所持する音楽データに対する私利私欲...イヤ私情私見あふれるコメント、音楽の杜。こういった分野のものは「好み」ですし、優劣を付けるのもそぐわない気がしますので、満足度の☆はあくまで私的な思い入れです。クリスマス。特定の宗教にはあまり染まらず、他国の宗教がらみのイベントでも取り入れていくことに抵抗が少ない日本では、すっかり定着したイベント。本来的にはイエス・キリストの降誕祭であるため、信者は教会に行き、礼拝を行い、厳かな時間を過ごすようだ。家族互いに贈り物を贈り合ったり、親しい人と同じ時間を共有する...ところから転じて、日本ではエッセンス?だけを取り出して、ちょっと雰囲気が良くなった街を恋人達が時を過ごす...という形になっている(ことが多い)。そんな街に流れるクリスマスの時期の歌を収めたシングルをご紹介します。
久保田利伸。言うまでもなく、日本のポップスシーンに黒いテイストを入れた先駆者。1980年代半ばにデビュー、その頃は今で言う「J-POP」のカテゴリーでの活動で、その中ではダンサブルで、ソウルテイストやファンクテイストが効いている...という程度だったが、徐々に「黒さ」を増していく。そしてデビュー10年ほど経った頃から10年ほど、アメリカでもTOSHI KUBOTAとして活動し、シングル・アルバムをリリースし、ライヴ活動やTV出演を行う。その活動の最終期にリリースされたクリスマスソング。
「Our Christmas」。シンガーソングライターである久保田(KUBOTA)は、原則自身で詞と歌を書くが、これは盟友柿崎洋一郎との共作(曲だけ。詞はKUBOTAだけ)。KUBOTAはもともとブラックミュージックリスペクトが強く、ファンクやヒップホップといったビートの効いた系だけではなく、ソウルやゴスペルのように「聴かせる」系も得意だが、実は意外なことに、クリスマスソングは初。スローめなハチロクのリズムに乗せてKUBOTAのソウルフルな歌声が二人の夜をセンチメンタルに歌い上げる!♪Merry Christmas to U / 降りだす銀のしずく / 浴びながら / The sweetest Christmas for 2 / 星がくれた出逢いを / 抱きながら to U♪
「La vie son Musique」は、打ち込みのミディアムテンポの曲で、淡々と歌う久保田に女性ヴォーカルが絡む。作詞をともにしているハウス界の大御所Joi Cardwell。ただガッチリ四つに組んで...というよりは、久保田が歌ったメロディにオブリガードを入れたり、部分ハモりを入れたりする程度。印象としては、「LA・LA・LA LOVE SONG」でのNaomi Campbell程度のかかわり。ただ曲がもっとゆっくりめなのでもう少し「装飾」というより「コーラス」に近いかな。ただ全然「デュエット」というほど一緒には歌っておらず、話題性が先、という感じか。
「FUNKY DOGS」は一転、KUBOTAお得意のファンキィJ-POP。打ち込みの淡々としたリズムに、粘りのあるKUBOTAの声とラップが絡む。ザ・打ち込みというリズムに絡むギターのカッティングのキレとコロコロとしたミュート音の対比、ソロがヴォコーダーというのが柿崎らしい(作詞作曲にはかかわっていないが編曲は柿崎)。
この季節に聴くにはベストマッチなのだが、残念なことに本作悪名高きコピーコントロールCD(レーベルゲートCD2)で、音質が...そもそもPCで聴くときにローディングが長くて...
このコピーコントロールって、なんの意味があったんでしょうか...
そこがザンネンポイントだけれど、曲自体はよいので!今宵寄り添う恋人たちに....
KUBOTAにとって初のクリスマスソングが、デビュー後約20年後って意外
【収録曲】
1. Our Christmas
2. La vie son Musique
3. FUNKY DOGS
4. Our Christmas (surrounded by TK/karaoke)
「Our Christmas」
この季節、イヴの夜に聴こえてくれば...ふたりは...
...そこからは自力で?
-
購入金額
1,223円
-
購入日
2004年頃
-
購入場所
ZIGSOWにログインするとコメントやこのアイテムを持っているユーザー全員に質問できます。