レビューメディア「ジグソー」

思ったよりは普通に使える

昨年7月に想定市場価格22,000円という手頃さで市場に突如投入されたビデオカードが、玄人志向 AR-A750D6-E8GB/DFでした。

 

一部限定販売で2万円前後を記録したことがあったものの、それまで4万円台が一般的だったIntel ARC A750搭載でありながら、2万円台前半という安さが評判を呼び、発売日の0時頃には各ネットショップで争奪戦が繰り広げられ、ちょっとした話題となったほどでした。

 

私も実はこの争奪戦に一応参加していました。とはいえ、どの店に入荷するか、また通販で取り扱うかなど事前情報はほぼなく、当たりを付けた店数カ所のサイトを巡回して在庫があるかないかを確かめるというものでしたが…。

 

私が当たりを付けていた数カ所のショップは、いつの間にか在庫が追加されて瞬時に消えるという状態で、結局確保は出来ませんでした。そこでtwitter(X)で争奪戦に関するツイートを拾っていると、パーツショップよりもポイント分だけ販売価格が高い、カメラ店(ヨドバシカメラとビックカメラ)で在庫が出ていると言う話があり、慌ててヨドバシカメラを覗きに行くと在庫が確かにありました。ポイント分を現金で払うというのもどうかとは思いましたが、店頭販売の争奪戦で勝てる自信はありませんでしたので、この価格で妥結して発注しました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

よく考えると玄人志向ブランドのPCパーツを買うのは結構久しぶりです。この前に買った玄人志向製品は、現在のメインPCで使っている、GF-RTX2070-E8GB/DF2まで遡る気がします。昔は玄人志向部門を立ち上げたFさんと割と親しくしていた関係で、玄人志向のパーツばかり家に並んでいた時期もあったのですが…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

玄人志向製品ですから、一部の独自設計品を除けば他社製品を安価に仕入れて自社の箱に詰めて出荷する形であり、ボード自体は台湾SPARKLEのOEMです。

 

ボード長が約22cmとコンパクトで、バックプレート側の厚みを除けば2スロット厚で収まっていますので、あらゆるケースでキチンと収まってくれる程度でしょう。近年はミドルクラスでも30cmクラスのボードだったり3スロット厚クーラーだったりということが多く、このサイズであることはこの製品の大きなアドバンテージとなり得ます。

 

外部電源コネクターはPCI-E 8pin×2で、古めの電源を使っていてもそこそこのグレードであれば何とかなりそうです。

 

 

 

 

 

 

 

映像出力端子はDisplay Port 2.0 × 3、HDMI 2.0 × 1という、今時の標準的な構成です。HDMIは旧世代のケーブルであるSAEC SH-820では映らず、Display Portを使って接続することになってしまいました…。

 

 

 

 

 

 

 

お世辞にも空間が広いわけでは無い、Antec SOLO IIでも余裕を持って収まってくれるのは有難いところです。

 

更新: 2024/05/14
総評

思ったよりもまともなベンチマークテストの結果

この製品も先日稼働開始となったサブPCに組み込んだものです。組み合わせるCPUはCore i9-12900、マザーボードはMSI MAG Z690 TOMAHAWK WIFIとなります。メモリーはDDR5-4800 32GBという条件で、簡単ではありますが3DMarkを2種類実行してみました。

 

モニターがWQHDであるため、実行したのはFire Strike Extreme、Time Spy Extremeとなります。Intel ARCはIntelプラットフォームでReSize Barを有効に出来る環境で性能を発揮すると言われていて、今回は対応環境であったことがこの製品を使う大きな動機となっています。

 

 

 

 

Fire Strike Extreme
Fire Strike Extreme

 

 

 

 

Time Spy Extreme
Time Spy Extreme

 

 

 

 

正直言って、予想よりはかなりまともな値です。Core i9-12900との組み合わせであれば、GeForce RTX 3060 Tiに匹敵する程度に優秀な値なのです。無印のRTX 3060 12GBで報告されている値よりは明らかに優秀です。

 

私は重量級の実ゲームをプレイすることが殆ど無く、実際のゲームにおけるフレームレートがどの程度になるかは何ともいえないのですが、ドライバーの改良が進んだためかベンチマークテストのレベルではライバルに対しての見劣りは無くなってきています。

 

 

ボードサイズや要求スペックがIntelプラットフォームであればさほど厳しいものではなく、価格も含めて導入のハードルが低く、その割にまずまずまともな性能を発揮するというのがこの製品の大きなメリットといえるでしょう。

 

実は当初ReSize Barの設定を忘れていたのですが、ドライバーが警告メッセージを表示してくれたことで気付きました。この辺りの面倒見も良くなっていて、思った以上に満足度の高い製品となっています。

  • 購入金額

    24,440円

  • 購入日

    2023年07月23日

  • 購入場所

    ヨドバシ.com

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