TV接続用のPC(Core i5-2500S+Portwell WADE-8012)が、CPUとM/B交換後もやはり挙動が安定しません。そうなると怪しいのはWindowsそのものの安定性なのですが、このPCはずっとWindows 7のまま使っていました。使用頻度が低く、外部接続はほぼしないので放置していたわけですが…。
そうなるとOSの再構築をするのであればWindows 10に移行してしまおう、ついでにPC環境も整備し直そうということで、手頃な移行先を探していました。低予算で収まり程々の性能があれば何でも良かったのですが、たまたまタイムセールでちょっと変わったCPUが載っているこのマザーボードを見つけてしまったので、これに決めました。
BIOSTAR製Mini-ITXマザーボード、A10N-9830Eです。名前が少し紛らわしいのですが、いかにもAMD A10が載っていそうな型番ながら、実際に搭載されているのはFX-9830PというCPUです。
AMD FXという製品名ではありますが、コンシューマー向け初の8コアCPUとなったFXシリーズとはかなり性格が異なり、実際の内容はAPU名Bristol RidgeでAMD A12-9800Eとほぼ同等(CPUの定格クロック・ターボクロックがそれぞれ100MHz下がる程度の違い)のものです。
FX-9830Pの主な仕様は、CPU部分についてはExcavatorの4コア4スレッド、定格3.0GHz(ターボクロック3.7GHz)、GPUはRADEON R7シリーズ(最大900MHz)となります。CPU形状はこれ以前のAMD AシリーズAPUと同様のSocket FP4ですが、他のSocket FP4対応世代とは異なり、メモリーはDDR4に対応していることが特徴となります。
BIOSTARだからなのか廉価製品だからなのかは判りませんが、マニュアルはクイックガイドのみで、本格的な説明書はPDFによる提供となっています。
CPUはオンボード実装されていますが、TDP 35Wとモバイル向けとしては割合発熱量が大きく想定されています。そのためか、CPUオンボードのマザーボードにしては大きめのCPUクーラーが搭載されているようです。
コストパフォーマンスは抜群
本格的に使うPCではありませんので、きちんとした性能測定は行っていません、
環境構築に当たって、メモリーはDDR4-2400 8GB×2、SSDはWestern Digital WDS250G2X0Cを搭載しました。OSはWindows 10 Home v2004です。
CPU-Zで、主なスペックのみ取得しています。
接続先は4K対応のTVであるPanasonic TH-43FX500なのですが、内蔵のRADEON R7できちんと4Kが出力できることに驚きます。ケースや電源も含めたパーツの総額3万円以下というPCですからね。とはいえ、普段使いで4Kのメリットは特にありませんので、フルHDで運用していますが…。
動画ファイルの再生などは、CPUこそ今となっては非力なBristol Ridgeではあるものの、CPU内蔵としては性能が高いRADEON R7のおかげで十分快適です。SSDがNVMe化されたことも手伝って、以前の環境よりは総合的に快適になったのではないかと思います。
この内容で4桁価格であれば、十分にお買い得と評して良いのではないかと思います。
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購入金額
8,980円
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購入日
2020年09月05日
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購入場所
NTT-Xストア
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