多機能なのに低価格(2千円台)という ATOM Cam は投資したくなるほど魅力的ではあったのですが、僕が注目したのはネットワークカメラ機能ではなく、オプションの開閉センサーの方。僕は常々、自宅の郵便ポストに、郵便物が投函されたら通知がくるようにしたかったのですが、ポストに入るくらい小型かつ省電力でバッテリー交換頻度が少なく、さらに電波が届くというものを探していたのですが市場の商品になかなか条件に合うものがなく、このカメラに付いてくるセンサーがまさに欲しかった機能だったのです!
箱が2つあるのは、カメラ本体と、センサー一式の入った「スターターセット」です。
開閉センサーが2個、モーションセンサーが1個、そしてカメラと通信を行うためのドングルが1個は入っています。
ドングルは ATOM カメラの方に取り付けることで、センサーから受信したデータをクラウド経由でスマホに通知できるようにするためのものです。
これが僕が注目した開閉センサー。SDカードと並べても小さいことが分かります。
2つのユニットで構成されており、マグネットでくっついていると「閉」、離れていると「開」と状態を把握する単純明快な仕組みです。
さっそく郵便ポストに取り付けてきましたが、小型なので取付も簡単、粘着シールもついているので軽く押し付けるとぴったりくっつき、設置も楽です。
センサーは、開閉両方の状態を記録するモードと、開いたことを通知するだけ(閉まったことは確認しない)のモードの2つを選べて、とても便利。郵便ポストだと開いたことが分かれば投函されたということなので、それだけで充分です。開閉両方を取得するモードでは、例えば「あの窓はちゃんと閉めたかな?」というのを把握したい時などに便利ですね。
スマホの画面もお洒落で、シンプルな UI デザインで好感が持てます。
カメラ本体の方も開けてみた。
赤や銀の丸い円盤は、壁などに取り付ける用のパーツです。
USBケーブルと電源アダプタも付いてくるのですが、このコードが充分すぎるくらい長いです。玄関先にコンセントがあるウチの場合は、コードが余り過ぎるので逆に交換しないとだめですね。
カメラは小さいのはもちろん、シンプルで凹凸のない立方体でイマドキ。お洒落な家でも主張が無いデザインなので、気にならずにおくことができます。
このカメラは外国で大量生産されている OEM 製品とのことで類似品がたくさんあるらしいのですが、中身の基盤は最新のものが使われており、類似品よりは少し良いものといえるようです。電源を入れた直後に「カシャン」という結構大きめの謎の音がするのですが、それ以外は満足の機能。きれいに映るし、起動も速く、この値段を考えるとメーカー側の方を心配してしまうほどのコスパとなっています。
セットアップもアプリの説明に従いながら簡単にできるし、音声で説明をしてくれたりと、競合製品に比べても親切で分かりやすいと感じました。少しぐらいリテラシーが低い人でも簡単にセットアップできると思います。
このカメラ、小さくて安いのによくできているなと思うのは、この可動式のスタンド部分。ヒンジで動き、水平回転もするのでわりと自由な角度からの撮影も可能になっています。頑張りましたね。
この他にも暗視用赤外線機能や、マイクにスピーカー、動体検知、8倍デジタルズーム、タイムラプスなど、いろいろ機能が付いてこの値段。
もちろんスマートスピーカーにも対応しています。
デザイン的に面白いなと思ったのは、背部の通気口? スピーカー? のところの穴が家の形になっているところ。
遊び心があって良いですね。こういうちょっとしたデザイン好き。
IFTTT 対応をうたっていたものの、IFTTT側の価格変更があり対応できなくなったりといろいろ事故がありましたが、それでも入手出来て良かったと思うデバイスです。このセンサーたちを使って、いろいろ面白いことができそうなので、API 関連を強化してもらえたらいいなぁという気持ち。
可能性は確かにあった
カメラ本体は海外の大量生産品のボディの為、どこでも見かけるルックスです。
コンパクトな中に機能が詰まっており、価格を考えても機能面にあまり不満はないです。
たぶんもっとカスタマイズできる可能性があるのですが、思ったほどオープンに情報公開されないことで、販売時には爆発的な人気だったにも関わらず、ユーザ離れが見えますね。
フリーズ等が少ないが、実装予定のものが予定のまま
今まで使ってみた同価格帯の格安カメラの中では、群を抜いて安定感があります。
販社が日本企業というところもサポートを考えるとメリットがあります。
ただ、販売前は対応予定の数々の要件が販売後のアップデートに全く音沙汰がないところに、政治家に似た薄暗いところを感じます。
セット売りで逆に高い
センサー1つ当たりの価格が千円台と格安を謳っていますが、結局のところセット売りなので量が要らない人には高価になります。
海外製大量生産品のボディを使いながら、中身は日本独自の基盤を搭載しているとのことで、海外製によくあるどこと通信してるか分からないカメラに比較したら安心感があります。
-
購入金額
7,580円
-
購入日
2021年02月03日
-
購入場所
ZIGSOWにログインするとコメントやこのアイテムを持っているユーザー全員に質問できます。