外観的には前世代と全く同じですが、センサー部分が少しだけ違っているようです。また、ウォッチ画面はUIデザインは大幅に変更されています。何が大きく変わったかというと、表示用の書体やサイズが変更されて日本語が読みやすくなりました。

新品時は保護フィルムが貼られています

内側はこんな感じです

片側がUSB端子になっています

外観の比較です。パッと見は全く同じです

内側もほぼ同じですが、センサー部分が少し違っています

古い方は2つのセンサーが入っているように見えます

第三世代は3つのセンサーが確認できます

　第三世代ということで、今まで使っていた第二世代の機能はそのままに幾つかの機能が追加されているようです。また、基本スペック的にも性能が向上しているようです。

　まずはバッテリーの容量が少し増えています。第二世代でも初期は満充電状態で２～3週間ほど持っていたので、十分すぎる容量でしたが多いに越したことはありません。また、Bluetoothも5.2対応となり通信速度が速くなり通信距離も広がりました。まぁあまり恩恵は無さそうですが、確実に進化していると思えます。

内部の様子（CG）
※分解はできません

【仕様】
型番：S5
ケース素材：PC + ABS
バンド素材：TPU
バッテリー：内蔵充電式105mAhリチウムポリマー
           （第二世代は90mAh）
スクリーン：0.96インチTFT
防水レベル：IP68
充電方法：USB充電式
接続：Bluetooth 5.2（第二世代は4.0）
本体サイズ：W20×L40×D10.5mm ※バンド部を除く
本体重量：24g

【主要機能】
・歩数
・カロリー消費量
・距離
・16のスポーツモード
・GPS記録
・通知（電話、SMS、SNSなど）
・アラーム
・飲料水リマインダー
・座りがちなリマインダー
・リモコンカメラ
・ストップウォッチ
・睡眠モニタリング
・心拍数モニタリング
・血圧
・血中酸素濃度
・体温

・MAIスコア（独自の健康活力指数）
・血糖
・天気

　他にも血糖値などの状態を知ることが出来るようですが、相変わらず謎技術なので詳細はよく分かりませんでした。とりあえず、今までの機能に満足していたのでこれだけ多機能であれば文句はありません。

■アプリの名称が紛らわしい、、、

　本製品のデータは基本的にスマホアプリで管理しています。私はiPhoneを使用しているのでiOS版アプリを使用するのですが、第二世代と第三世代で使用するアプリ（どちらもスターマックス社製）が違うというのが問題でした。

　何が問題かというと、第二世代以前の機種用アプリは『Runmifit』というもので、第三世代用は『Runmefit』です。パッと見は同じアプリですが、よく見ると一文字違いますw

　確かにアプリアイコンが違うので注意すれば間違えることは無いと思いますが、私は初めから同じアプリだと思い込んでいたので、セッティングの段階でアプリと接続できなくて数日悩みました。アプリが違っていることに気付いたのは別のスマホにアプリをインストールした時で、その時初めてアプリアイコンが違っていることを認識しました。

確かにアイコンは違うけど、名称が紛らわしい、、、
それに古い方（左）の方が直感的に分かりやすい

　結果的に接続できたので良かったのですが、紛らわしい名称のアプリを配布するのはメーカーとしてどうなんだろうと考えさせられました。せめて『Runmifit ２』とか『Runmifit Plus』くらいにしてくれれば間違わずに済んだのに、、、

■悪い点のほうが上回った！

　前機種と外観や装着感こそ変わらないものの、中味は別物と思えるほど違っていました。スペックアップした分良くなった点もありますが、悪くなった点もありました。悪くなった点については個体差なのかも知れませんし、初期不良という可能性もあります。。。

パッと見ではまず判別できません

装着感も全く同じです

【良くなったと思った点】
・［本体］ウォッチフェイスの表示書体が増えた。
・［本体］通知の文字が大きく読みやすくなった。
・［本体］振動がやや強くなった。
・［アプリ］モニタリングの時間（間隔）設定が可能になった。
・［アプリ］ウォッチフェイスの種類が増えた。
・［アプリ］細かい設定が増えた。

文字自体が読みやすくなったのと
大きめの文字を流す手法が取り入れられています

【悪くなったと思った点】
・［本体］時刻を合わせても気付くと数分遅れていることがある。
・［本体］血圧が高めに出やすい。※医療用の血圧計と比較
・［本体］歩数のカウントが渋い（従来より２～３割ほど少ない）
・［アプリ］同期が遅い（従来の３倍くらいかかる）

文字は読みやすくなったけど、このような
独自の健康指標はあまり意味がないかも、、、

　血圧は元々医療用としては使えないし目安程度にしかならないのでまぁ仕方ないでしょう。同期の遅さについては通信速度が上がった筈なのにどうして？と思いましたが、扱うデータ量が大幅に増えたのだろうと思えば許せる範囲です。

　時計として時刻が分単位で遅れるのは致命的な欠陥のような気がしますが、私個人としてはスマホもあるし多少時間がズレていてもさほど生活に支障はないので良いとして（良いのか？w）、歩数のカウントが渋いのには参りました。

　いつもと同じ道を歩いても従来よりも日に２～３千歩くらい少なくカウントされます。私の場合、スマホは常に持ち歩いていないので歩数はスマートウォッチよりも少なめにカウントされていたのですが、本製品はそれよりも少ないので歩数判定がかなり渋いようです。

　そもそも歩数を腕で測るのはやや無理があるので、何をもって正しい歩数なのか判断できませんが、いつもより数千歩少なくカウントされると、分かっていてもかなりガッカリしますね。こうなるとモチベーションが下がりまくりで、この機種への愛着も一気に薄れてしまいました。

　ということで、初期不良の可能性が高いのですが、明らかに壊れている感じではないので「動作するハズレ」を引いてしまったのだと思います。ハズレを引いてしまった自分自身の運の悪さも含めて『イマイチ度ＭＡＸ』としました。

　なお、初期不良を主張して交換してもらうという手もありましたが、色々と面倒だったのでそのまま放置してしまいました。そんな訳で早々にこのS5という機種に見切りを付けて別のスマートウォッチに乗り換えた訳ですが、何だかんだで結局同じスターマックス社製のスマートウォッチを使っています^_^;

　今回の「イマイチ度」評価は、この製品全てに対してではなく、あくまでも私の手元にある個体に対する評価ということになりますので、この機種自体がイマイチとは言いきれませんし、断言するつもりもありません。こういうこともあるという例として参考にして頂ければ幸いです。


　第三世代の「S5」のスペック自体は確実に進化していると感じましたので、今後のさらなる進化に期待したいと思います。現在使用しているスマートウォッチも気に入っていますが、スリムさとスマートさではこの「S5」軍配が上がるので、またこの機種（但しこの個体ではない^_^;）に戻る日が来るかも知れません。