MINOLTA AF ZOOM 28-70mm F2.8 G
今から31年前、1993年に今は無きミノルタが発売したF2.8通しの標準ズームです。
まだ民生用にはデジタル一眼が普及していないフィルム時代に生み出されました。
製品名に「G」と付くように現代も存在しているGレンズに属しています。G Masterの登場で影が薄くなってしまいましたが…
このレンズは現代まで続くGレンズの始祖ともいえる存在です。
AマウントのレンズはAF 50mm F1.4とクモリのあるAT-X 270AFしかなかったのでミノルタ~SONY純正のレンズで程度の良いものを探していたらたまたま近所のリサイクルショップに本レンズがありクモリもなかったので購入してみました。
単体ではレビュー書いてませんが上記レビューの後半にチラッと写っているα-7に使用しています。
鏡筒に輝く金のラインがGレンズである証です。
今のGレンズみたいなエンブレムとかないので少し分かりにくいです。
本レンズの主な仕様です。
マウント:ミノルタ/SONY Aマウント
対応センサーサイズ:35mm フルサイズ……というよりフィルム
焦点距離:28mm~70mm
レンズ構成:11群16枚
解放絞り:2.8
絞り羽枚数:9枚
最短撮像距離:0.85m
フィルター径:72mm
重量:850g
長さ:114.5mm
焦点距離や絞り値などは変哲もない昔の大三元レンズですが(昔は28mmスタート多かったよね)当時このレンズは「大きい」「重い」「寄れない」「AF遅い」の三重苦ならぬ四重苦レンズと呼ばれていたようです。
(追加で携帯で撮った写真だから汚いの許して)
手持ちの画角が近いレンズと並べてみました。左からAT-X 270AF、本レンズ。SIGMA 24-70 Art(1型)です。
20年以上後輩のArtと比べても特段大きくはないので大三元レンズとしてはこの大きさは普通だと思います。
重さは…この3本の中では1番重いのですが、Artの830gと20gの差なのでここも別に大したことではないと思います。
3点目の「寄れない」に関しては本当に全然寄れなくて非常に苦労しました。
Artなんてフードに触れるくらいの距離でもピント合うので技術の進歩を感じます。
AF遅いのはボディも関係するから分からないです。少なくとも速さだけならS3Pro+60mmマクロと大差ないように感じました。最短撮影距離ギリギリを攻めていたので迷うことは多々ありましたが…
270AFは程度が悪いせいかAFはかなり遅いです。MFはしやすいですが。
フィルター径は堂々の72mmです。
昔使ってたSONYのGレンズ「SEL24105G」と同じですね。上の写真で大きさ比較した3本の中では1番小さいです。
というよりAPS-C用のこいつも77mmだから我が家のズームレンズではフィルター径小さい方になりますね。
でも72mmもフィルター高いんだよな…
本来は効果があるのかわからない小さな丸形フードが付属しているのですが、今回手に入れた個体には付属しなかったので付けられるという噂を見たことがあるSONYのSAL20F28用のフードを買ってみました。
広角用だから浅いのは仕方ないですが、ないよりはマシだと思うので…
α-7digitalに装着するとこんな感じになります。フードが貧相なのは仕方ないですが、やはり大柄で迫力がありますね。
……うん。見た目通りめっちゃ重いです。
やはり当時は高級なレンズなだけあって本体の質感はかなり良いです。ラバー部分が白くなっていないのもうれしいです。
それでは素人ながら作例を上げておきます。
α-7digital,AF ZOOM 28-70mm F2.8G
α-7digital,AF ZOOM 28-70mm F2.8G
α-7digital,AF ZOOM 28-70mm F2.8G
1枚目は遠景を試したかっただけなので設定とかめちゃめちゃです。
α-7digitalで撮影するとCCDらしさ全開のS3Proと違った写りをしますね。
個人的に写りはS3Proの方が好みですが、α-7はファインダーがとても見やすくMFはしやすいです。ボタンを押している間だけAF解除できたりと使い勝手に拘っていたことを強く感じます。
ボケの美しさがGレンズのウリだからもっと寄れれば使ってて楽しそうなので非常に惜しいですね。
ただ、憧れの「ミノルタのGレンズ」を手にすることができたので大切に使っていこうと思います。
…………フルサイズ機で使ったらすごいんだろうな。
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購入金額
22,000円
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購入日
2024年08月16日
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購入場所
リサイクルショップ
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