャンクとなっていた品です。

 

タムロン製の28-300mmという高倍率ズームは随分前から用意されていて、モデルチェンジを繰り返す毎に画質も向上しています。

 

このAF28-300mm F3.5-6.3 ASPHERICAL XR LD IF [A06]という製品はまだ「デジタル対応」を明言する以前に発表されていたモデルであり、販売店によっては「EOS Digital 非対応」と注意書きを付けて売っている場合もあるかも知れません。

 

 

 

 

 

画質という観点からは見るべきものは殆ど無い製品ですが、35mmフルサイズセンサーのカメラでも一応使えて、約10.7倍という高倍率のズームレンズというのはそれだけで価値がありますので、画質への影響などは考えずに買ってみることにしました。

 

更新: 2016/01/31
総評

描写性能には期待しない方が良い

帰宅時点ですっかり日が落ちていて、風景などを撮影してみることは出来ませんでしたので、簡単な光量落ちチェックをしてみました。

 

手持ちで唯一のフルサイズセンサー搭載カメラであるEOS 5Dに装着して、絞り開放で白単色表示としたPCモニターを撮影してみるというものです。当然描写の質などは一切わかりませんが、周辺光量の落ち具合が一目瞭然となる訳です。

 

 

 

 

 

結果はEOS 5DのJPEG (L)で撮影したファイルそのままで掲載しておきます。

 

 

▲広角端(28mm)
▲広角端(28mm)

 

 

高倍率ズームですから仕方ない部分もありますが、相当目立つレベルの光量落ちですね。2~3段絞った程度では解消しないレベルのものでしょう。

 

 

 

▲望遠端(300mm)
▲望遠端(300mm)

 

 

 

こちらは少し絞ればほぼわからないという程度に落ち着いています。

 

実際に撮影してみればわかるはずですが、元々フィルムカメラを想定していた時代の製品ですので、さすがに解像感などは現代的な水準には全く達していないはずです。つまり画質だけで見れば現行製品の最下位モデルと比べても不利でしょう。

 

それでも、28~300mmという実用上使われる殆どの画角を1本でカバーしているレンズというのは、それだけで大きな価値があります。サブカメラにこのレンズを1本付けておけば、レンズ交換なしにほぼ全てのシーンを撮影することが出来るでしょう。単焦点や低倍率のズームレンズを使っていると、ちょっとした変化を付けるためにすぐにレンズ交換をせざるを得なくなるということが良くありますからね。

 

 

画質は二の次で、とにかく写っていることが最優先というシチュエーションで使えば、かなり役立つレンズとなりそうです。

  • 購入金額

    2,980円

  • 購入日

    2016年01月31日

  • 購入場所

    BOOK OFF

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