レビューメディア「ジグソー」

シンプルで頑丈。こういうのでいいんだよ。

白物家電。いわゆる生活必需系の家電をこう言うが、ほとんどが20世紀で「完成の域」に達している分野でもある。

 

今世紀にも時に、掃除機に自走ロボット式

のようなブレイクスルー型が出る場合もあるにはあるが、省電力型や低騒音型といったより環境負荷や人への負荷を減らす方向の改善や、ドライヤーにマイナスイオン発生機能を付けるなど、枝葉の改良がほとんどで、ドラスティックに変化する場合は少ない。

 

それは扇風機にも言え、最新の機種は、以前のと比べると省電力・低騒音で、リモコンが付き、立体首振りや強弱の揺らぎがある優しい風といった、エアコンと併用して使って部屋の温度の平準化を図る機能や、就寝時に使っても眠りを妨げないような造りがされているが、基本は「羽を回して」空気を送り出し、気化熱により涼感を得るという所は変化がない。

※一見羽が見えないので、「輪っかから風が出る!」と、かつて不思議に思われた某D社の扇風機も、実は胴体部分に上向きのファンがあり、リング部分のスリットから風を吹き出させているだけで、「風をファンで発生させた後“曲げて”出す」というデザイン上のコロンブスの卵だっただけ。

 

そんなわけで、扇風機に関しては以前からあまり変化はなく、おなじファンを回す白物家電でもドライヤーのように熱線部分もないので故障ポイントも少ないため、古い扇風機を買い換えることなく使っていて、エアコンの進化に伴いしまい込んでいる家庭も多いのでは?

 

我が実家にも古い扇風機があり、でも就寝時に使うにはリモコンがなかったり、床にほとんど座らない生活なのに座敷扇(畳に座る生活を中心に設計されたもので、リビング扇より支柱部分が短い)だったりと微妙に使いづらく、使用頻度が少なくなっていたものがしまい込んであった。

 

それを単身赴任になるときに赴任先に持ってきた。それが東芝扇風機F-130B

昔ながらの全高60cmほどの「座敷扇」。首の角度は変えられるが、伸びるわけではない。
昔ながらの全高60cmほどの「座敷扇」。首の角度は変えられるが、「伸びる」わけではない。

 

ファン径30cmの首振り型で、全高60cmくらいの座敷扇。3段階風速で、2時間のタイマーが付いているだけで、リモコンもないシンプルなもの。風速の切り替えはパチンと音がして押し込み/飛び出しがされる物理スイッチで、タイマーはジリジリ音がするゼンマイ式の古式豊かなパターン。

モーター部もファン部も厚く、特に省スペースではない。
モーター部もファン部も厚く、特に省スペースではない。

 

回すと比較的運転音は大きい。
回すと比較的運転音は大きい。

 

1cmほどの押し込みが必要な物理スイッチと、かけるとジリジリ音がするダイヤル式のタイマー。
1cmほどの押し込みが必要な物理スイッチと、かけるとジリジリ音がするダイヤル式のタイマー。

 

取っ手は簡素すぎて手に食い込む質実剛健な針金製。
取っ手は簡素すぎて手に食い込む質実剛健な針金製。

 

電源ケーブルの収納も巻き取り式ではなく、「押込式」
電源ケーブルの収納も巻き取り式ではなく、「押込式」

 

それもそのはず、この東芝扇風機F-130B、「東京芝浦電気株式会社」製。「東芝」が1984年に株式会社東芝になる前の旧社名...どころか、今も残るTOSHIBAの機種一覧表(下表:TOSHIBAのHPより複製抜粋)によると製造は1980~81年(昭和55~56年)。もはや平成ですらない。

2024年6月現在の東芝HPの表より引用抜粋。
2024年6月現在の東芝HPの扇風機機種一覧表より引用抜粋。

 

 

でも当時の機械は頑丈で、金属製の安全フードが錆びているのと、若干運転時に音が大きい以外は、現在でも特に気になる点もない状態。

東京芝浦電気株式会社の社名と、Tの横棒が長いいわゆる「傘ロゴ」に時代が...
「東京芝浦電気株式会社」の社名と、Tの横棒が長いいわゆる「傘ロゴ」に時代が...

 

ただし本体正面のロゴにはゴシック体のTOSHIBAが使われ始めている。
ただし本体正面のロゴにはゴシック体の“TOSHIBA”が使われ始めている。

 

【動作時動画】若干音は大きい

 

ただ最初の赴任地では、夏は陽が良くあたる部屋があり、エアコンなしでは到底無理で、風呂から上がった直後の体を冷ますときに浴びる程度で、あまり使っていなかった。

 

しかし現在の任地に来てからは、別用途でよく使っている。

 

今の任地は日本海側で、冬には雪が多く、春秋にも雨がよく降るため、洗濯物が乾かない。そこで「洗濯物に風を当て、室内干しの洗濯物が生乾きにならないように」、特に冬は乾燥するまで一晩扇風機の風を当て続けている。

 

ただこの使い方だと、120分タイマーだと短い。当初は夜洗濯⇒室内の物干しに吊って、扇風機オン⇒翌朝出勤前に停止して洗濯物取込...としていたのだが、

・洗濯がかなり遅くなったときは、翌朝でも若干湿り気を帯びている

・厚手のトレーナーなどは、そもそも朝までに乾かない

・土曜朝に洗濯して干して帰省するような場合、乾くのを待っていると帰省が遅くなる

などの問題があった。

 

かといって会社や実家から帰宅するまでかけっぱなしと言うのは、(特に後者は)連続運転が過ぎる。タイマーに9時間タイマーなどがあれば良かったのだが...

 

...と思っていたが、スマートコンセント

を導入し、上記あっさり解決。Alexaアプリ

との連携で、出先からも電源切れるので、朝までに乾いていなければ、昼休みに会社からOFF!乾くまで帰省を待つのではなく、脱水終わって干し終わったら扇風機かけて即帰省。実家からAlexaでOFF!とすれば、時間を気にせず行動できる(現在のON/OFF状態がわかるので、切り忘れの確認も遠隔で出来る)。さらにEcho Show

を使えば、洗濯物抱えていて両手が塞がっていても音声でコントロールできる。

 

めちゃ使いやすい。

 

1/fの揺らぎの風や立体首振りなどの付加価値はないけれど、送風機としての基本性能は特に問題ないので、製造後45年が経とうとしているご老体?だけれど、現在も第一線で働いている、「ザ・昭和レトロ」な扇風機です。

 

【仕様】

羽の大きさ(直径):30cm

風速(最高速度の場合):50Hz 220m毎分、60Hz 230m毎分

風量(最高速度の場合):50Hz 48m3毎分、60Hz 50m3毎分

首振り角度:0、90度

重量:3.6kg

コードの長さ:1.9m

更新: 2024/06/23
ガチレトロ指数

ザ・昭和レトロ

もうすぐ製造後45年。今の調子なら半世紀も行けそう。

更新: 2024/06/23
有用性

スマート化することで充分現在でも使用可能

タイマーはゼンマイ式の2時間タイマーで、リモコンなしの物理スイッチという古式豊かな?形式だったが、スマートコンセント化で使い勝手爆上がりした。

  • 購入金額

    0円

  • 購入日

    1980年頃

  • 購入場所

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