また、BIOS書き換えを推奨している訳ではありませんのでご注意ください。
SiIiconImage社のSiI3124搭載の玄人志向のSATA2RI4-LPPCIです。マザーボード上のコネクタをHDDですべて使い切り、DVD-Rを接続するためにSiI3112搭載のインターフェースカードを使用していたのですが、ホットスワップに難があったことと、SATA2に対応した製品が欲しかったため、購入しました。
もともとRAIDなしのSATA2I4-LPPCIを購入しようと思っていましたが、RAID対応のSATA2RI4-LPPCIが安価で手に入ったため、BIOS書き換えでSATA2I4-LPPCI相当として使用しています。このため、レビューの内容もRAIDには触れておりませんのでご了承ください。
SiI3124はPCI/PCI-Xに対応した4ポートSATAコントローラーで、SATA2(300MB/S)対応やポートマルチプライヤー、NCQ、ATAPIデバイス対応、ホットプラグ対応などの一通りの機能を備えています。特にNCQやホットプラグ、ポートマルチプライヤー対応は重要かと思います。
SATA2に対応した4ポート増設I/Fというと、1万円以内で購入可能な一般向け製品ではSiI3124を搭載したものしかなく、その中でも玄人志向の製品ですので安価で購入可能です。
玄人志向の製品は、内部3ポート+eSATA1ポート/内部4ポートとポート別に2種類、RAID有り無しで2種類、合計4種類の製品がラインナップされています。
今までUSB接続していたHDDをeSATA接続に変えると、当然ながら転送速度は歴然とした差があります。USB2.0では理論上60MB/Sの転送速度ですが、今まで使用した経験では、実際には5~6割程度の30MB/S程度しか出ません。
これに対しeSATAはSATAをそのまま変換なしに使用できますので、HDDのポテンシャルをフルに引き出すことが可能です。
注意点としては、SATA2RI4-LPPCIはPCIバス接続ですので、PCIバスの上限である133MB/Sが上限となります。
このため、シーケンシャル速度が100MB/Sを超えるような高速なHDDをRAID0構成にしても、PCIバス側がボトルネックになる可能性がありますので、このような場合はPCI-Express接続のSiI3132などを使った方が良いかと思われます。
上記の理由から、個人的にはRAID1かRAID5(ソフトウェアなので遅いですが)で使用するか、あるいは非RAID仕様にしてデバイスの増設用に使うのがもっとも適しているのではないかと思います。
SiI3112に比べ、BIOSの認識時間が短くなったのも隠れたメリットではないかと思います。今まではSiI3112のBIOSがデバイスを認識するのに1秒弱かかっていたのですが、SiI3124はほぼ一瞬で認識してブートシーケンスを続行します。
全体から見れば誤差程度の時間でしかないのですが、一瞬で処理が終わるのはちょっとうれしかったりします。
BIOSの書き換えは、専用のツールなど必要なく、デバイスマネージャーから簡単に書き換え可能です。
SiIiconImage社のサイトにアクセスし、右下の「Products by Product Number」からSiI3124を選択すると、SiI3124の製品情報ページが開きますので、右側のBIOSから「SiI 3124 BASE, SATARAID5, and system BIOS」をダウンロードすると、中にRAID対応と非対応のBIOSが入っています。
あとはデバイスマネージャーからSiI3124のプロパティを開き、Flash BIOSのタブでBIOSを指定してアップデートするだけです。
BIOSの書き換えについては上記にも記載しておりますが、自己責任にて行ってください。
■Windows7での動作について
現在、Windows7 Professional x64にて使用していますが、OS標準ドライバで問題なく動作しております。
おそらく32bitエディションでも問題ないかと思われます。
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購入金額
0円
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購入日
2011年02月11日
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購入場所
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