レビューメディア「ジグソー」

紅いノスタルジア...

フォノカートリッジ SONY 「XL-88」

 

      針が先端部破損してます     

    

  

1980-10発売のSONY MCカートリッジです 

かなり小さいですね XL-88はキャビがレッドですが桃色(XL-88D)もあります ボディが桃色のはカンチレバーと針先をダイヤを削り出し針カンチレバーを一体化したものです、で高額ですね(15万円)超高い...ダイヤですから...赤色は48000円です 当時はバブルでしたからね 今でも高額のはありますが、誰が買うのか。

  

XL-88定格

価格 48,000円                           発電方式 MC型
出力電圧 0.4mV/1kHz 5cm/sec   針圧 1.2~1.8g(最適1.5g)
再生周波数帯域 10-50,000Hz      チャンネルセパレーション 33dB/1kHz
チャンネルバランス 1dB              コンプライアンス 20×10-6cm/dyne
負荷抵抗 40Ω~100kΩ                内部インピーダンス 40Ω(1kHz)
針先 超楕円                               自重 6.8g
交換針 新品交換(31,000円)         発売 1980年10月
販売終了 1983~84年頃                備考 価格は1980年頃のもの
8の字空芯コイル採用 

   

  

     

   

  

 

XL-88系カートリッジはレコードがCD出現で消え去ろうとしていた1980年発売されたものです レコードは1990年まで一般的には発売されていましたが出荷量はCDに押されていました ソニーはXL-88シリーズの後にXL-MC系統のカートリッジを発売してフォノカートリッジ系は製造終了してます。

   

 

         

     

  

      テーパー状アルミカンチレバー、無垢丸針を取り付けてみました

  

  

          接合部は接着剤でやや多めに補強してあります

        

  

  

       

  

 

      20-20KHz SWEEP波形 赤い横線デス  L-CH       

  

  

      R-CH       

     周波数特性は今回修理品の固有な特性です 正規な資料ではありません

      

   

                  歪率 L-CH   2%付近       

   

  

      R-CH 1%前後

            丸針が歪率に影響してるようです

 

  

  

 

 

---音質--- 

8の字コイルとパーメンジュールマグネット採用でボーカルは歪みが少なく目の前で歌手が歌っている様子が生き生きと再現されますね ボーカルは美しく、小さいカートリッジですが素晴らしい再生能力を持ったカートリッジです 各楽器の分離もはっきり解りますし、弦楽器のユニゾンも美しくメリハリ付けて再生されますね 今まで聴こえなかった高域の楽器演奏が聴こえたりするのには驚きで、アナログですね 低音もかなり低い周波数から剛性感強く鳴ってます 破壊力が在るというか音が前面に出る感じがハッキリわかります 

オールマイティ・オールジャンル・カートリッジだと思いますね。

  

今回のカートリッジはチャンネルバランスが取れなかったので5回くらいカットアンドトライを繰り返しました それでも満足ではないですが。衝撃を受けたカンチレバー破損ジャンク品はコイルやマグネットの位相にズレがあり難があります 小さいものなので改修は殆ど勘です 神経をすり減らします。 

このカートリッジはオークションでもジャンク品の出品が少ないですね 探しました。

 

 

XL-88   https://audio-heritage.jp/SONY-ESPRIT/etc/xl-88.html

XL-88D https://audio-heritage.jp/SONY-ESPRIT/etc/xl-88d.html

 

 

以下オーディオの足跡さんからの複写です。

XL-88

XL-88Dをベースに、設計ポリシーや音のクオリティを継承しつつ、より求めやすい価格の実現を図ったMCカートリッジ。
MC型の問題点である出力の小ささを改善するため、8の字発電コイルを採用しています。
これは、アーマチュアの動きを効率よく生かすプッシュプル発電を利用しており、鉄芯を使わずに充分な出力を得られるため、磁気歪や損失を低減しています。


8の字コイルのプッシュプル動作をより完全なものとするため、磁気回路にはパーメンジュールと呼ばれる特殊磁性合金を採用しています。
高い最大磁束密度を持ち、ヨーク材の磁気飽和を防止することで、ほぼ完全な対称性を得ることができ、さらに効率も高くなっています。

カンチレバーには、ベリリウム/アルミニウム/炭素繊維を3重にクラッドしたカンチレバーを採用しており、高剛性化と軽量化を図っています。
ダンパーには直線性のよい制動を実現するため、角度から再検討された新開発のものを採用しています 担当社員番号は 28851さんです。

   

  

 

XL-88D

 針先一体型ダイアモンド・カンチレバーと、8の字コイルを採用したMC型ステレオカートリッジ。
地球上に存在する物質の中で最も硬いダイヤモンドをカンチレバーに使い、さらにその先端を針先チップとした、針先一体型ダイヤモンド・カンチレバーを採用しています。
これにより、カンチレバー自体の振動伝達の忠実度を大幅に向上し、さらに針先チップの接着のガタやスチフネスによる音質劣化がありません。  

  

  

XL-88D 透明に見える先端部がダイヤカンチレバー・針 ネットから画像お借りしました   

    

MC型カートリッジの弱点といわれる出力の小ささを改善するため、アーマチュアの動きを効率よく生かすプッシュプル発電というアイデアのもと、従来の丸いコイルを1回ひねることによって、磁界の中で動くコイルの発電力を2バイにした8の字コイルを採用しています。
これにより、コイルの巻数を増やさず、鉄芯も使わずに、充分な出力を得ています。

8の字コイルのプッシュプル動作に完全な対称性を持たせるため、磁気回路にはパーメンジュールを採用しています。
これは高い磁束密度をもつ磁性合金で、ヨーク材の磁気飽和を防止し、プッシュプル動作による歪の打ち消しがより完全なものとなっています。

ダンパーに要求される直線性のよい制動を得るため、原点に戻って角度から検討を行い、運動方向、運動支点の明確化、さらに横ずり運動によるチャンネル間の相互作用を排除する特殊形状を採用しています。
これにより、中高域の歪やチャンネルセパレーションを大幅に改善しています。

    

              

 XL-88D  

  

 

 

     

 

 

     

 

 画像表示には WaveSpectra を使用しております 感謝いたします。

 

 

 

 

 

 

  • 購入金額

    7,700円

  • 購入日

    2023年12月29日

  • 購入場所

    ヤフオク

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