Latitude 3120 です。小型ですが、分厚くて重いかな。
エントリーモデルの中のエントリーモデルといった立ち位置で、そのコストの安さから大量に消費される現場、例えば教育機関などで多く利用されていると思います。
その姿、THE・量産型。
量産型だ低スペックだと誹謗する方も多いですが、この価格帯の PC は、低価格でこれだけの高品質というのは製品としてとても優秀だと思います。
この Latitude 3120 も、そんな企業努力によって製造され提供される、技術の塊だと思います。
そんな視点でのレビューです。
キーボードは DELL らしい剛性と丁寧な造り。
キー配置も特に使いづらくはない。
本当かどうか分からないけど 防滴仕様で液体に耐えられるような設計になっているそうです。
確かに打鍵感がしっかりしていて、キートップもぐらぐらしていないけども。
キーとフレームの間の溝に隙間が無いので、ごみが侵入しづらくすごく良い感じ。
閉じたところ。
天板は安っぽい印象。ツルツルではなく細かい凸凹になっており、割れにくくするための加工になっているのだと思います。細かいモールドで滑りにくいのかと思うと、摩擦力が少なくて滑りやすいような。指に触れる面積も少ないからか、軽い印象も受けます。
外見からは高級感は皆無なので、「スタバで仕事」みたいなセンス(笑)のある人には向かないことだけはハッキリしています。
小学校とか工場内とか、そんな現場で輝くプロダクトかなと思います。
右側端子。USB 3.2 が2つと、イヤホンジャック、音量ボタン。
音量が物理ボタンの PC ってひさびさ見た気がします。
最近「移動量を正確に指定できるダイアルという入力方式って優秀だな」と思うことが多々あったのですが、やっぱり物理ボタンって最強だと思うのです。
iPhone とかの流行で世の中のすべてはタッチ操作になりつつありますが、分かりやすいシグニファイアが必要ではないでしょうか。
左側端子。USB Type-C と、HDMI 端子。
このサイズで HDMI 端子が付いてくるの、良いですね。
有線LAN ポートあれば完璧といえるところ。
180度まで開くことができます。
ヒンジ部分の強度もあり、なかなか壊れにくそう。
スタンドのように立てることもできます。
キーボードが底面になるこのスタイルって個人的に疑問なんですが、活用している人はいるんだろうか?
タブレットモードにすることもできるのですが、わりと厚めです。
無骨で剛健なイメージですが、モバイル活用としては少し使いにくい印象。
ただし、「壊れにくそう!」という外観で、多少の粗っぽい使い方を許容してくれそうなお父さんのような包容力があるともいえます。お父さんは心理的には壊れやすいですけども。
アウトドアや悪環境向き
外観的には色も素材感もチープで、はっきり言えばクールではない。形状や細部に美的なものがあるなら徹底的にそぎ落としてみましたというポリシーで、価格と剛性をあげる、これが製品コンセプトだと思います。現場環境によっては壊れにくい製品で印象も変わるだろうと思います。
音量の物理ボタン搭載からも感じられるように、PCに多少詳しくなくてもガシガシ触ってなんだか使えた、みたいな層に向いていそう。実際、触って使ってみた感想としては非常に使いやすくて、頑丈なところも好印象です。厚くて重いところだけ、不満はあります。
メーカー視点・プロダクトデザイナー視点でいうと、Windows タブレット機だと、どうしても Surface の優秀さに目が行ってしまいますが…。
Apple 製の Mac にも同じことがいえるのですが、OS を供給するメーカーと PC 端末を供給するメーカーが一緒というのは、それだけで信頼性が増します。思わぬシステムトラブル(俗に言うブルースクリーンや「落ちる」「フリーズする」)が当たり前に少ないからです。なので、Mac や Surface のこの機能性・優位性には絶対届かないのがタブレット市場です。
僕もデザイン学校に外部講師に呼ばれていた時に、学生の方から PC 操作について聞かれた時に非常に楽だったのですが、全員の規格を把握できる統一規格って管理しやすく、そのため低コストの量産型の大量導入というのは、それだけでとても魅力的です。
大量の同一端末がある場面で役立つ、価格面や管理面で使用できる大量消費がこの端末の正しい使用方法だと思います。
え? 僕は1台しか持ってませんよ。
荒っぽい使用に耐えうる剛性
投げても打っても、多少のことではびくともしなさそうですが、所詮は PC なので優しく扱いたいところです。手入れをするような繊細な部分はなく、メンテナンスフリーともいえます。
代わりはいくらでもある
「戦いは数」。現場という戦場では数だぜアニキ、価格が安いのだから壊れたなら次の端末を出し、また壊れたなら次の端末へ。買い替えにも躊躇なく判断できます。
DELL
-
購入金額
111,888円
-
購入日
2023年08月16日
-
購入場所
ZIGSOWにログインするとコメントやこのアイテムを持っているユーザー全員に質問できます。