レビューメディア「ジグソー」

MC型なのに、出力3.3mVの驚き...

フォノカートリッジ オルトフォン「MC-1 turbo 」 

 

針折れのオルトフォンMCカートリッジを入手しました お店のネット画像では詳細が判りませんでしたので底値頃? にイチかバチか購入してみました オルトフォンMCカートリッジはMC-20以来ですね 

このカートリッジはMC型でありながら、出力電圧3.3mVでMMカートリッジ並に高出力らしいです。

 

その高出力構造がどうなっているのかも興味がありましたし、内部抵抗(インターナルインピーダンス)が、100Ωありますのでその辺りにも秘密がありそうです。

 

     

   

     

   

  

 

 

 

      

 

       2重構造のカンチレバーですね

     

  

       後部接続端子部

     

  

       以前繋いだAT-10Gの針使用?

     

 

       苦労もせずすんなり装着... キャビはプラスチックモールドです

   

       

                   ソニーヘッドシェル SH-150に装着

     

       

                    黒い横顔...   

  

     

       

再生中...ダンパーは普通か、やや硬めです 

再生はMMポジションで再生しますが、MM同様にボリューム位置は同一で正常に音が出ます    

    

       

       ホットモットじゃなくホッとした瞬間  

   

    

    

 

下に表示されているグラフは私が測定したものであり、オルトフォン社公称のデータではありません つまり私限定のデータです 他のMC-1 turboカートリッジに対応しませんので、その点ご承知ください。

  

 

       1KHz再生時の2次,3次 高調波   左側は電源の被り...

   

     

                    左CH 20-20KHz SWEEP波形   13KHz付近で上がっています 上がり杉..

   

     

       右CH SWEEP波形  自作NON-RIAA EQアンプで測定   

       

   

 

     

      下画像はMC入力SWEEP画像(R-CH)  入力に-10dBパッド挿入 

       

二つのグラフが表示されていますが上はMM入力のSWEEP信号、下は10dBPADを入れたMC入力SWEEP波形です 拡大してみても殆ど同一? 

   

   

 

   

   

 

 

内部解析は先輩が20年以上前にやられているので恐れ多いのでリンクだけ貼らせていただきます。 

MC-1 turbo解析Quite empty さんのホームページで解説されています

詳しく書かれていますので興味のある方はどうぞ。  この項無断リンクです。

http://www.hi-ho.ne.jp/ita2-yas/cartridge/mc1turbo_02.htm 

リンクは蹴られますね...(;^ω^) 仕方なく以下で...

 

http://www.hi-ho.ne.jp/ita2-yas/cartridge/  ← 此処へ飛んでMC-1TURBOをチョイスですね

 

  

  

最後に今回のカートリッジ音質...

 

さてさて、MC型カートリッジでMM型並みの出力...??? と、するとEQ設定はMC型?MM型? 悩みますね オルトフォンの取説ではアンプのMM型端子に接続と書かれています 当然です...構造的にはMC型、出力はMM型並み....そこで以前作ったRIAAイコライザーを使って、MC型ポジションでは搭載の40dBのアッテネーターを入れて、MM型ポジションでは其の儘3.3mVのEQとして

動作させ音質を確認しました 負荷抵抗はMC=100Ω , MM=47KΩ 

MCポジションで聴きましたが、高域は出ていますが低域が若干薄いかも またレンジも狭い感じはします 狭いと言っても普通レベルです。

 

MC-1 turboカートリッジ発電コイルはコイルの巻き数がとても多く、それで3.3mVを(それと磁石?)稼いでいる訳ですがカンチレバーコンプライアンス数値が劣化すると思います なんか微妙な設定ですね。

性能的にはMM/MC接続で両者?殆ど差異は無いのですが、MCモードでゲインが上がりすぎるので40dBのアッテネータを入れて聴いたほうが自然に聴こえますね(turboの意味はないけど)、MMモードでは力が抜けてややスカスカに聴こえるような気がします"(-""-)"(私の環境下だけかもしれないですが)ボーカルが引っ込んで聴こえます MCモードではEQアンプ側に30Ω/100Ωの負荷抵抗でダンプされるので、普通に再生されて、その辺りが音質に影響するのかもしれないですね MM側では47KΩで受けるので中域がスカスカになるのかもしれないですね 判らんけど。 

 

しかしオルトフォンはどういう意図でこのカートリッジを企画したのか判りませんけどね MM型の分類ではありますが、MCでもなくMM型でもなく、微妙です。

SWEEP波形では高域が上がり過ぎてる感じがします(仕様では25KHz) がきつい感じはしません 却ってストリングスなどのフィニッシュが奇麗に聴こえます ポピュラー音楽向きでしょうかね。

 

 

 

 

 

 

    

  

 

 

 

  • 購入金額

    0円

  • 購入日

    2022年12月頃

  • 購入場所

24人がこのレビューをCOOLしました!

コメント (2)

  • jive9821さん

    2022/12/13

    Aurorasoundのフォノイコライザーのように、MMゲインで
    MC負荷抵抗という設定ができると本領を発揮するのかも
    しれませんね。

    最近では高出力MCも減ってきましたが、Goldring Eroica-Hや
    JICO SETO-HORIなどは現在でもMM並の出力を持ったMCとして
    販売されています。基本的にはコイルの巻数を増やして出力を
    上げているという発想はどのメーカーも同じです。

    その場合MCのメリットである振動系の軽さは損なわれるのでは
    という気はするのですが、その辺りは私もよくわかりません。
    手持ちで最も高出力のMCがADC MC1.5の0.9mV程度ですし…。
  • タコシーさん

    2022/12/13

    jive9821さん
    MC型の特徴を備えつつ、MM型のフォノイコライザーで対応可能という
    1石2丁のカートリッジという訳ですね
    F特的にはMM/MCで同一ですが、なんか違うんですよね
    MMはボーカルが引っ込んでしまう感じがします..ええ感じですね
    レコード聴いたときのファーストインプレッションですね...(;^ω^)
     
    じゃあSATINカートリッジは如何なのとか 突っ込まれますが、
    あちらは磁気回路が協力で構造が違いますからね 今回のはもう少し弄ってみないと判りにくいです。

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