レビューメディア「ジグソー」

格安CIEMとの組み合わせに最適

以前紹介した超格安カスタムIEMである、Hisenior T2 Custom。

 

 

 

 

 

率直に言ってそこまで性能の良いIEMではないのですが、組み合わせの都合上ケーブルはBrise Audio UPG001という、IEM本体よりも高額なものでした。

 

 

 

 

 

 

さすがにUPG001にはちょっと役不足ということで、T2 Customには何か新しいケーブルを調達して組み合わせることにしました。当時日本円で約1.4万円程度のイヤフォンに組み合わせるケーブルですから、そこまで高価なものは対象とせず、4桁価格のケーブルの中から選んだのが、丁度通常価格の半値程度まで下がった特価品を見つけた、ORB Clear Force Lightです。

 

 

ORBの製品は「Clear Force」という名前の通り、全体的にクリアで清涼感があるサウンドが特徴で、エネルギーバランスも高域寄りの製品が多くなります。高域方向のヌケが悪いという弱点を持つT2 Customとは案外相性も良いのではないかと思ったわけです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

以前買ったもう少し上位グレードとなるClear Forceは箱に入っていたのですが、Lightはこのようなパッケージで届きました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

外観上は通常のClear Forceと比べるとやはり細身で、コネクター類も少し安そうに見えます。

 

 

 

 

 

 

 

更新: 2024/03/31
総評

T2 Customとは意外と好相性

早速T2 Customと組み合わせてみましょう。

 

 

 

 

 

 

ケーブルの主張が強かったUPG001との組み合わせと比べると、丁度良いバランスに見えます。

 

早速音を確認してみましょう。今回は2.5mm4極バランス形状のケーブルですから、Astell&Kern SE100に繋いでみることにします。

 

 

 

 

 

 

当然ではあるのですが、元のUPG001と比べれば情報量が落ちることが判ります。低域方向の深みもやや減ります。

 

その代わりORBのメーカートーンともいえる中高域寄りのバランスがT2 Customと抜群の相性をみせます。高域が不足しすぎて中域まで曇ったようにきこえていたT2 Customが、高域方向の量が増え透明度も高いケーブルと組み合わせたことで、普通に聴けるバランスへと近づきます。ちょっと外部がうるさくて、CIEMで遮音しながら小さめの音量で音楽を鳴らしておこうと思う時など、実に良い具合で鳴ってくれるようになりました。

 

当然元々全く出ない帯域の高音が出るようになるわけではありません。根本的にレンジは狭いままです。それでも組み合わせの妙というか、UPG001ほどのオーディオ的な性能は無くても不快感の無い音で十分聴いていられるのです。

 

 

生憎この特価はあっという間に終わってしまいましたが、このケーブルが5千円割れで手に入ったのはお買い得だったと思います。

  • 購入金額

    4,680円

  • 購入日

    2024年03月24日

  • 購入場所

    ヨドバシ.com

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