※性能云々よりなんか面白がって買った街乗りマンです。のんびりドライブにしか使ってないです。
※現状近所買い物数回+ドライブ1日分のみの感想です
※急ぎの交換だったのと渋滞の多い使用環境もあり燃費の具体的な数字は出せません。
※車は初代アテンザスポーツワゴン (AT)
台湾ナンカン製のタイヤ。
同社のスポーティタイヤであるNS-2よりも更にグリップ力をアップさせた位置づけのモデルで、いわゆるハイグリップタイヤにカテゴライズされる。
ハイグリップタイヤの中ではお手頃価格なのが特徴で場合によっては国産ベーシックタイヤよりも安い。自分のアテンザに履く215 45R17で1本8500円だ。
それでいてきっちりハイグリップタイヤとしての性能や特性を持っている。TWも120とかなりソフト寄り。
他のハイグリップタイヤにも言える傾向だが
○文字通りグリップ力が高く、ハイパワー車の急加速、高制動力ブレーキによる急ブレーキ、大きくGのかかる急カーブ等に対応する。
○車検対応。これ一本でサーキットから街乗りまで履き通せる。
△雨の路面での能力は溝が少ない分一般的なタイヤに対して注意が必要だが元々ウェット環境でのスポーツ走行も意識しているのでは担保されている。
△一般的なタイヤより温度や路面状況の変化に対して性能が上下しやすい。
✕転がり抵抗を低減したエコタイヤとは真逆のコンセプトになるので燃費は落ちる。
✕ロードノイズが大きい。特にNS-2Rは高速走行時に独特な音が出る。
✕普通のタイヤより硬いので乗り心地は悪くなる。
✕耐摩耗性が低く減りやすい。
×よく小石をひろう。
という感じらしい。「らしい」というのは自分がまだど近所買い物数回、休日1日使ったドライブ1回しか乗ってないので耐摩耗性や燃費についてはわからない。ただそれ以外の要素は「なるほどなー」と思えたのでネットの各レビュー等で言われている内容はそのとおりなんだろうなと。スポーツ走行する人はそういうレビュー見よう!
というわけで自分はこれまでベーシックなタイヤしか使ってなかった街乗り4AT NA ステーションワゴン乗りがハイグリップタイヤ履いたらどんな感想になるのかって感じ。
国産ベーシックタイヤ並みの価格
買うまでの経緯なので急ぎの人は次の項目へGo
これまで履いていたのはPLACTIVA BP01。
イエローハット専売で同店取り扱いの国産タイヤ最廉価。ヨコハマ旧モデルのOEMでちょっとエコよりのベーシックタイヤという位置づけ。
元々青空駐車時の経年劣化に強そうという理由で国産を選んでおり狙い通りまだ劣化は見られなかったのだが、外的要因による空気圧低下が1本あるところに別の1本にピンチカットを発見。
車の用事が多いお盆休み初日かつ休み明けには知人とのドライブも控えていたタイミングで大焦り。以前の自分だったら何も考えずにプラクティバを履くところだが、そうするにはツイッターで車の面白いとこを語る知人が増えすぎた。
元々この次は別のタイヤを履こうと思っていたのだがお盆休み中になんとかなるのか。
急なので予算も限られるのでビートでアジアンタイヤを使い走り回っているA氏にヘルプ。
時間があれば自分で調べたいのだがお盆休みどころか休み明けのドライブに間に合わせることを考えると今夜にでも発注かけたほうがいいのだ。
幸いAutowayはお盆中も即発送というゴッドだったのでA氏が挙げた銘柄を調べて最低限の知識をつけつつAutowayでの取り扱いがあるモノを候補にしていく。
A氏は自称「困ったらNS-2Rを履かせる状態を卒業したいマン」なのだがNS-2等マイルドなものをメインに候補に上げてくれていてNS-2Rは「つよくオススメはしないがハイグリとはなんぞやを体感したいなら」という感じ。そりゃ僕だって自分ではオーバークロック用電源フェーズマシマシマザー使っても人にオススメするならサブ候補におさめる。
ただ下記諸々の条件から自己責任でNS-2Rに突撃。それを見たA氏「まじかよ草」。
○結構長く乗っている車で今後も乗り換え予定はないが何か変化がほしかった(これ大事)
○トレッドパターンも露骨に異なり強そう
○あまりに走行距離が伸びない(特にコロナ以降年間2000Km未満)ので摩耗性の低さや燃費の悪さは大した問題ではない。
○上と同じ理由で変に長寿命のタイヤ履いたら次がいつになるやら
○プラクティバと大差ない値段(持ち込みなので工賃は上がるが許容範囲)。
○Autowayで即納だからお盆休み中に間に合う
というわけでお盆中なのにピンチカット発見した当日夜に注文→翌日発送→翌々日台風の中到着。速攻発送のAutowayと台風の中の佐川ありがとうお疲れ様です。
ちなみにこれなんとなく撮った内側。あとタイヤ自体が結構重い。
18ヶ月点検の時期でもあったのでAutoway提携店より工賃が高くなるが車検をお願いしているガソリンスタンドで点検とオイル交換をセットでお願いすることに。ついでに他車の超廃タイヤを持ち込む。さすがワゴンだ余裕だぜ。
台風のせいなのかピットがあいているというので当日やってもらえた。助かる。ついでに破けが発見されたタイロッドエンドブーツも交換になった。
ほか作業の工賃もあるので推測だがタイヤ代と廃タイヤ処分や工賃含めてざっと46000円くらい。うちタイヤ本体は1本8300円(送料無料)。先述の通り提携店なら工賃はもう少し安くなる。
そもそも急な交換だったし他の整備もあったのでこのお値段は助かる。
トレッドパターンとかなんかつよそう
わあーい。強そうタイヤだー。幅をギリギリまでとり角が立ったデザインなのでフェンダーまでの間隔も今までよりちょっと狭く見える。
サイドウォールもむっちりで全体も気持ちワイドな感じに。
自分の車は余裕アリアリだが立ったカドとしっかりとした幅は、元々フェンダーやホイールハウス、サス等との余裕がギリギリの車は注意か。
ただ新品だけどテカテカ黒光り感はない。
またサイドレタリングは筆記体のモデル名等がアジアンタイヤだな感あり。そのへんは好みがわかれるが、とにかく全体的に変えたぞ!感が出て良い。
80km以上で露骨にロードノイズが出るが自分は許容範囲
そこそこのドライブ前にド近所買い物に何度か使ったが、確かに小石は拾いやすくパチパチとホイールハウスに当たる音が。ただ一方プラクティバで気になっていた「自宅駐車場で拾った小石が溝に挟まりっぱなしになる」のは今のところ溝が幅広いせいか起きていない。NS-2Rを履くにあたって駐車場が砂利なのは気になっていたがとりあえず大丈夫そうだ。
さて友人とのドライブの日。この日は運がいいんだか悪いんだか雨が降ったりやんだりで路面状況がよく変化する。空気圧はとりあえず2.6にして出発。アテンザの規定は2.4だが元々プラクティバが1本空気抜け気味だったので毎回高めで揃えていたのでとりあずそれを保持。
早朝に湾岸線を通り東京湾アクアラインへ向かう。湾岸線はああ見えて(?)80km制限。スピードを出しすぎると霧島レイに怒られるので邪魔にならない程度に法定速度を守っていく。
ここで早速件のロードノイズ。ああ皆が言っていたのこの音かああああ!って即判るレベル。
時速80km前後からうぉーんと唸るような音がする。まるで法定速度アラームじゃないか。
ただ音域が低音でアテンザはそれなりに遮音性もあるので耳障りな感じはしなかったので許容範囲。
それ以外ロードノイズに関しては気にならなかった(むしろ路面や速度によってはプラクティバのが大きかったとこもある?)なので一番気にしていたノイズ面が許せる範囲だったので一安心。
そもそも自分滅多に高速道路乗らないのでこの音も暫く聞く機会がない?
海ほたるへ到着。ご覧の通り視界は低めでこの時期にしては温度が低く小雨もたまにありじっとりとしている。この時点ではタイヤはまだ皮むききってなかったかもしれない。
アクアラインから千葉県へ突入後は即下道へ。やはり下道でもノイズは気にする感じではなく、その感想は帰宅まで変化しなかった。
うっわすげえなんか色々変化する
さて、海ほたるで合流した友人のオーリス&スイスポとかるがもして、道の駅を経由して千葉県いすみ市のポッポの丘へ向かう。市街地は早々に抜けて郊外~山間部といったルートで、通行量はある程度ある為道は結構綺麗だが、カーブやアップダウンが激しい。
※後ろ走ってたスイスポのドラレコ映像より画像借りました(自分のドラレコメモリーカード不調で撮れてなかった)
そもそも自分が運転あまりしないのんびりマンなので知人にはゆっくり目でリクエストしていたので邪魔にならない程度のスローペースで。そしたら大半の道を福祉車両が先導する形になったので超ゆっくりドライブだ。
NS-2R等のスポーツ向けタイヤはそれ自体が硬く乗り心地がゴツゴツしやすいようだが、元々プラクティバ時代から空気圧を高めに(せざるを得なかった)していたのもありあんまり乗り心地に変化は感じなかった。そもそもそのタイヤ交換の前月に入れた車高調の時点でだいぶ変化していたので今更若干変わったところで気づかないというか。
ただ明らかに変わったのが加減速の感覚。特にアクセルを離すとスーっと速度が下がっていく。今まで転がり性能重視気味のタイヤだったせいもあり真っ先に気付いた違いはそれだった。最初のうちは慣れなかったが慣れてくるとなかなか楽しい
天気は小雨で山ではうっすら霧も出ている程度で路面温度は低かったと思われる。
さて目的地のポッポの丘へ到着。でんしゃー!きかんしゃー!(話がそれる)
見学→食事中に天気は回復してタイミングによっては日差しが暑い感じになったところでポッポの丘を後にし次の目的地へ向かう。
※また借り物画像。Iさんありがとうございます。
ここでビックリ。いやマジビックリ、最初なんか車に異常でも起きたのかと思ったくらいこう後ろに引っ張られるようなベットリ貼りつくような。行きよりも更にアクセルを離すとスッと減速するし、加速時も普段より気持ちアクセル開度を開けている気がする。
そう、ここにきて皮むきが終わった&やっと日が出て路面温度が上がったのか一気にグリップが上がったのだ。なるほどこりゃ燃費は悪くなるな。
そもそもこれまで使っていたタイヤでタイヤや路面の温度変化を感じることなんてなかったし意識もしなかった。せいぜい真冬の始動直後は気にした方がいいかなくらい。実用域で常に安定した性能を発揮できるのが普通のタイヤ。よくよく考えると普通のタイヤってのもすごい。
普通のタイヤと異なりこれは明らかに温度変化による違いが出る。特定の条件下で大きな性能を発揮する。見方によっては不安定と言えるのだが、楽しい。
最初の湾岸線でここまで感じなかったのは皮むききれてなかったのと、早朝で温度が低かったからだろうか?
2つ目の目的地である五井駅のこみなと待合室でキハを眺めつつおやつ。この写真では結局曇っているが、結構暑い。
久々のドライブだったのと急に暑くなったのと、予想以上のタイヤによる乗り味の変化で焦ったのでかなり疲れたが、帰り道も残っている。帰りは日没していったのと何より渋滞まみれだったので、昼間に感じたようなすっげえタイヤの変化は感じなかった。あと少し慣れたのかもしれない。
自分の乗っているアテンザスポーツワゴンは安定感のあるワイド&ローな車体、過不足無いパワーの2.3リッターNAエンジンに前輪駆動、スポーツの名を冠するだけあってそれなりにコストのかかった足回りと、とにかくクルージングの安定感が良い車だ。しかもATなのでよく言えばラク、悪く言えば刺激が少なくもある車。
元々この安心して乗れる感は大好きなのだが乗って8年目、ちょっと変化が欲しい時期でもあり前月に車高調を入れたのも足回りのリフレッシュや見た目の車高はもちろん何か変化が欲しかったというのが本音。
NS-2Rはハイグリップタイヤとして、確実に一般的なタイヤに対して変化を出してくれる。
自分の使い方だと燃費やらノイズやら明らかにデメリットの方が多いし、路面状況によって変化するというのも普通に道具としてみるとデメリット。恐らく今後経年や摩耗具合でも変化が大きいタイヤだろう。
でもちょっとした刺激と8年乗った車に新鮮さを得られるってのは選んでよかったと思う。
ハイグリとはなんぞやを手ごろな値段で体感できるありがたい存在。
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購入金額
8,520円
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購入日
2022年08月13日
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購入場所
Autoway PayPayモール
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