レビューメディア「ジグソー」

合わさることで大きくパワーを上げる曲もある

所持する音楽データに対する私利私欲...イヤ私情私見あふれるコメント、音楽の杜。こういった分野のものは「好み」ですし、優劣を付けるのもそぐわない気がしますので、満足度の☆はあくまで私的な思い入れです。最近特にアイドルシーンでは、リアル・ヴァーチャル問わず複数のシンガーで一つの曲を歌うというスタイルが少なくありません。得意な音域の分担という一面もあるのかな..と考えていたけれど、声が「合わさる」ことで単体時以上のパワーを感じるようになることもあるようです。そんなことを気づかせてくれた、ソロ・リミックスCDをご紹介します。

 

そして「芋づる式洲崎綾 Part8」。Webラジオのキャラクターの面白さと天使の歌声のギャップ萌えですっかりファンになった洲崎綾あやちゃん/ぺっちゃん/あやっぺ)関連。年末(12月)といえあやちゃんのバースデイということで、それに向けてこの1年で増えてきた彼女の参加した作品や楽曲、Webラジオのイベントやそれらの関連商品まで、幅広く芋づる式にご紹介するシリーズレビューの...ザクザク行こう、8回目。

 

前回ご紹介した4つの季節を紡いだ作品の内の一つ“THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS MASTER SEASONS SUMMER!”。

表題曲とカップリング3曲全て3人のアイドルによるユニット曲だったが、キャラに注目するとメンバーのアイドルが他のパートを歌っているのも聴きたくなるもの。

 

とくに表題曲とも言える「銀のイルカと熱い風」は、CDに収められたものと、ゲームに使われているものでは各アイドル(つまり声優)が担当するパートが異なるため、間違いなくCD版とは違う他のパートも歌っているテイクもあるはず。それに、だいたいこういったユニットものは、あらかじめどこを誰が歌うか大まかな構成は作っておくものの、レコーディングしてみて各歌唱担当の「よい部分をつまんで」作ることの方が多いらしいので、基本通しでレコーディングしているハズ...

 

そんな音源...⇒ありました!(早っw

 

以前ご紹介した“THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS 5thLIVE TOUR Serendipity Parade!!! 宮城・石川・大阪会場オリジナルCD”

同様、6thライヴツアー=THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS 6thLIVE MERRY-GO-ROUNDOME!!!の埼玉はメットライフドームで行われた公演で、会場限定CDとして発売されたのが、“THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS 6thLIVE MERRY-GO-ROUNDOME!!! オリジナルCD”のうち2枚。SEASONS!シリーズ4枚のなかで、“SPRING!”と“SUMMER!”それぞれの“SOLO REMIX”がここで販売された。

 

これはそのうち、あやちゃんが関わった“SUMMER!”盤。元盤に収録された4曲とも、1曲に3人ずつのアイドルが関わっているが、これには3人それぞれのソロ歌唱が収められていて、計12曲集録。

 

まず「銀のイルカと熱い風」、あやちゃん独唱の「新田美波 ソロ・リミックス」。出だしのところがに関しては、元曲のななみん(山下七海)演じる大槻唯の弾ける声のイメージが強いので、おしとやかな?歌い出しの部分に違和感があるが、曲が進むにつれて違和感がなくなってくる。特にBメロの伸びやかさ、サビ前の音階が駆け上がる部分は、あやちゃんの歌い方が一番「苦しくなさそう」で落ち着いて聴ける。ただ、キャピ感が皆無になるので、元曲とはソロ3ヴァージョン中イメージが一番変わるが。

 

元盤でものすごく気に入った「とんでいっちゃいたいの」は、あれ?という感じ。3人で歌っているサビの部分が(ひとり多重録音はしているものの)薄くなるのは仕方ないかなーとそこは想定内だったのだが、バラして聴いてみると、交互に3人が異なる声で重ね気味に歌っているのが、曲調を構成する大きなファクターだったのだなと。3人の声質がかなり違うので、どれが欠けても物足りない感じ。三村かな子役のゆかちん(大坪由佳)が歌うヴァージョンは美声寄りすぎるし、あっさむ(髙野麻美)が歌う「宮本フレデリカ ソロ・リミックス」は小悪魔ハーフのフレデリカの媚びが強くて単独では曲調と合わない。イメージがよいのは、元曲でも一番前に出るパートを歌っていたことみん(藍原ことみ)の「一ノ瀬志希 ソロ・リミックス」か。

 

イェーイ!と弾ける「CoCo夏夏夏 Holiday」も、声質が違う3人が交互に、あるいは一緒に歌うのがよい曲なので、ソロ・ミックスはやや迫力とワチャ感不足。その中では、もっともパワー感とワチャ感の減少が少なかったのが、佐藤心を演じたゆみりんこと花守ゆみりのヴァージョン。自分のことを「しゅがーはぁと」と呼ばせたい佐藤心は、語尾に♪や☆がつくようなキャラらしいので、このアゲソングに合っていたのかな。

 

各アイドルの声音や、それを担当する声優の表現の仕方がしっかりと聴き取れる一方、少なくとも今回の曲に関しては、元曲の方が完成度が高かった。

装丁にあまり凝っていないのが、一般流通経路に乗らない商品らしさがある
装丁にあまり凝っていないのが、一般流通経路に乗らない商品らしさがある

 

やっぱり曲を創るときから、一人歌唱か、多人数歌唱かで創り方が違うんだろうな..と感じた作品でした。

 

【収録曲】

1. 銀のイルカと熱い風 大槻唯 ソロ・リミックス
2. 銀のイルカと熱い風 緒方智絵里 ソロ・リミックス
3. 銀のイルカと熱い風 新田美波 ソロ・リミックス
4. とんでいっちゃいたいの 一ノ瀬志希 ソロ・リミックス
5. とんでいっちゃいたいの 三村かな子 ソロ・リミックス
6. とんでいっちゃいたいの 宮本フレデリカ ソロ・リミックス
7. 夏恋 -NATSU KOI- 塩見周子 ソロ・リミックス
8. 夏恋 -NATSU KOI- 橘ありす ソロ・リミックス
9. 夏恋 -NATSU KOI- 松永涼 ソロ・リミックス
10. CoCo夏夏夏 Holiday 上田鈴帆 ソロ・リミックス

11. CoCo夏夏夏 Holiday 佐藤心 ソロ・リミックス

12. CoCo夏夏夏 Holiday 十時愛梨 ソロ・リミックス

 

「銀のイルカと熱い風 新田美波 ソロ・リミックス」

更新: 2020/12/17
洲崎綾推し的オススメ度

分析的に聴ける

銀のイルカと熱い風」では、ななみん大槻唯)が「顔」、そらそら緒方智絵里)の声が「華」、あやちゃん美波の声が「ボディ」という感じで、元曲ではあやちゃんやや埋もれ気味だが、ソロだと歌い出しの部分の表現などが味わえる。

 

が、トータル的には元曲の方が完成度が高い。

更新: 2020/12/17
必聴度

多くの曲はソロよりも...

元々のミックスの方が曲にパワーがある。

  • 購入金額

    2,935円

  • 購入日

    2018年11月18日

  • 購入場所

    ヤフオク!

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