今回取り上げるのは英国発のオーディオ/ビジュアルケーブルメーカーQEDの最も低価格帯となるラインナップであるCONNECTシリーズのUSBケーブル、Type A(オス) - Type C(オス)形状のものです。つまり、PC等の出力機器から、USB Type C入力のあるオーディオインターフェース等に接続するためのケーブルです。
といっても、実は私は現時点でUSB Type C入力のオーディオインターフェース等は所有していません。では何故これを買ったのかといえば、来月QED製ケーブルの実売価格が大幅に引き上げられることが予告されているためです。
具体的には2024年2月21日付で値上げが行われるそうで、日本市場においてQED製品は全てオープン価格となっているものの、代理店イースタンサウンドファクトリーでは最大30%程度の実売価格引き上げを行うとしています。
本当なら気になるケーブルを買っておきたいところではあるのですが、懐が極めて涼しい状況は続いているため、安価であることが取り柄となるローエンドクラスの製品で、ストックがない種類・形状のものを買っておこうと思ったわけです。
ちなみにQED製品は以前スピーカーケーブルであるPerformance Ruby Anniversary Evolutionや、低価格帯のHDMIケーブル Profile eFlex HDMIを取り上げていまして、QEDについての記載もそこである程度細かくしていますので、そちらをご覧いただければと思います。
ちなみにProfileシリーズは今回のCONNECTシリーズよりは1グレード上という扱いなのですが、それが500円というワンコイン価格で購入できていたのですから、いかにお買い得であったかがご理解いただけるものと思います。
オーディオ専用というほどの構成かというと…
まずは現物の確認です。
パッケージはとてもオーディオケーブルが入ってるようには見えないほど小さく、AZLA製のイヤーピース位の大きさの箱が分厚くなり一回り大きくなったという程度でしかありません。
0.75mということもあるのですが、ここまで小さく巻けるという時点でかなり柔軟性に富んだケーブルであることは判ります。もっとも、柔軟性があるケーブルというのは大抵皮膜がPVC製であり、それほどグレードが高くないということの表れとも解釈できます。
USB端子はType A側、Type C側共に一体成型のモールドタイプです。一応QEDのメーカーロゴが彫られていますが、まあそれほど高価なものではありません。
ケーブルの被膜には「QED CONNECT-USB DESIGNED AND ENGINEERED IN THE UNITED KINGDOM」と印刷されていて、一応自社設計であることは示していますが、まあ製品単価からしても海外の生産委託品でしょうね。
表記スペックとしてはごく平凡なもので、端子部は24金メッキ、導体は4NのOFC、シースは柔軟性に富んだPVC(Ultra flexibilityと記載されています)です。電気的にはUSB 2.0までの対応です。まあ端子構造からしてそれ以上はあり得ませんが…。
一応スペック的には最低限オーディオ向けといえるものではありますが、本当に最低限ですので特筆するべきものはありません。QEDは低価格帯のまとめ方は上手いメーカーですが、この水準の構造で果たしてどこまで音質を保てるのかは正直ちょっと未知数です。
それでもまだ使っていないケーブルを敢えてここで取り上げたのは、あと1ヶ月弱で値上げとなってしまう製品であるため、興味のある方が値上げ前に買うことが出来るようにという考えからです。オーディオ業界もご多分に漏れず値上げラッシュとなっていますので、気になる製品は安い内に試してみていただきたいと思います。
-
購入金額
1,540円
-
購入日
2024年01月18日
-
購入場所
イースタンサウンドファクトリー直販
ZIGSOWにログインするとコメントやこのアイテムを持っているユーザー全員に質問できます。