現在「J-Cube」のレビュー素材を色々作成しているのですが、その際にHDMIケーブルも必要になるということで、1年程前に値段だけで思わず買ってしまったQED製HDMIケーブルを掘り出してきました。
そこで、このケーブルについても簡単ではありますが紹介しておきたいと思います。
まずはQEDというメーカーについてですが、以前スピーカーケーブル Performance Ruby Anniversary Evolution のレビューにて紹介していますので、そちらをご覧いただければと思います。
幅広い価格帯に展開するメーカーであるとはいえ、高品位ケーブル専業メーカーであるQED製のHDMIケーブルが500円(+税)で売られていたということで、特に使うあてもなく買っておいたものです。なお、1mは500円でしたが、1.5mの同製品も750円で販売されていました。残念ながら少し前に日本では取り扱い終了となってしまったようですが。
パッケージ記載の内容だけではあまり性能詳細がはっきりとしないのですが、本国の公式サイト上に書かれている内容によると4K、60p、3D、DeepColorといったHDMI 2.0の仕様は全て満たしていると言うことのようです。こちらの表記を見る限り、英国市場ではまだ流通しているのではないかと思います。
とにかく安価。画質も意外と良い
まずはケーブル本体を詳しく見てみましょう。
製品名の「Profile」という部分はQED製ケーブルのグレードを表すもので、ローエンドモデルの「CONNECT」より1つ上で、エントリー製品という位置付けとなります。より上位製品になると「Performance」「Reference」「Signature」などのシリーズ名が冠されます。もっとも、現在CONNECT HDMIを直販で買ってもここまで安くはありません(1.5mで2,090円+税)ので、このProfile eFlex HDMIがいかに破格の存在であったかが判ります。
導体は純度99.9995%(5N)のOFCで、ジッターは70ps(ピコセカンド)以下とされています。
画質はPCからの出力を4Kパネル搭載液晶TV、Panasonic TH-43FX500のHDMI入力1に接続して確認しただけですが、秋葉原辺りで売られているノーブランドの1本300円クラスのHDMIケーブルと比べればはっきりと鮮明で、色の抜けも良くなります。
より高価なケーブル、例えば現在PC接続用に使っているSAEC SH-820辺りと比べると色は淡泊でコントラストも弱めだとは思いますが、比較的バランスが良くそこそこ鮮明で見やすいという印象を受けます。
ノーブランド品からSH-820に交換したときには、TNパネルのPCディスプレイで使っているのにもかかわらずあまりにもコントラストが強く色が鮮明になりすぎて、ディスプレイの再調整が必要となった程でしたが、Profile eFlex HDMIは順当に「画が綺麗になった」と感じる程度の向上であり、入門向けとして実に良いバランスで作られていることがわかります。
普段例えばBDレコーダーとTVを接続するときに、一部のマニアの方以外はあまりHDMIケーブルの質にこだわって選んでいる方は多くないと思います。しかし、HDMIケーブルでも画質に鈍感な私が一見してわかる程度の質の差は間違いなくあります。
添付品や格安品とはひと味違う性能でありながら、極めて手頃な販売価格という得がたい製品であったと思います。取り扱い終了が残念です。
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購入金額
550円
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購入日
2021年05月02日
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購入場所
イースタンサウンドファクトリー直販
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